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【ライブ配信】匿名応援コメントの影響力ついて

近年、ライブ配信アプリの需要は増えておりユーザー数は非常に急上昇しています。
ライブ配信はTwitter(ツイッター)Facebook(フェイスブック)等のSNSとはまた異なり、リアルタイムで配信をしたり、また配信を視聴できたりするツールです。
SNSで圧倒的なダウンロード数、ユーザー数を誇るのはYouTube(ユーチューブ)ですが、リアルタイムで配信者とコミュニケーションを取れるという魅力はライブ配信が唯一です。

そんなライブ配信アプリでは、視聴者(リスナー)のコメントありきで成り立っていますが、ほとんどのユーザーが実名ではなく、匿名でアプリを利用しています。

今回は、ライブ配信と匿名コメントの影響力について、私のライバー経験を織り交ぜながら掘り下げていきたいと思います。

匿名同士のやり取りで絆は深められる?


ライブ配信は、リスナー側は配信者の顔や表情、動き、声のトーンが分かるので、リアルに配信者と繋がってコミュニケーションを取れている感覚になりますよね。
しかし、ライバーはそういう訳ではありません。
リスナーの情報量が、あまりにも少ないです。
具体的に言うとニックネームとアイコンと、コメント内容しか情報がありません。
どんな人物なのかも分からない、どんな感情で自分の配信を見ているのかも分からない、そんな状況で、果たしてリスナーとライバー間での絆は成立するのか?と思うでしょう。

私も最初は、どうせ上辺だけの関係しか作れないと思っていました。

誰が言ったかより、どんな内容かが、一番大切!


しかし、実際にライブ配信を自分自信が行うと全くそんな事はありませんでした。
結論から言うと、リアル友達の関係を築く事が出来たのです。
顔も名前も、下手したら年齢も性別も不確かなのに、何故そんな事が可能なのか?
それは、ライブ配信において「誰が言ったか?」以上に「何を言ったか?」を重視するからです。
私達の日常社会では、相手の声も表情も性格も人柄も分かるのが当然と思います。
それは、コミュニケーションを円滑に進めるには大切なことかもしれませんが、「この人が言ったから正しい」「この人が言う事には従わないでおこう」といった、フィルターがかかる事が無意識のうちに起きているのです。

勿論、「この人だから」というラベルで周りの人が何かアクションを起こす事は素晴らしい事です。
それだけ人々に何かしらの影響力を与え、信頼されている証拠だからです。
ただ、時に真実が捻じ曲げられる事もある事を忘れてはいけません。

ライブ配信においては、そういった「この人だから」というのが存在せず、
初めましての状態から始まります。リアルでどんな偉い立場の仕事に就いていようと、ライブ配信アプリ内では一切それが関係ないのです。
良い意味でも悪い意味でも、リアルでの評価はまったく影響しないと感じます。

その中でライバーを思いやったコメントが出来る人には好意や安心感を抱きますし、逆に自分よがりのコメントをされると、もう話かけたくないなと思います。
権力や地位が関係ない世界なので、本当に自分が関わりたい人とだけ関係を構築する事が可能です。そこには、オンライン上コミュニケーションの素晴らしい可能性が秘められています。

どんなコミュニケーションを取るとライバーは喜ぶの?

では、実際に匿名コメントでも十分に関係性は作れることが分かった上で、
どんなコミュニケーションを取ると効果的なのか?より早く関係性を構築できるのか?
ここからは、実際にライバーをしている私の実際の体験談から紹介したいと思います。

まず配信ルームに入ったら、どのようなルートで見つけてくれたのかと、簡単な自己紹介をしてもらえるととても嬉しいですね!
リスナーさんの情報が少しでも分かると、安心感があるからです。

