やりたいことができない?時間がないから?じゃあ、時間の作り方を意識して日々を過ごしてみようじゃないか。
セッションでJAZZを演奏できるAIが出てきたみたいだけど、テレビでやっている「芸能人格付けチェック」みたいな番組で、生演奏とAI演奏を聴き比べて、人間は判断できるのか? みたいな企画ってどうでしょう?
さて、現代人は時間がない。いろいろと忙しくて、やりたいことをやる時間が確保できない。そんな悩みをよく耳にします。
パソコンやソフトウェアなどのスペックは、ひと昔前から比べると格段にアップしているのに、なぜにこれほど仕事が早く終わらないんだ。無駄なタスクが多すぎるんじゃないのか、日本社会。
やりたいことに取り組まない言い訳を、ついつい時間の無さになすりつけてしまいがち。今日は、「とにかく判断を早くして時間を確保する」という重要性について考えてみたいと思います。
判断のスピードには経験と抽象化が重要。
何かを判断するときは、さまざまな要因を思い浮かべ、ああすればこうなる、こうすればああなる、とシミュレーションしたりしながら行うと思います。
ただ、同じ仕事に従事していると、日々レアケースが頻出しているように思えることでも、意外と限られたパターンの事象しか起こっていないということに気づくことはよくあります。
日々の出来事を抽象化してみると、意外と共通するものでまとめ上げられたりします。そうすると、レアケースに思いがちな事象も、「このパターンならこの判断を」と、判断をパターン化することができるのです。
で、経験を重ねれば重ねるほど、対応できるパターンが増えるため、判断スピードが格段に早まります。
なのでポイントは、目の前で起こる出来事を単体の粒で捉えることなく、抽象化しグループ化する。で、各グループごとに判断のパターンを備えておけば、出来事が起こった瞬間に即時判断することができます。
言葉で聞くと難しく感じるかもしれませんが、抽象化の概念を取り入れることで、思ったよりもシンプルに体得できる方法ではあります。
▼抽象化の概念については、前田裕二さんの『メモの魔力』がオススメ
スキルアップを意識し自分自身の判断を信じる。
もちろん、判断には精度というものがあります。常に正しい判断ができる人もいれば、ちょくちょく判断を誤ってしまう人もいます。
判断の精度を高めるためには、やっぱりスキルアップは欠かせません。その業務に携わるための、自分自身の能力を高めるということですね。
これは努力で何とでもできることですので、何より「やりたいことをやるための時間を確保する」ために、ぜひ努力は継続してみてください。
で、能力を高めた結果、どういったことが起こるかと言うと、「判断の精度が安定する」のです。
ある程度の能力値が高まると、何時間も考えて悩んで出した答えも、即時判断で出した答えも、同じところに帰結することが増えてきます。要するに、自分の能力から答えを導き出しているため、判断の精度がブレなくなる日がやってくるのです。
この感じを掴むことができれば、「時間をかけるから正しい判断ができる」という考え方から、「判断にかける時間の大小は、正しい決断をするためにそれほど重要ではない」ということに気づきます。
そうなると、自分に自信を持って即時判断ができるようになるため、圧倒的に判断スピードが高まります。
結局、日々の仕事は判断の連続。
日々の業務に埋没していると、結局、日々の仕事って、細かい判断の連続だってことに気づきます。
メールの返信の最初の文章をどうしようか?
Excelのセルの背景色をどうしようか?
資料の見出しのフレーズはどうしようか?
営業のAさんとBさんの、どちらから先に伝達しようか?
などなど。
こういったことの連続で、日々のルーティーンワークは構成されています。そのすべてに対し全力投球で判断をしてしまっては、そりゃ気づけば1日が終わっていた、なんてことになりますよね。
これら細かい判断ポイントは、無意識且つ脊髄反射的に処理できるようになれば、思った以上に時間を確保することができます。
世の中そんな簡単な判断ばかりじゃないだろう?
と言いたくもなりますよね。
得意先や仕入れ先、上司など、さまざまな登場人物からの依頼や対応が発生しますので、そんなにスムーズに判断できるわけがない。そう思う気持ちもわかります。
が、意外と即時判断した結果がマズい事態を引き起こすことって少なかったりもします。
というのも、何かマズいことが起こってしまったとしても、登場人物たちは皆、立派な大人たち。多くの場合、利益を求めて動いている人たちばかりなので、そのトラブルを全力でカバーしようとします。
例えば、何かの手違いで納期の遅延が生じてしまいそうな場面。それを引き起こしてしまったのがあなた自身だったとしても、周りの大人たちは、自分たちの損失をカバーすべく、全力で修復に走ります。
シンプルな言い方をすると、何が起こっても、たいていの場合、何とかなる。それが社会です。言い方を変えるなら、僕レベル、あなたレベルの一般人が何かをしでかしたところで、ビクともしないのが社会というモンスターなのです。
ということを念頭に置くと、少しは大胆な判断ができませんか?
もちろん、無責任を前提で判断するという意味ではありません。あくまで前述どおり、経験を重ね抽象化を行い、揺るぎない努力の末に、自分自身の能力を高めた状態での判断、という前提です。
判断のスピードを上げることと、適当に判断することは、絶対に違いますので。
やりたいことのための時間を確保するために。
もちろん、今従事している仕事が、あなた自身のやりたいことなら、そんなに判断を急ぐことはありません。出来事を多面的に捉え、自身のスキルアップや日々の充実を意識して取り組むべきです。
あくまで、「自分のやりたいことができない原因が、日々の時間の無さにある」という人に向けての記事です。
やりたいことを犠牲にしてまで取り組んでいる仕事なら、辞めてしまうのもひとつの方法ですが、なかなかすぐに決断できるものではありません(こういったことを即時決断できる著名な猛者もいますが!)。
だったら、可能な限り時間を確保するために、日々の時間の使い方の精度を高めて行くというのは、とても大切なことなのです。
人間の時間は有限です。できるだけ多くの時間を確保しながら、且つ、時間の濃度を高め、楽しい日々を歩んで行きたいものですね。
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