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転職信仰への疑問

 SNSやネットの記事を見ていると、「無責任な綺麗事」が溢れていると感じます。
 綺麗事の言っていることは、理屈としては正しいんですよね。
 ただ、それが誰かの利益に誘導するために使われていることも多いです。
 綺麗事を鵜呑みにして欲しくないという思いが私が発信しているモチベーションの一つになっています。
 (最近、全然記事を書けてないので初心に返ってみました笑)

 今回注意喚起したいフレーズは、「今の時代、転職は当たり前!」です。
 マイナビの調べによると2023年の正社員の転職率は7.5%、2016年と比べると2倍弱となっています。
 体感としても、直近の5年くらいで転職サイトのCMをどこでも目にするようになりました。転職はハードルの低い、身近な存在になったと感じます。

 では、私たちは積極的に転職するべきなのでしょうか?
 大半のケースでは「No」であると考えます。
 なぜか?個人が資本を蓄積することができないからです。

 資本主義という枠組みの中では、資本の多寡が優劣を決めます。
 経営者にはビジネスや工場などのわかりやすい資本がありますが、私たち一般市民はスキルや人脈、貯金などをコツコツと貯めていくことになるでしょう。(→過去記事)

 資本は時間の経過や経験の蓄積と共に、雪だるま式に急激に伸びていきます。
 転職をしてしまうと、伸び率がゼロリセットされてしまうのです。
 資本主義ゲームを戦うのに、複利の力を味方につけられないのは大幅にマイナスです。

 もちろん、本当にヤバい場所からは逃げてくださいね。
 もし転職する際には「自分は何を蓄積できているか?」を胸に手を当てて考えてみると良いでしょう。

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