第一印象は最初の3秒で決まると言いますが、ライブ配信においては最初のコメントでこの人かどんな人か8割方判断します。
なので、最初は「初見です(*^^*)注目欄から来ました♪〇〇と呼んでください★」という風にコメントをすると、私自身も自己開示しやすくなりますし、
この人とは安心してコミュニケーションを取れる!」と感じます。
それから、出身地や趣味の話をした時に、「僕は〇〇出身で、こんな趣味があります(^^♪」と言葉のキャッチボールをしてくれると、とても話しやすいですし、一気に仲良くなれます。
当たり前じゃないの?と感じるかもしれませんが、そういう人は稀です。
意外と一方通行の人は多いので、意思疎通や信頼関係を築くのに時間を要する方も結構います。

また、こちらの会話に対して何の返事もなく、自分語りばかりされると
自分の話を無視された気持ちになるので、非常に嫌な気持ちになります。
リスナー目線で考えると、ライバーの話に対して「そうなんだ!」と頭の中で思って話が完結しているかもしれません。

しかし、ライバーからしたら頷きや納得の感情を言葉で表してもらえないと、話をスルーされた気持ちになります。
ですから、小さなリアクションからコメントで表現してくれると、
お互い楽しくコミュニケーションを取れると日々感じています。

例えば相槌一つとっても、「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪等の
顔文字を使う事で、言葉のキャッチボールが出来ていると感じて嬉しくなります。
そういう小さな気遣い、自分だったらどうされたいか?を考えてお互い行動する事が、ライブ配信におけるコミュニケーションでは重要と思います。

リスナーのコメントは良い意味でも悪い意味でも影響力大


例えば、「今日はなんだか疲れているね、休んだ方がいいよ」と絵文字無しに来ると、何だか冷たい印象を受けますし、配信している事を否定されている気持ちにもなります。

「今日はなんだか疲れてない?(´・ω・`)たまにはゆっくり休んでね✨(*´ω`)」、と絵文字や顔文字を入れるだけで、「心配してくれているんだな、有難いな」と受け取り方はガラリと変わります。

男性は普段ただでさえ絵文字や顔文字を使わない分、この辺りは理解しがたい部分かもしれませんが、コメントしか情報がないライブ配信の世界では、それくらい大きな影響力を持つという事を覚えてもらえると嬉しいですね。

お互いを思いやったやり取りで、強固な人間関係に

思いやりのあるコメント、感謝のコメント、労いのコメント、
これらはリアルの世界で伝える以上に相手の記憶にインプットされます。
言葉と違って、視界に見えるので記憶に鮮明に残ります。
コメントを送った側はさほど覚えていなくても、見たライバー側は下手したら、何年後もそのコメントを覚えているし、その一つの言葉のお陰で辛い事を乗り越えられる程のパワーをも秘めています。

ライブ配信では、「誰が言ったか」より「何を言ったか」が重要


繰り返しますが、大切なのは誰が言ったかよりも、何を言ったか。
あなたが入力するコメント一つひとつが、鮮明にライバーの記憶に残ります。

いつも楽しい配信をありがとう✨」「元気や癒しをもらっているよ♪」
毎日努力していて偉いね!」などと温かい労いの言葉をもらうと、
本当にモチベーションが上がります。
リスナーさんの気持ちに応えようと配信内容を工夫したり、
リスナーさんに喜んでもらえそうなコンテンツを用意したりします。

そんな風にいつの間にか持ちつ持たれつの関係が生まれるのです。
お互いがお互いの為に、まさにウィンウィンの信頼関係が構築されます。
それを会社の人に会う異常の頻度で毎日繰り返していたら?
半年、1年と継続していたら?どれほど強固な信頼関係になるかは想像できますよね。

たかがライブ配信、されどライブ配信。
私も今は、実際のリアル友達以上に大切だと言えるほどの信頼関係が
ライブ配信で何人かと構築出来ています。始めた頃では想像もしなかったです。
今後のライブ配信における匿名コミュニケーションの輪が
どこまで広がり続けるのか、楽しみですね。

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