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いちにち・いちとおこ

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日記のようなブログのようなエッセイのようなコラムのような。恋愛のことや、結婚のことや、助平なことや、時に真面目なジェンダーのことなどが、主な関心事。
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2017年3月の記事一覧

英語で会話すると、言葉を弄さないから、いい。

 一緒のチームだった男の子がぐだぐだし始めて、突然ぷっつりと仕事に出てこなくなってしまった時(この辺の事情は「同僚の甘えを甘受する筋合いはわたしにはない。」をお読みください)、わたしは結構荒れた。

 いろいろなことを考えた。日本語で。

(何考えてるの、信じられない!)

(仕事途中で投げ出すなんて、どんだけ無責任なの!?お前の担当業務、残ってんぞ!?)

(あのくらいでフツー鬱になる?そこまで

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同僚の甘えを甘受する筋合いはわたしにはない。

 年度末を迎えて仕事のチームメンバーが2人とも辞めることになり、やりきれない思いを抱えている。20代の男子と、30代の女性だ。2人とも、実質数か月しか働いていない。

 わたしはとある事業を担当しており、その仕事は、イベントの企画から広告宣伝、集客、運営まで幅広く含む。それほど大きな予算を扱う訳ではないが、やることは多岐にわたる。

 うちの職場は少々特殊で、採用時にきちんと職分が決まっている訳で

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セックスについて、真面目なことを考える。

 下種な話が好きなので、よく恋愛コラムとか、読者相談とか、そういった類のものを読む。そこで驚くのが、「男の人には何回目で許したらいいですか」といったトピックスが、真剣な話題として取り上げられていることだ。

 正直、そんなの何回目でもよくないですか?したい時に、すればよい。

 そういうトピックスで言いたいことは、要は「1回目から許したら遊ばれて終わる」「ヤリ捨てられる」ということらしい。「真剣な

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やさしすぎて、甘すぎる。多分。

 最近どうなのかは聞かないが、ちょっと前、彼氏の娘さんがイヌを飼いたがっていた。でも、ママが駄目だと言うのだそうだ。同居家族は皆、反対らしい。

 娘さんはなかなかしぶとく、「彼女、もうイヌは諦めた?」と訊いても「Noooo」という返事が返ってくることが、半年くらい続いた。

 ところが今年の初め、彼氏が「彼女のために僕が家でイヌを飼おうかと思ってる」と言い出したので驚いた。どう考えてもお嬢ちゃん

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子持ちの男と付き合う時には、まずここを見よう。

 離婚して驚いたことのひとつは、母が元夫を最初から嫌いだったということだ。そんな素振りは全く見せていなかったので、おばさま世代の表面取り繕い力恐ろしいな!と思うとともに、だったら最初から言ってよ、と思わずにはいられなかった。

 さらに相次いで、父の妹も元夫を嫌っていたことが発覚した。これにもまた驚いた。

 それぞれ理由はあるみたいなのだが、両者に共通している言い分は、「子どものことをちゃんとし

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「僕らの世代の音楽」がもともと共通じゃないから逆にいい。

 彼氏が教えてくれたLPというシンガーソングライターの「Lost On You」という曲がもの凄くよくて、はまってしまった。シンガーとしては遅いデビューだったそうで、あまりたくさんCDが出ていないのだが、先日2枚購入してしまった。

 彼氏も知らないシンガーだったそうだ。ふと流れている曲を聴いて、あれ、これいい、誰?と思って、探したそうである。

 そういう素敵な曲を教えてくれる彼氏、いい。

 

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職業選択におけるえり好みは、一種の煩悩か、欲。

 ずっと文化系のインドア派だった。

 小学校から大学に至るまで、運動は体育の時間以外やったことがないし、部活はずっと音楽系だった。大学は文学部の文化人類学専攻で、就職して広告代理店に入った。さらに小説家になりたくて、ひねもすパソコンに向かっていた。

