バリバラに出たよ(反響編)
前回の、制作編に引き続き、それについての反響です。放送後は、もう鬼の形相でエゴサをしましたので!
テレビの向こうにいる人は
当事者や周囲の方のコメントに安心したのはもちろんなのですが、「知らなかった」「そういうこともあるのか〜」というライトな声もかなりうれしかったです。「へー。そうなんだ」と思えたというのは、その人の関心のきっかけになれたという事で、私としてはもう、イエーイ!という感じでした。
その一方で、「こうやって暮らせるなら障害ではない」「苦しさが改善してよかったね」という意見もいくつかあって、ツイッターで見た感じではそう多くはなかったんですが、ほら、細かいことって気になるじゃないですか…。
「何の問題もないみたいに言わないでよね私だって色々あるのに〜!」とも思ったんですが、自分の暮らしぶりが紹介されたVTRはちょっと美化されている感もあり、そう見えるのも仕方なかったのかな。うーん。
美化されてる感の理由は色々だと思いますが、そもそも私が、困難さについての話をあまりしなかったのが、その一因だと思います。自分の困りごとをあまり認識できていないという、まさに解離的な理由もありつつ、そうでなくとも、しんどい話って話すのがしんどいですよね、普通…。
病気や障害にかかわらず、他人への理解ってその人の尊厳を守った上にあるべきもので、全て開示しないと理解につながらない、というのは尊厳が守られてるとは言い難い。
その前例を自分は踏みたくないという思いがありました。
それでも「リアルな苦しみエピソードを聞かないとどうしてもリアリティが持てないなあ!」という非当事者の方は、ぜひ漫画をお読み頂くことをおすすめします。(突然の宣伝)
死なない先には誰かがいるのだ
とはいえ!好意的なご意見が圧倒的に多くて、とても安心しました。
安心、というか衝撃に近いかもしれません。
これまで、理解してくれる人の少なさ、共感されることの少なさに、強烈な孤独感を持っていて、症状より辛かったのはその寂しさでした、なのに、死なずに生きて、本に書いてみたりして、その先にはこんな景色があったんですね。
なんだか、暗いトンネルをボチボチ歩いてたら突然視界が開けたような気分です。そうか、一人じゃなかったのか。
ここに書いたものは、出演の機会を得た私の実感です。
でも、見聞きした感想は、私でも番組でもなくて、解離についての世間の目線だと思います。だからつまり、同病の人、同じような事で困っている人、あなたは一人じゃないっぽいよ。どうやらちゃんといるようだよ、理解してくれる人が。
理解しあうなんて難しいかもしれないし、今、あなたの周りにはいないかもしれない。でも、これから増えてくかもしれない。今回の放送が、そのきっかけになっていますように。
前編の座談会で出会った、もっさん、くわまんさん、あやこさん。
お話できてよかった!
旅は続く!
そんなわけで、発見も驚きも今後考えたいこともたくさんのことを得た経験でした。
答えは出ないけど簡単に出るものでもないし、これまでのように、なあなあにして、なあなあな感じのまま持って歩こうと思います。そうするとまた、発見があって、なあなあに意味が付くのさ。あとから。
そうして発見したことを、動いて考えて時々休みながら、ボチボチ発信していこうと思います。
放送の内容はこちら
前後編の内容はこちらで読むことができます
前編
後編
これからの話
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