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♯010 【移送】家族で精神科病院に連れて行くためのポイント

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入院治療が受けられる精神科病院が見つかり、入院日が決まったら、残る課題は「本人を病院に連れて行くために、どのように話をするか」(医療へのアクセス)になります。弊社でも移送サービスをおこなっていますが、基本的には、家族で連れて行けることに越したことはないと考えています。

なお、ここで紹介するのは、「本人を医療につなげるのは初めて」というケースや、「過去に説得を試みて失敗したが、もう一度、本人と向き合って治療の必要性を説きたい」というケースに向けてのポイントです(何度も入退院を繰り返しているようなケースには当てはまりにくいことをご了承ください)。

また、本テキストは基本的に、入院治療の際の説得移送を前提としていますが、本人への向き合い方など「通院」の説得にも応用できる部分もあるかと思います。

家族で連れて行くには

家族の中には「本人は家族の言うことなど、どうせ聞かない」と言って、最初から民間の移送サービスを利用する方もいます。また、嘘を吐くなど、だましうちのような形で病院に連れて行く家族もいますが、その後のことを考えるとあまり勧められる方法ではありません(ただし、何年も放置した結果、命に関わる事態になっているケースでは、医療につながることを最優先するべきです)。

家族の言うことを受け入れるかどうかはともかく、一度は家族が本人に向き合い、話をしてみてほしいと思います。以下に、話し合いのポイントを掲載します。

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