 結婚したら車屋で一緒に働いてほしい、と言われた時も、ペーパードライバーで車屋なんか行ったこともないので、なんとなくディーラーのガラス張りのショー

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眠くてたまらないのでひとつ惚気る。

 とにかく眠い。眠くてたまらない。

 どうしてかというと昨日家に帰るのが遅かったからで、どうして遅かったかというと彼氏が帰してくれなかったからである。すみません、ひとつ惚気ます。

 わたしと彼氏はそこそこ遠距離恋愛だ。わたしの家と彼氏の家は車で5時間の距離にあるので、初めてのデートの時から1泊2日で訪ねて行っている。それでも同じ県内だからうちの県は広いのだ。

 1泊2日で何をしているかという

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体重が上げ止まらないが70kgまではOKらしい。

 彼氏と付き合い始めてから体重の増加が止まらない。離婚して減った分を取り返して、なおも増えている。デートするたびに「太った!?」と訊かれ、しぶしぶ肯定している。

 彼氏は「no stressだから、デショ?」とか「ビールいっぱい飲むからダヨ」とか言うけれど、本当の理由はよく分からない。ただの加齢かもしれない。

 しかし、確かに高ストレス状態下では、体重はぐんぐん減る。離婚後は食べても食べても減

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婚活してスピード婚するのはリスクも大きいと申し上げたい。

 なんで元夫と結婚したのか?という疑問について少し取り上げたい。

 端的に言えば、多分、「結婚」したかったからだったんだろうな、と思う。

 その頃のわたしは本当にぐだぐだな女だった。体調は崩すし、仕事は失うし、小説は行き詰るし、しかも、大失恋した。好きな人に、絶縁された。

 この好きな人について、少しお話ししたい。その人のことは本当に好きで仲良しでしょっちゅう一緒にいた。そして今になれば分か

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「嫁」という言葉はおかしいけれど、「ヨメー!」と呼ばれるのも困る。

 川上未映子さんが「配偶者に主人や嫁という言葉を使うのはやめよう」と発言した。その言葉の使用を廃止した法人もある。フラットな言葉は「夫」「妻」だと思うし、英語だと「husband」「wife」どころかファーストネームを使うのが普通だとも聞いた。どんどんそういう世の中になっていってほしい。

 「嫁」という言葉は結婚するまでまったくなじみがなかった。お舅さんやお姑さんにあたる人が、「うちの息子の嫁が

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スキンシップと愛情表現は過剰すぎるほどにして欲しい。

 彼氏が外国人である。離婚後、わりとすぐに付き合い始めた。

 彼氏のスキンシップと愛情表現は、おそろしく潤沢である。だいたい、付き合い始める前、初めて会った時すでに、別れ際にハグしてキスしようとした、そんな人であった。

 付き合いだしてからもやっぱり、ハグとキスは普通に挨拶だし、会話中に腕に触ったり脚に触ったりハイタッチしたりするし、しょっちゅう missing you だのハートマークだの送

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「小説書く以外何もできない」というのに憧れていた。

「他になんのとりえもなかったけど、小説しか書けなくて、だから小説家になった」とかいう境遇に憧れていた。

 その、実生活とか実務とかにまったく無能である、という浮世離れした感じと、その浮世離れ感がよけいに際立たせる小説の絶対的な才能、みたいな感じに。

「小説書くしかできない、ってめっちゃかっこいい」と思ったし、「小説さえ書けたら他のことはなにひとつできなくても許される」とも思ったし、あまつさえ「

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復縁は難しいというけれどわたしは小説とよりを戻した。

(もう小説は卒業したな…)と思っていたのにも関わらずまた書き始めて、新しいサイトを立ち上げたりnoteに文章を書き出したりした。

 なので、この再スタートに当たって、昔の菊池とおこをご存知の方にも、初めて知るわ、という方にも、そこらへんの経緯をお伝えしたいなと思う。

 20代の半ばに小説家になりたいと思ってしまい、それから十数年、格闘した。

 書いたり、サイトを作ったり、個人誌を出したり、文

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