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【エッセイ】 こころの おと


にんげんのいう エコは エゴ
にんげんのかうは しんらいの あかし

エゴの ために そんなもの だれが かうの
だれも かわないもの どのかいしゃが かうの

こころで さけんでも
ぼくの くちの おとは せいはんたい

それで   いいの
ほんとうに いいの


ものを しらない ちけんしゃたちの
しんさを うける
たんとうしゃの ぼくも はつもの

だれも ほんしつを しらない ものの しんさ

じゅうばこの すみを つついて かだいだと 
くちの おとを そろえる ちけんしゃ

ほんしつは だれも わかってないのに
かだいかいけつは ぼく

それで   いいの
ほんとうに いいの


やすくなるよう がんばった
あたらしい しいれさきさん
せいのうも まんぞくしてる

なのに あたらしい しいれさきさんを
しんさすると くちの おとを だす こうばい

いいだしっぺが ぜんぜん すすめない

それで   いいの
ほんとうに いいの 


こうはいに でしに まけた
ししょうは ぼくは くやしい

でも わかさと せいちょうの しょうり
これは よろこばなきゃ

すだつ でしの せなかを おす
むこうで がんばってねと 
ししょうの くちの おと

それで   いいんだ
ほんとうに いいんだ

いいんだ


せんぱいが すだっていく

こころを ひらけた すくない そんざい
すだてるよう アシストも したけど

やっぱり  さみしい
ほんとうに さみしい

さみしい


ひとが ぬけても しごとは のこる
なんにん ぬけても だれも こない

のこった しごとは なぜか ぼく
なんにん ぬけても なぜか ぼく

それで   いいの
ほんとうに いいの


のこされた ぼく

ふごうかくと まいにちの ように
ひょうかぶたいの くちの おと

しんさまで じかんが ない
せっけいしてない わからない

これ    どうしよう
ほんとうに どうしよう


じょうしと ぼくと こうはいと
なんとか ごうかく まにあった

でも さてい いいのは こうはい だけ

ぼくは  むなしい
ただただ むなしい

むなしい


おなじ ぶひんを となりのくにで
つくって かう

おなじ くろう ちがう くろう
ことばも おもいも つたわらない
ていねいに ていねいに おねがいしたのに

ヤッテマセン

それは   だめ
ほんとうに だめ

ああ てんじょうが しろかった


あれ からだが いうことを きかない

あたまが ズキズキ
あるくと フラフラ
はなすと ナミダ

なんだこれ

あしたは よくなるのだろうか
よる ねるのが こわくなる

やっぱり だめか
もう   だめなのか


しんきいってん しょくばいどう

さっぱり さっぱり わからない
ひとも うごかしかたも つくりかたも

いちから べんきょう しんせん
それでも からだは おかしい まま

やっぱり できない
なんにも できない


ついにしんだん
うつびょうですね

ゲーム オーバー
もう がんばれない

もう   やすもう
ゆっくり ゆっくり やすもう

もう がんばらない

それで   いいんだ
ほんとうに いいんだ


やすみかたが わからない
おきて たべて どうがみて ねて
はいじんの ような せいかつ

これも  りょうよう
きにせず やすもう


しごととちがう じぶんが ほしい
なおってきてから そう おもった

そして みつけた
こころを かいほうできる ところ

そして はじめた
「こころ のおと」

ぼくを もじで ふりかえった
いろんな ものが みえてきた
これを みんなに みてもらおう

つぎの ぼくを つくらないために

それで いいんだ
きっと いいんだ

まえを むいて すこしずつ すすもう


(了)

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