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【サイキックイクリプスreload感想】崩壊のなかの審判。光差す者は─。


サイキックイクリプスReloadプレイ感想
〜リヒトルート編〜(Normal END)

※今回の記事にはゲーム本編の重要なネタバレを含みます。
ご注意ください。




【重くなる十字架と、罪の償い】


「蛍の能力、確率選択の代償は…蝕人を生み出す


自分の能力のせいで、いろんな人が。
6年前の事件が起きて自分やスバルさんの家族は蝕人となり死んだ。

ミカゲさんも言っていた「世界が壊れた」という事が、自分のせいだという事を改めて感じたケイ君はまた「死にたい」という衝動に駆られます。


そしてリヒトさんはというと…。
「彼が(ポラリス君曰く)極悪人なら殺す事に問題はない」と言ってケイ君を始末する事に躊躇いがありませんでした。

これまでに何度もケイ君の望みならば…という事で「自身の手でケイ君を始末する」場面がありました。


でも、やっぱり本当は殺したくなかったんだろ…そうなんだろ!?!?


ミカゲさんにケイ君が殺されそうになった時は、自分の腕が吹き飛んでいたにも関わらず阻止してくれていたんだもの!!!


今回は果たして…。

その時、ポラリス君は彼を殺そうとした所で「殺したら抗体が手に入らないよ!」と焦りを見せます。
だが、リヒトさんは彼に対して反抗的のようにも見えます。

じゃあつまり、これもまたケイ君の願いならという理由で…って事だよね?
(いやでも本当は殺したくないでしょうに…!!)

でも、ポラリス君だって負けてられない。



「蛍は僕の友達だ!その能力だって、僕の為に使うべきだ!」


やはり、ポラリス君もケイ君を諦めてない。
ただ、ずっと一緒にいたいから。それだけの理由。

…ハラハラしていたら、なんとミカゲさんがどんでん返しをしてくれました。
その隙を狙い、二人は爆発し始めた研究所を脱出。

ミカゲさんと、研究所内で囚われてるであろうスバルさんと、みんなで…。




ポラリス「と思っていたのか?」


ケイ「ダニィ⁉︎」




なんと、ケイ君の能力の反動により出現したであろう蝕人と化した研究員のサイキック能力による攻撃を受けて、ミカゲさんに大きなダメージが。


リヒトさんは、致命傷を負ってもう助かる事がないミカゲさんの前で泣くのを堪えつつ、「いつかこんな日がくるかと」身構えていたかのように、別れを告げます。

尚、ミカゲさんは目を閉じる事なく絶命してしまったうえにスチルでは描かれてませんがえげつない負傷を負ってます。

そして…ミカゲさんがもう何も喋らなくなったと分かった後に…彼は泣き出したのです。



顔は血と涙でひどく汚れており、リヒトさんは心も身体もボロボロ。

そして、次に放たれたリヒトさんの言葉が、この物語の結末…もといリヒケイの結果を出してきました。



▲ミカゲさんを失い、ケイ君に審判を下す。




「貴方は、生きているべきではない人間だった。」

あ……終わったわコレ(絶望)
フラれたって奴ですか(絶望)


これはもう、リヒトさんの心が完全に折れた瞬間だと思いました。
なんせ、このセリフを言ってる時のお声が生気を失ってるかのようだったから。

やはりリヒトさんの身近にいる大切な人は、ミカゲさんなんだなあと。
きっとリヒトさんもミカゲさんと出会うまでは、誰とも関わろうとしなかったケイ君と同じように孤独だったのでしょう。
でも、慕ってくれているミカゲさんがいる事が、彼の唯一の支えなのだとしたら。

そんなミカゲさんを、まるでケイ君が殺してしまったというような形で失わせてしまうだなんて。

あと余談になりますが、この場面の前に「スバルを助けに行く!」と聞かずに勝手な行動を取ろうとしたケイ君に、リヒトさんは「Du Arschloch‼︎(訳:この、クソ野郎が‼︎)」と暴言まで吐いてます。

もうこの時点で亀裂が発生していたような気もしないが、すぐ発言者から取り消せと言っていたから大丈夫だよね?


…しかし、それでもだ。
ケイ君が何度も謝罪しても許してはくれなかったが…リヒトさんは優しい人だった。


「まだできる事があるなら、貴方は責任を取る為にも生きなければならない。」


そう言われてケイ君は─。



【ノーマルって何だっけ(ポカン)】

微笑ましいケイ君とリヒトさんの会話の中。
お互い直接会う事はできなさそうでしたが、一応…良好な関係であるので穏やかそうには見えました。


ただ、二人の互いの視界は真っ暗であり、身体の一部がアレなのが穏やかじゃないんですがそれは。



…いや、そんなオチあるか???



そして恐らく、この状態で黙っていられないであろう人が出てこないという事はつまり─。

スバルさんまでそんな…おい…。

あと、それだけじゃない。
ケイ君の決断は、あの時語っていたリヒトさんと全く同じ。

自愛なんてない。ただ、誰か一人の為にこの身を犠牲にしてまで自分の力を利用する事。」

ポラリス君的には「また蛍と一緒になれる!」という理由からハッピーエンドなんだろうけど、結局あの時に伝えた思いが何も活かせない結末となってしまったし、リヒトさんの気が変わる事だってなかったし。

あのシーンが個人的に名場面だったぶん、かなり苦しいよ。

というか、てっきり「事件は解決したけど特に何も互いの関係に大きな変化もなく、ただいつもの流れに戻るだけの終わり方」って思ってたのに…。

初めて見た時、衝撃のあまりにお通夜ムードでした。



これが、ダークSFBLゲーム…サイキックイクリプスという物語の『普通ならではの結末』って事ですか。


…いやいやいやいや、これ
バッドエンドじゃないすか!!?!?
しかもこのエンディングよりも最悪な結末があるそうなんですが!!!!!
(いや、安心してください!!!
ちゃんとハッピーエンドはあります!!!)



というわけで、リヒトさん√NE。
これにて、完。

どうやら各ルートのTE以外の結末は全てそれなりの覚悟を持って身構えなきゃいけなくなってきましたぞこれは(戦慄)

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