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♯011~♯019 まとめ

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本人を精神科医療(入院治療)につないだあとに大切なことは、本人が病識をもち、退院後も治療を継続できるよう環境を整えることです。そのために、入院中から準備しておくべきことをまとめま… もっと読む
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2018年7月の記事一覧

♯015 精神科病院の入院治療中、家族がすべきこと ④差し入れや外出・外泊の対応

差し入れの要求に、どう応えるか患者さんが医療保護入院中の面会対応については、♯013で述べました。その際、本人から「面会の時に、差し入れてほしい物がある」と言われることがあります。家族は、よく考えてから対応しましょう。とくに、親子関係が逆転し、本人の要望に応じた生活を長く送らせてきたケースでは、その生活習慣を軌道修正するチャンスです。

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♯016 「退院支援委員会」の場を、最大限に利用する

「退院支援委員会」とは?医療保護入院の場合、入院時に病院から「入院診療計画書」という書類をもらいます。その書類には、「推定される入院期間」という欄があり(「3カ月」と書かれる場合が多い)、そこに記載された入院期間まで入院が継続されると、その前後2週間あたりに「退院支援委員会」が開かれることになっています。 「退院支援委員会」では、以下の点について審議がなされます。 ① 医療保護入院者の入院継続の必要性の有無とその理由 ② 入院継続が必要な場合の委員会開催時点からの推定

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♯017 精神科病院退院後の環境を整える

精神科での入院治療を経て、「そろそろ退院を…」となったとき、家族は「退院後の環境をどうするか」について、考える必要が出てくるかと思います。 まず大きく分けて、「家族と同居するのか、しないのか」という選択肢があります。家族が本人を支えられるのであれば、それに越したことはありません。しかし、もともとの家族関係が悪かったり、親子が共依存の関係に陥っていたりするのであれば、親子が距離をおける方法を模索すべきでしょう。 もっともその場合、本人がそれを望んでいる(または、家族が説

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♯018 精神科病院を退院後の受療中断をいかにして防ぐか(約束やルール決めをする)

退院後、本人が受診や服薬をやめてしまうことがあります。主治医の判断で徐々に投薬を減らしているのでないかぎり、自己判断で治療を中断してしまうことは、症状の悪化にもつながります。 家族からの相談を受けていると、「過去に通院(入院)したことはあるが、途中でやめてしまって、そのまま何年も経ってしまった」と話すなど、受療中断した際に、家族も対応をとっておらず、結果として、病気の方を長年、放置したことになってしまっています。 そもそも、本人とのコミュニケーションがとれておらず、通

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♯019 精神障害者のための公的な支援について

障害をもつ方々の生活をサポートするために、さまざまな公的支援があります。なお、障害には身体障害・知的障害・精神障害の三つがありますが、障害の程度により、必要とされる公的支援も変わってきます。ここでは、精神障害者が主に利用している公的支援をもとに述べます。 日本は申請主義を採用していますので、基本的に、本人もしくはその代理人としての家族(保護者)が声をあげなければ、手続きも進みません(精神科病院で入院治療を受けたからといって、自動的に手帳等の取得できるわけではありません)

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