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五十音図 古事記と言霊 14

アイウエオ五十音図が、なぜ右の行の母音が上かアイウエオの順で並び、横の上段がアカサタナハマヤラワの順で並んでいるのか?

人間は口から発音する以前、頭で考えている時も、実は言葉で考えてるのである。心の動きとは言葉の動きと言ってもよいでしょう。その心の動きを深く深く探っていきますと五十音の言霊に行き着く事になるのである。
言霊とは、人間の精神を構成している根本要素ということ
科学への態度とは全く逆に、考えられる側の客体を捨象し、考える側の主体すなわち、人間とは、人間の心とは何であるか、を追求していって、その人間精神生命の先天、後天の究極の構造を明らかにした時、その最終的な要素が言霊。
心の根源要素が五十個あり、その五十の要素のそれぞれにアイウエオ五十音を当てはめた。
生命を構成している根源の内容によって五十音を区別した。母音、半母音、父韻、(親韻)、子音ならびに ン 音です。母音はアイウエオの五母音、半母音はワヰウヱヲ、父韻はキシチニヒミイリの八音、その他に子音三十二が加わる。
この内母音、半母音、父韻の計十七音が生命の先天部分です。すなわち頭脳の中で確かに何かの発想が動いてはいるが、まだ精神的実際現象としては現れていない間の構造と機能。
それに対して、初めて現実相として現象した後天の最小要素が三十二個の子音である。

言霊オである経験知、一般に科学的探求に必要な心構えの音図、
言霊アである芸術宗教に備わった感情構造の音図、
言霊ウオアの次元の事象をどのように選択していくかという、一般に道徳、政治に必要な言霊エである心構えの音図、
さらに言霊イである、精神の深奥にあって他の四つのの次元の原動力となる人間意志そのものの音図、

これらの四種があるはずです。

この四種類の音図を簡単に書くと40頁の図15~図18のようになります。

言霊 オ
アカタマハサナヤラワ
イキチミヒシニイリヰ
オコトモホソノヨロヲ
ウクツムフスヌユルウ
エケテメヘセネエレヱ

言霊 ア
イチキリヒシニイミヰ
エテケレヘセネエメヱ
アタカラハサナヤマワ
オトコロホソノヨモヲ
ウツクルフスヌユムウ

言霊 エ
アタカマハラナヤサワ
イチキミヒリニイシヰ
エテケメヘレネエセヱ
オトコモホロノヨソヲ
ウツクムフルヌユスウ

言霊 イ
ア・・・・・・・・・・・・・ワ
オ・・・・・・・・・・・・・ヲ
ウ・・・・・・・・・・・・・ウ
エ・・・・・・・・・・・・・ヱ
イ・・・・八父韻・・・・ヰ

昔の日本人は音図のうち、言霊オを中心としたものを赤珠音図(ア段が横にアカタマと続くため)、言霊アを中心としたものを宝音図(ア段の二番梅からタカラと配列されるため)、言霊エを中心眼目としたものを天津太祝詞音図(アマツフトノリトオンズ)、言霊イのものを天津菅麻音図(アマツスガソオンズ)、言霊ウが中心となった音図を天津金木音図(アマツカナキオンズ)と呼んでいた。

現在は、言霊ウを中心とした天津金木音図のみ一般に伝わり教えられている。
それはここ二千年ほどの間、世界の歴史は人間が持つ五つの性能の内で第一に言霊ウが独走する時代であったから。


言霊の種類(五十音図内の分類)

 先天実在の主体側母音 ・ アウエオ(4)
 先天実在の客体側半母音 ・ ワウヱヲ(3)(主客のウは同じ)
 先天能動韻の主動側父韻 ・ チキシヒ(4)
 先天能動韻の受動側父韻 ・ イ(や行)ミリニ(4)
 先天能動韻の親韻能動側 ・ イ (1)
 先天能動韻の親韻受動側 ・ ヰ (1)
 後天現象の心象子音 ・ タトヨツテヤユエ(や行)ケメ(10)
 後天現象の物象子音 ・ クムスルソセホヘ(8)
 後天現象の物質子音 ・ フモハヌ ラサロレノネカマナコ(14)
 物質現象の共有了解 ・ ン(1)






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