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妄想ショップについて

ルクア大阪でこの秋に開催された
妄想ショップ」プロジェクト。

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褒めてくれるお店・・・
キャッチコピーをつけてくれるお店・・・
イケボが聴けるお店・・・

そんなあったらいいなぁを
妄想し実現するお店「妄想ショップ」

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本当に冗談のようなお店たち

この妄想ショップは2019年9月から始まり
ちょうど1年で12のお店を開催し
2,500名以上のお客様にご体験いただきました。

ご来場いただいた皆様には
本当に感謝しかありません。
ありがとうございます。

そしてそして
これからもよろしくお願いいたします。

そんな「妄想ショップ」について
少しだけまとめを書かせていただきました。

◆こんな人に読んでほしい
・企画が好きな人、企画を仕事にしている人
・変わった体験が好きな人
・日常を楽しもうとしている人

<構成>

1.妄想ショップの始まり
・未来の商業施設を見つけたい
・生活者の気持ちと向き合う
2.つくるときのポイント
・お悩みでターゲティングする
・トキメキでコーティングする
3.これからの展望
・発信ではなく受信メディアに
・愛されながら自走する場に


1.妄想ショップの始まり

・未来の商業施設を見つけたい
・生活者の気持ちと向き合う

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3年後の当たり前を見つけてほしい

きっかけは上司からの宿題でした。

未来の商業施設を描くため
他施設、文献調査やマーケティング
いろんなリサーチをしました。

でも、これといった発見はなく
しょぼいレポートを出しました。
どこかでこれくらいでいいだろう
みたいをサラリーマンをしていました。

そんなある日
ルクア公式インスタグラムに届いた
このメッセージを忘れもしません。

▼お客様
「大人になったらあんまり褒められない」

▼私
「分かるぅぅぅぅ」

見た瞬間、大共感でした。
そんなの大人だから当たり前。
普段なら見過ごしてしまいそうな
小さな悩みでした。

その声をきっかけに
大人だってきちんと
褒めてもらえる場をつくりたい。

そんな想いで生まれたのが
ひたすら褒めてくれる「ほめるBar」です。


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商業施設である私たちは
日々、お客様の悩みに寄り添った
商品を品揃えしようと奮闘していたのですが
品揃えだけでは、次のステップにいけない。
そう気付かせてくれた声でした。

私たちは、今まではお客様と向き合ったフリ
をしていただけかもしれません。

本当に寄り添うべきは「気持ち」だったと気付き
「気持ち」を起点に未来を模索しているのが
この妄想ショップです。

2.つくるときのポイント

・お悩みでターゲティングする
・トキメキでコーティングする

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全ての妄想ショップは生活者の方から
集められた小さな悩み(=ため息)を起点に
妄想し、ショップをつくっています。

お客様の「気持ち」に向き合うために
「20代OL」などといった従来の括りを
やめることにしました。

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20代OLと言ってもこんなにも
寄り添いたい「気持ち」は大きく異なります。
20代OLと言うターゲティングは概念でしかなく
実在はしないんだと気付きました。

一方で「お悩み」は実在します

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実在する気持ちでターゲティングできれば
強いストーリーのあるショップが作れます。

 世代や属性などは関係なく

周りでもインスタのアイコン
こだわる人増えてきたから
私もセンスいいやつ探したい
ネットの拾いもんも嫌やけど
自分の顔写真もなー
自然体やけど
おしゃれと思われるアイコン
お金払ってでもほしい。

という悩みを持った人は実在します。

その悩みを起点につくったのが
SNSのアイコンを描いてくれる
「アイコンショップ」です。

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お悩みでターゲティングすることと
もう1つ重要に感じていることは「店名」です。

私たちは女性が主なお客様です。
そのお客様が一目で
「かわいい!」「なんかいい!」
そんな右脳が反応してしまうような
トキメキでコーティングすることが
必要だと思っています。

-------トキメキでコーティング------
長くなってしまうので
こちらは別の機会にゆっくりと・・・
今回は割愛させていただきます。
ごめんなさい。
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3.これからの展望

・発信ではなく受信メディアに
・愛されながら自走する場に

妄想ショップは
お客様の「気持ち」を受け止め
寄り添うことを重要視しています。

「発信」することではなく
お悩みを「受信」することに
力を入れていることから
受信メディアと呼ばれることもあります。

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妄想ショップには「ため息ポスト」という
みなさんが日々感じている小さな悩みを
投稿するポストを設置しています。

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届くお悩みは
世の中から見過ごされてしまうような
お悩みばかりです。

解決できないようなものもあります。

ただ、解決することが目標ではないのです。
受け止めて、一緒に悩み、抱きしめること。
そんなショップをつくりたいと思っています。

なので、あくまで受信メディアになり
お客様の気持ちを受け止めることが
未来への第一歩目だと考えます。

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聞き、受け止め、リアクションしていく。
当たり前のようなことですが
隠れてマーケティングして
こんなものがいんだろうと
勝手にプロダクトをつくっていく。

そんなマーケティングが
当たり前になってしまっていました。

そういった、できたプロダクトを
発信していくメディアではなく
受け止めることに重きを置いた
「受信メディア」になっていくべきです。

そうすると発信するころには
見守ってくれていた方が仲間になり
一緒になって発信してくれます。

そんな受信メディア、
あそこなら甘やかしてくれる
そんな風に愛される場になっていきたいです。

また、増え始めたのは
「私も妄想ショップをやりたい」
という声です。

ありがたいです。
スペシャルサンクスです。

目指していたのはこの形です。

お客様の悩みが集まり
それにマッチする商いやイベントが集まってくる
そうやって自走することが
私たちが目指す場づくりです。

世の中に対して素晴らしい
取り組みをしているものの
広まらず疲弊して、諦めていった
商いや取り組みを多く見てきました。

そういったすれ違いを減らし
多くの素晴らしいことが
必要な方に正しくマッチする。

そうすることで
世界が少しでも優しくなればと
妄想ショップを企画しました。

長くなりましたが、ここまで読んでいただき
本当に本当にありがとうございます。

日々、精進していきますので
引き続き、妄想ショップを
どうぞよろしくお願いいたします。