勝利のファンファーレをいつか鳴らす選択をしたい(FFオマージュ)【うつ病心境】
突然ですが、RPGはドラクエよりファイナルファンタジー(FF)派です。
しかも昔のクリスタルの世界観が好きです。
僕はいい意味でも悪い意味でもいろいろなものに守られて生きてきた。
何からかと言われれば、外からのプレッシャーだ。
幸いなことに入社してからは「守ってくれる」上司に恵まれていた。皆、恐らく渉外に弱い僕の性格を見抜いていたのだ。その一方で設計スキル面は結果を出してきたし、認めてもらえていた。
もちろん僕もある程度は渉外をやって、その都度いろいろな失敗を冒してきたし、その度に盛大な雷やため息に翻弄された。しかしそれは「任せてもらった」結果であり、適切なときに上司からの「精神的なフォロー」があったことで自分を保つことができた。僕にとって「ケアル」は大きく、メンタルを大きく崩さずにチャレンジできた。そうやって成長・昇格する機会を活かせた。
一方、10年も一緒に仕事をして上司になったAさんは僕を誰よりも知っていた。しかし、Aさんのやり方は他の上司と違った。Aさんの行動指針は「叩き上げ」「悪名は無名に勝る」だ。さらに「任せる」というより「一度突き放し、考えさせる指導をする」ライオンのようなタイプだった。
僕が上から外から叩かれて、打ちひしがれたときにAさんが取る行動は僕が望む「ケアル」ではなく、「僕がいかにできてないかの指摘」や、「どうすればいいか答えのない指導」だった。一度に二度おいしいではなく、一度に二度打たれるのだ。この繰り返しが辛かった。成長も感じられないし、むしろ今までを否定されている感覚さえあった。
守られない状況で初めて気づく自分の弱さ。天井を見上げる時間が増えた。
次第にどうすればいいかわからなくなる。1on1をしても僕の意見がコロコロ変わり、Aさんも困惑していたかもしれない。
Aさんが「ケアル」をかけてくれた頃には手遅れだった。いつしか不安障害、頭痛を抱え、休暇を繰り返した。無駄に粘って1年、うつ病休職者になり、今も「職場」にすら戻れない。
絶望の中で光明もあった。元直属の上司である課長は、僕への仕事上の接し方についてAさんを叱責していたようだ。ひとつの行動指針だけに囚われずに、メンバー個々の能力が最大限発揮できる仕事の振り方、任せ方を考えなさいという話だった。それはまさに僕が望んでいたことであった。
「正しい」ことが「最良の」結果を生むとは限らない。「正しい」の基準は人それぞれだから。
改めて僕も学んだことである。
月日は経ち、Aさんは部署異動していった。
噂に聞いた話では、後輩が来年管理職へ「レベルアップ」するという。実力も資質も申し分ないし、僕自身会社の為に早く上げるべきだと思っていた存在。何せ僕にとっての0番弟子だ。
同期が一頻り「レベルアップ」を済ませ、下の世代が上がっている中で復職さえ許されず体に潰瘍性大腸炎や腫瘍を持つ僕はどうすればいいんだろう?上司どころか職場の変わった今、上ではなく深掘りか横を目指すしかないと割り切るしかないのか?
結局、時間と病気との勝負として幾多の修羅場をくぐり抜けるしかないのか?
今になり改めてこんな葛藤を起こしているのはうつ病になった僕を僕自身が未だに受け止められていない証拠かもしれない。転職する度胸は40を超え管理職でもない僕にはもう残っていない。しかし望みは薄いにもかかわらず、上の世界の景色を見たい、攻略してみたい欲求を僕はまだ持ち合わせているのだ。
では残る手は何だろう?
「たたかう」か「にげる」か、「アイテムを使う」のいずれかである。
残りの人生を生き抜く為の選択肢は少なく、その選択のときが間近に迫っている。
ある人とキャリアについて語るうちに、「うつ病罹患者として一生無理をしない生活を送る」ことが正解なのか自問自答するようになり、改めて思いを綴りました。
以前も似た内容は記事にしていますし、あまり深刻に考えるのもよくないのでゲーム要素を混ぜたお遊びを入れました。
ゲームはここ10年からっきしですが、人生はまさにリアルRPGですね。
本記事を読んでいただき、感謝申し上げます。
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by とことこてー
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