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トキワレポート(コラム)

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メンタルヘルスにまつわるあれこれや、家族・子育て、コミュニケーションについて、弊社の経験をもとにつづるコラムです。有料noteでは、より踏み込んだノウハウについてお伝えします。
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#不登校

♯027 子供の問題に、「祖父母」を巻き込む際の注意点

6月2日、東京都江東区で29歳の孫が祖父の首を刺すという殺人未遂事件がありました。 70代男性刺される 孫か「人を殺した」 東京・江東 2日午後7時35分ごろ、東京都江東区北砂の民家で、「家の前に『人を殺した』と話している血だらけの男がいる」と住人から110番通報があった。警察官が駆けつけたところ、家の前に右手から血を流した20代の男が立っており、警察官と救急隊を200メートルほど離れた共同住宅2階の一室に案内。室内からは、首や背中などを刃物で刺された70代男性が見つかった

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「まだ大丈夫」…本当に大丈夫でしょうか?

弊社に相談に来られた親御さんがよくおっしゃるのが、「トキワさんのことは、何年も前から知っていました」「押川さんの著書(テレビ)は、何年も前に読みました」ということです。親御さんは、このように続けます。 「でも当時は、そこまでひどい状態だと思っていなかったので……」「トキワさんが扱っている事例に比べたら、それほどでもないと思ったので……」親御さんやご家族に何か策があったり、相談している専門家がいたりして、その結果、「まだトキワに頼むほどではない」と考えているのなら、よいのです

家族自身の問題点に気づく

弊社はこれまでに数多くのご家族から、精神疾患に関する相談を受けてまいりました。 ご本人(主に子供や配偶者)が健全な日常生活を送れなくなったきっかけや原因は、それぞれによって異なります。その過程において家族が何もしてこなかったのかと言うと、家族なりにいろいろと手を尽くしてきています。 しかし、結果的には、最終目的である「自立」には結びつかず、家族関係も悪化…。長い年月を経て、家族もいよいよ「これはもう精神科医療につながないことには何も始まらない」と思うようになっているケース