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♯001~♯009まとめ

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「家族が精神疾患かもしれない……」まずはどこに相談に行くべき?病院はどうやって見つけるの?という基本事項に関する記事をまとめました。
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#長期ひきこもり

♯004 本当に「ひきこもり」ですか?

精神疾患に関するご相談を主に受けている弊社ですが、近年には問い合わせの始めに、家族の口から「長期間のひきこもり」というワードが聞かれる機会が増えました。 それは、本当にひきこもりですか?家族は「働きもせずにずっと家にいるのだが、どうしたら自立(就労)できるのか」とおっしゃいますが、10年以上もひきこもっているケースでは、これまでの経緯を時系列で聞いていくと、「精神疾患の疑いがあるのではないか?」と思われることが大半です。 実際に最近の統計では、ひきこもりとされる方々の中に

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♯005 きょうだい児の立場で、何をすべきか ①現状を知る

親が、精神疾患(疑いを含む)のある子供(以下、本人)と同居しながら、適切な医療につなげられていないばかりか、親自身も健全な生活ができなくなっている……。本人の兄弟姉妹(以下、きょうだい)から、そのようなご相談を受ける機会が増えています。 家族の状況(よくある事例) そのうちに、親が何とかするはず!?きょうだいの中には、「親がそのうち何とかするだろう」という希望的観測のもと見て見ぬ振りをしている方もいます。しかし、親が倒れるなどいよいよの事態になってから動こうとするのでは、

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♯006 きょうだい児の立場で、何をすべきか ②親と腹を割って話し合う

これまでは漠然と「親が何とかするだろう」と考えてきましたが、親は高齢となり迅速には動けず、相談機関への説明さえ覚束なくなっています。親だけではどうにもならない状況にまで至ったからこそ、きょうだいにSOSが発せられたのだという現実を認識しましょう。 また、今になって親の本人対応の是非を指摘したところで、すでに修正がきかない状況であることは、傍目から見てもお分かりでしょう。親はもう、問題解決のための【キーパーソン】として動く機を逸しています。きょうだい自身が【キーパーソン】とな

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♯007 きょうだい児の立場で、何をすべきか ③親は「心配ない」と言うけれど?

親の介護をどうするかは、今や社会問題となっていますが、実家に精神疾患(あるいはその疑いのある)きょうだいが同居しているとなると、さらに複雑な事態となることもあります。 親に介護が必要になったとき……想像してみよう 弊社に相談のあった事例として、「親に介護が必要な状況なのに、本人が(きょうだいを)自宅に入れてくれない」「訪問介護など第三者の訪問も、本人が拒否してしまう」「親は施設入所を望んでいるのに、本人が頑なに反対している」「(親が入院した際)親の主治医と本人が、治療方針に

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♯008 病識のない家族のために、入院治療が受けられる精神科病院を探す方法

ここでは、精神疾患(疑い含む)をもつ子供(もしくは配偶者、きょうだいなど……以下、「本人」とする)に入院治療を受けさせたいと考える家族のために、精神科病院を見つける方法について、弊社の経験をもとにお伝えします。 なお、このテキストでは未治療のケースが主となります。「過去に通院歴はあるが受療中断してしまい症状が悪化、入院治療を検討している」というケースについては、次回(♯009)解説します。  ステップ① 入院治療が受けられる精神科病院を探す本人に精神疾患の疑いがありな

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♯009 本人に精神科通院歴はあるが症状が悪化している、あるいは受療中断していることにより、入院治療を検討する家族がすべきこと

「本人は精神科に通院しているが、症状が悪化している」または、「過去に通院していたが、受療中断してしまった」とき、どうすればいいのでしょうか。まずは、本人の病状や治療方針について、主治医に相談することです。もし、主治医が治療に消極的であるなど、その治療方針に疑問が生じたならば、病院を変えるという選択肢もあります。受療中断している場合も同様で、本人ともよく話をした上で、適切な医療につなげることが望ましいと言えます。

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