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"これまでできていたこと"ができなくなった今、"新しくできること"を考え、挑戦していくことこそが、今、求められる生き方なんじゃないだろうか。

数年後の未来を予測したビジネス本などが、今回のウイルスの非常事態によって、軒並み効力を失ってしまったなぁと感じている今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

さて。

新型コロナウイルスの猛威によって緊急事態宣言が発令。この非常時の混乱下において、「何をどうすればいいの?」「何がどうなっていくの?」と、今現在も数日後の未来も見えない日々が続いています。

経済活動の自粛が続き、企業の存続はもちろんのこと、安定した生活を続けて行けるかどうかさえ不安視される状況。できないことがあまりにも増えすぎて、太刀打ちできなくなってしまった状況ともいえます。

じゃあ、何もできなくなったからといって、そこで諦めてしまってもいいものか?

できなくなったからこそ、価値をズラして、新しくできるようになることを探そう。

例えば小学生の頃、雨天により運動場で遊ぶことが制限されてしまった際には、教室で遊べる楽しいことを見つけ出したりしたはず。お金がなくて恋人へのプレゼントを買ってあげられない時には、アイデアや工夫で相手が喜ぶものを必死で探し出したはず。

できなくなってしまった状況下において、新しくできることを見つけ出すことなんて、人間は得意じゃないか、ということ。

夜の繁華街へと出かけることが自粛になってからというもの、オンライン飲み会が流行っているようです。ZoomやGoogleハングアウトなどのツールを使って、オンライン上で友人たちと顔を合わせながら楽しむ飲み会

例えば、ここに同窓会的な役割を持たせてあげてもいいんじゃないだろうか?

普段の飲み会って、どうしても身近にいる人同士で飲むことが多かったはず。職場の人たちや近場に住んでいる友だちとか。生活や場所的な距離の近い人たちと飲む機会が圧倒的に多かったはずです。

でも、そういった距離を越えられるオンラインという仕組みと、友だちというつながりを利用すれば、普段は会わないけれど久々に飲みたいよね、といった友だちとの飲みの時間を作り出せるのではないだろうか、と。

以前、Facebookが流行った際には、SNSというコミュニケーション機能が同窓生たちと再びつながる用途に用いられたことは記憶に新しいはず。やっぱりオンラインやSNSって、いろんな距離を縮めてくれるんですよね。

普段から仲のいい友だちと夜の繁華街で飲むことを自粛したとしても、自宅にいながら久々に交流する懐かしい友だちと飲むことに切り替えてあげることで、新しい楽しみがそこには生まれるはず。「飲む」ということで得られる価値を、少しズラしてあげるって感じですね。

クラブやスナックなんかも、店舗営業ができない状況下なら、オンラインでの交流に切り替えてあげることだってできるはず。店舗じゃないからこその価値をプラスしてあげることができれば、すごく新鮮な時間を提供できるんじゃないかなって思うわけです。

学校に行けないから学びが遅れてしまうという点も、できるだけオンラインで受講できる設備を整えてあげるようにしたいところ。リアルタイムの学習では「ちょっとよく分からないけど、先生が次のテーマに進んじゃったから仕方がない……」と泣き寝入りしていたような状況も、オンラインなら好きなタイミングで質問を投げかけられる。

質問の傾向を分析することで、どの部分が生徒になって理解のボトルネックになっているのかを把握することができるし、先生の指導方法の見直しにもつながるはず。

医療だって、直接病院に足を運ばなくても、オンライン上で症状などを報告し診察を受けられるようになれば、医師を介さずともケアを受けられるようになる。病院への移動や病院での待ち時間の軽減にもつながるだろうし、医療現場のスタッフの負荷軽減にもつながる。

もちろん、これらのことは実現に向けて既に動き出している部分はたくさんある。だからこそ、これを機会に「非常時でも対応できる社会」をしっかりと創る。この緊急時において前向きな動きなんじゃないかと思うわけです。

今できることと、これからできることを考え抜く。

今日、ニュース番組の街頭インタビューで、中高年の男性が会社へと出勤することに対して、インタビュアーがコメントを求めていた。

「昨日は自宅勤務ができたんですけどねぇ。今日は出社します。どうしても貰わないとダメなハンコがあるので」

そう。自宅にいることが強く推奨され、自宅から出ることがさまざまなリスクにつながるといわれるこのタイミングで、上席からのハンコを貰うためだけに出社を迫られる人がいるわけです。

違うだろ、違うだろ。これを機に、電子印鑑や電子承認の導入を検討しなきゃ。もちろん、企業によっては設備に投資できる資金が限られているケースもある。でも、電子印鑑なんて無料で利用できるし、遠隔でチェックして対応することなんて、いくらでも可能なはずなんだ。

クラウドにデータを置いて、どのパソコンからでも操作ができるようにすれば、「会社のパソコンじゃなきゃ──」という事態も避けられる。

会社のフローを見直すためにはお金がかかるからとか、旧来のやり方を変えることは大きな負荷につながるからとか、そういったセリフは聞き飽きるほど聞いてきた。もちろん会社によって事情はさまざまだから強制はできないものの、これはコロナ対策として考えることなんかじゃなく、もっともっと以前から言われてきたことだ。

とは言え、今、こういう事態が起こってしまったからには、過去の体たらくを責めている場合じゃない。現に、自粛しなきゃならないことも多い。やれなくなってしまったことも多い。だからこそ、そんな今だからこそ、「新しくできることは何なのか?」を模索することは、とても重要なことだと思うわけです。

できれば、それが新たな経済活動につながり、人々の生活を安定させることに寄与できることであれば理想的

この状況は、圧倒的に"これまでできていたこと"を滅ぼして行く。これまで稼いでいたことが消失してしまう可能性だって高い。じゃあ、どうやって生きていくのか。どうやって生活を維持していくのか。"これまでできていたこと"の中から模索するのではなく、"これからできること"を見つけ出し、そこに挑んでいく姿勢が求められるのではないだろうか。

と、そんな風に思うわけです。

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