
♯017 精神科病院退院後の環境を整える
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精神科での入院治療を経て、「そろそろ退院を…」となったとき、家族は「退院後の環境をどうするか」について、考える必要が出てくるかと思います。
まず大きく分けて、「家族と同居するのか、しないのか」という選択肢があります。家族が本人を支えられるのであれば、それに越したことはありません。しかし、もともとの家族関係が悪かったり、親子が共依存の関係に陥っていたりするのであれば、親子が距離をおける方法を模索すべきでしょう。
もっともその場合、本人がそれを望んでいる(または、家族が説得できる)ことが大前提ですし、受療中断しないために、第三者のサポートをどう得るか、ということも考えていかなければなりません。
本テキストでは、退院後の環境について、弊社の経験から重要とするところを述べていきたいと思います。なお、障害には身体障害・知的障害・精神障害の三つがありますが、障害の程度により、必要とされる公的支援も変わってきます。ここでは、精神障害者が主に利用している公的支援をもとに解説します。
本人と家族が同居する場合
退院後、本人が実家に戻ってくるなどして、家族と同居する場合、受療中断しないことがもっとも大切です。最近は地域移行の流れから、訪問看護を利用する方も増えています。病院が独自に訪問看護のチームを持っていることもありますので、担当のソーシャルワーカー(以下、PSW)を通じて相談するとよいでしょう。
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♯017 精神科病院退院後の環境を整える
(株)トキワ精神保健事務所
330円

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トキワ精神保健事務所は、創業者・押川剛が1992年に起業し、1996年より病識のない精神障害者を説得により医療につなげる「精神障害者移送サービス」を創始。社会復帰のサポートも行っています。一覧
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