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2020年11月の将棋振り返り

読んだ棋書

 「現代将棋を読み解く7つの理論」
 論理的に現代の先攻将棋へ至った背景を解説しています。
 全体を通して非常に面白く読ませて頂き、特にクリップなどによって陣形の耐久度をあげる方法が印象的です。大局観にも影響があり、縦の将棋で攻めを狙う場合に攻め駒の安定度を気にするようになったり、先攻を許しても反撃でやれるかの判断に目安を持てるようになりました。

先手番の各作戦について

 3手目▲6六歩からの相振り飛車は△3五歩保留三間飛車と四間飛車への対策が課題です。△3五歩保留は後手側も持つ将棋なので、改めて棋書を読んでから研究を深めていきたいと思います。四間飛車については色々試しているところなので、ちょっとずつ改善できればいいなと思います。
 三間飛車は好調でした。今月は穴熊が少なく、急戦模様の将棋が多かったです。急戦は少しの変化が大違いなことが多いので、経験値を積んでいきたいと思います。
 力戦振り飛車では先手中飛車に加えて初手▲7八飛戦法を採用するようになりました。先手中飛車は居飛車側が対策している場合も多く力戦らしい展開になりにくいためで、初手▲7八飛戦法から角交換振り飛車の展開を目指しています。相手の出方次第ではノーマル三間飛車にしてポイントを稼げたり、相振りになっても戦いやすい点が気に入っています。
 相居飛車では雁木を中心に指しています。角換わりは桂跳ねを防がれたり端を手抜かれたときが、矢倉は後手からの急戦への対策が課題で、これらは研究と勉強が必要だと感じています。雁木も課題は多いですが一局の将棋になることも多く、メインが振り飛車の私としては採用しやすい作戦です。

後手番の各作戦について

 相振りでは3手目▲6六歩に△3五歩保留三間飛車、3手目▲7五歩には4手目△5四歩、先手中飛車は三間飛車で対抗しています。これらはある程度対策が固まっているため、精度を上げていきたいです。課題としては初手▲7八飛戦法への対策がなく、試行錯誤しているところです。
 四間飛車は対穴熊へのミレニアムを中心に、それぞれ細かな違いで複数の作戦を試しています。居飛車も振り飛車も球種が多い戦型ですが、まずは一つの作戦に一つの対策を用意してnoteなどにまとめていきたいと思います。
 力戦振り飛車では変わらず4手目△3二金を採用しています。私にしては珍しい自分の庭に引きずり込む作戦だからか、あるいは採用数が多くないため偏っているのか、勝率は高めです。阪田流にならないことが多いですが、△4三銀型角交換四間飛車でも力戦中飛車でも一局で、指していて楽しい作戦なので今後も継続して採用していきたいと思います。
 横歩取りは横歩取りになったときの作戦選択も大切ですが、やはり横歩取りにならなかった場合が難しいと感じています。矢倉、雁木、角換わり、相掛かりのいずれにもなりますので、実際に指しながら広く勉強中です。
 振り飛車模様からの雁木は時折採用していますが、後手雁木ということで急戦にされて大変な印象です。今後は採用を控えるかもしれません。

まとめと12月の課題

 ◯相振り飛車は初手▲7八飛、△3五歩保留、後手四間への対策を研究中
 ◯相居飛車が全体的に知識不足→各戦型で一つ戦える形を持ちたい
 ◯後手四間飛車のシステム化をすすめたい

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