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#4、MacBookでファイル容量を減らして快適な環境を維持するために

「写真と映像制作者のためのデータマネジメント」と題して、今回から第四回に渡ってお送りする、外付けSSDを使用せずに快適な写真・動画制作環境を維持するためのティップスシリーズ。

1、FINAL CUTのデータ取り扱いを最適化する
2、iPhoneを純粋カメラとして使う方法
3、ライトルームでの動画取り扱い注意点
4、MacBookでファイル容量を減らして快適な環境を維持するために

第四回目の「MacBookでファイル容量を減らして快適な環境を維持するために」です。こちらで最終回となります。

皆さんは今、何ギガの容量のMacBookを使っていますか。僕は現在500GBです。

最近はiPhoneのストレージがどんどん大きくなって、選択によってはMacBookを超える場合があります。

iPhoneの容量がMacBookの容量よりも大きくなると何が起こるか。それはMacBookにバックアップを取れなくなるという問題が発生します。ここは結構盲点で、iPhoneでたくさん動画や写真を扱いたいからとって、大きな容量にしてしまうと、Macのストレージを大きく圧迫することになるのです。(Appleとしては、もはやMacを使用しない世代が増えていることも考慮して、iPhoneのストレージ増大に舵を切っている)

なので、基本としては、MacBookの容量を超えないようにiPhoneの容量を選ぶこと。

iPhone < MacBook

僕は現在256GBのiPhoneを使用していますので、256GB < 500GB という式に。

これまで書いてきた容量削減術とクラウドストレージとの併用によって、MacもiPhoneも低いグレードのストレージをあえて選択していることになります。これはデバイスの料金を安くするためではなく、データと作業効率のために意図的に行なっています。

昔、例えば10年前を考えてみてください。iPhoneのストレージは16GBや32GBでした。それでも十分楽しく満足して使えていたと思います。今は画像ファイル自体が大きくなり、それに伴い動画標準になり、ストレージが肥大化しています。

容量があって多くのファイルを収納できても、ファイルを扱う人間の能力はこの10年間でほとんど進化していません。長時間大量に撮っていても疲れるし、それを全て編集するのも疲れる。写真や映像をセレクトしたり、処理したり、編集したりするには限界があるのです。

だからあえて少ないストレージを選択して、データ量が増えないようにマネージしながら、制作のパフォーマンスを最大化させていく。あえてミニマルなデータ量でいくということ。

MacBookでのファイル整理の方法については過去にも書いていますので合わせて参照してみてください。

それでも、例えば500GBのMacBookに256GBのiPhoneのバックアップを取ると、使える容量は半分になってしまいます。

そこで、僕はさらに過激なアプローチをしています。

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