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一冊の本から、出版社を横断したプロモーションまで──書籍のWEB広告のお仕事紹介

こんにちは、WEB広告チームのササキです。
昨年4月に入社し、書籍のWEB広告のご提案・進行管理を担当しております。

入社前、当初は出版社で働きたいと考えて就職活動をしておりました。
とうこう・あいの求人を見るまで、WEB広告に対する認識は、
(YouTubeによく出てくる、コンプレックスを煽る広告、鬱陶しいな……)
くらいのものでした。

ただ、書店で2年間アルバイトをしていたので、
日々世に出る本がどれだけ多いかということは知っていました。
新刊・話題の棚に並ぶ本は毎日流れるように入れ替わっていました。

総務省統計局(※参照:総務省統計局: 統計データ「日本の統計」第26章5節「書籍新刊点数と平均価格)によると、2020年の書籍新刊点数の総数は68608点。
1日あたり約188冊の本が刊行されている計算になります。

星の数ほどある本を、どうしたら、届けるべき読者に的確に届けていくことができるのか。
その有効な手段のひとつとしてWEB広告があることを知り、入社に至りました。

書籍でWEB広告を実施する意義については、弊社の過去記事でご紹介していますが、一言でいうと、
「潜在的な読者層に向けて、書籍情報の認知拡大と、内容理解の促進を図る」
ことです。詳しくはこちらをご覧ください。

新聞広告が伝統的・一般的な出版業界において、なぜWEB広告か?

今回は、主に書籍のWEB広告のご提案・進行管理の具体的な仕事内容をご紹介していきたいと思います。

入社時点で、書籍のWEB広告にいだいていたイメージ

入社前に知ることができた弊社のWEB広告の事例として、自社HPでご紹介している、ナツヨミふゆよみ のような連合企画がありました。複数の出版社にご参加いただき、新聞広告とSNS広告を同時に展開して特設サイトに集客し、相乗効果を図るという内容です。

出版社やメディアを横断した企画を実現できるのは代理店ならではで面白そうだと思い、面接でも「出版社を横断してジャンルやテーマごとに本を集めて、読者が本を選んで買う楽しさが増すプロモーションをやりたい」と言って入社しました。

言うは易しで、実際入社してみると、このような企画を実現する難しさをひしひしと感じております。
複数の書籍を一度にプロモーションする連合企画は珍しいケースで、普段は個別のタイトルごとに広告を実施しているので、この場合の具体的な仕事の流れをご紹介いたします。

普段の書籍のWeb広告のお仕事の流れ

  • 提案書の作成
    具体的に広告を実施する書籍は、出版社様からご相談いただくことも、弊社の営業部やWEB広告チームからご提案することもございます。
    書目が決まりましたら、想定ターゲットを定めて、年代、ジャンル、書籍の特徴、ターゲットの興味関心から、どの媒体が適していて、どのようなターゲティングが可能かを考え、どのくらいの表示回数やクリック数が取れそうかという想定数値を算出します。
    弊社ではWEB広告の中でもSNS広告の実施が多く、中でもTwitter、Facebook、Instagram広告が中心です。最近では、TikTokやYouTube広告の事例も増えてきています。

  • 出版社様にご案内・ご提案をする
    それぞれの出版社様を担当している営業に同行して、ご案内・ご提案を行います。WEB広告のお取組みが初めての出版社様にはWEB広告への理解を深めていただき、不安点を一つずつ解消していきます。また既に自社内で取り組まれている出版社様には、弊社にてご支援が可能な部分をご提案いたします。
    どの広告施策にも言えることですが、本の単価に対して広告費は決して安くないものだと思います。ご提案をし、そのタイトルで広告をやる意義や価値があるか、慎重にご検討していただき、お申込みいただけましたら、配信準備を進めていきます。

  • 運用担当にターゲティングを依頼する
    WEB広告の運用専任の担当者にターゲティングを依頼します。最初にご提案した候補からさらに膨らませたターゲティング案を作成してご提案いたします。
    読者層を広げられそうな本の時には、メインターゲット、サブターゲットのように、複数の軸でグループを分けてターゲティングすることもあります。

  • バナーのコピーとデザインラフを考え、デザイナーに制作を依頼する/ 広告文を作成する
    広告素材の制作依頼があれば、バナー・広告文も弊社で作成しております。
    バナーや広告文は、複数のパターンを作成することでより効果的に配信することができます。
    書誌概要や、いただいた見本を読んで、本の魅力を凝縮した一文を考えます。また、ヴィジュアルに特徴のある本の場合、書影以外の素材があれば、そちらもご支給いただくことで、より内容を訴求できるご提案が可能です。
    コピーが決まったら、本の内容や書影に合ったバナーデザインのイメージを考えて、デザイナーに制作をお願いします。
    広告文は、いかに見出しや冒頭の一文で興味を持ってもらい、分かりやすく端的に内容の魅力を伝えられるかを考えて作成します。

  • 校了~入稿依頼~配信~レポート
    広告素材が校了したら、運用担当が入稿作業を進め、配信開始後は、最適の結果を出せるように、日々の運用を行っていきます。
    配信終了後は、結果の数値をまとめたレポートを作成し、出版社様にご報告いたします。他社の類似事例と比較してどうだったのか、想定ターゲットの仮説は合っていたかといった部分を、数値をもとに振り返り、次回以降の施策に活かしていただくことができます。

今後、WEB連合企画にも力を入れていきます!

普段は以上のような形で出版社様の書籍プロモーションのお手伝いをしておりますが、今後は、先述したような、複数の出版社様にご参加いただけるWEB連合企画にも力を入れていく予定です。

昨年の12月にも、クリスマスの時期に合わせて、マストバイ施策のプレゼントキャンペーン「大切な人に贈りたい本」を実施いたしました。応募条件を「対象書籍を購入したレシートの写真」とし、TwitterとInstagram広告でキャンペーンの告知を行ったもので、弊社の書籍のWEB連合企画としては新しい要素を取り入れた取り組みとなりました。
今年も、新しい試みや改善を交えながら、様々なテーマで連合企画を実施する予定です。

出版社様がより参加しやすく、効果を実感していただけるようなプロモーションのご提案ができるように尽力して参ります。

こちらの記事を読んでWEB広告にご興味を持たれましたら、是非お気軽に弊社までご相談ください。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。次回の投稿をお楽しみに。


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