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人生の選択に迷ったら、まず○○しましょう

 流動化した現代社会においては、肩書きなどの外形に頼ったりインフルエンサーの発言を鵜呑みにするのではなく、自分で考えて判断することが重要です。
 そのためには「どこかに答えがある」という誤解を解く必要があります。

 なぜ私たちは答えを求めてしまうのでしょうか。
 レールから外れることに対する不安(→過去記事)や、一問一答形式の学校教育は大きな要因でしょう。

 ですが一番の要因は、「遊びを忘れてしまうこと」にあるのではないでしょうか。

 本来、自分で考えることは楽しいことです。
 子どもの頃は、誰もが遊び回っていました。
 遊ぶということは、すなわち自分で考え工夫するということです。

 しかし、私たちは成長の過程でいつの間にか遊ぶことから遠ざかってしまいます。
 過程を楽しめない事ばかりしているから、手っ取り早く成果だけ欲しいと感じるようになります。
 自分が好きでない事ばかりしているから、他者からの承認で埋め合わせようという心理が働きます。
 そして誰かが作った「答え」を求めるようになるのです。

 まずは損か得かは置いておいて、少しでも楽しめる事をしてみませんか。
 仕事に1ミリも関係なくて良いのです。誰かのためになる必要もありません。
 決して不真面目なのではありません。自分の頭で考えるトレーニングをしているのです。

 急がば回れ、行き詰まったらとりあえず遊びましょう。

真の遊びはいっさいのプロパガンダを斥ける。その目的は自らのうちにある。その精神、その気分は晴れやかな感激であってヒステリックな昂奮ではない。
今日、あらゆる人生の分野をその手中に収めようと狙っている宣伝機関は、ヒステリックな大衆反応を狙った手段を弄んでいる。それは好んで遊びの形式をとってはいるが、それをけっして遊びの精神の現代的表現と見てはならない。それは、そのまがいものなのである。

『ホモ·ルーデンス』ホイジンガ


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