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私の半径5メートル以内で起きた慎ましやかな「2021年私の10大ニュース」

今回のテーマ:2021年私の10大ニュース

by  らうす・こんぶ

それでは、発表いたします。私の半径5メートル以内で起きた慎ましやかな「2021年私の10大ニュース」。今年私に一番影響を与えた”事件”から。

1 ニューヨークに別れを告げた。

  やっぱりトップニュースはこれ。人生の3分の1を過ごしたNY。生活している時は気づかなかったけれど、帰国して半年、NYに行く前とは違う目で日本を見ている自分に気づく。日本の外で培われた視点というものが確かにあると思う反面、日本では自分がやや浮いているような気も。気のせい?

2 いろんなことがありながらも無事1年を終えることができた。

  世界的にはコロナもまだ終息せず、個人的には海を超えての引越しという大イベントがあり、それに付随するゴタゴタもあれど、日本の生活にも馴れ健康で1年を終えられるのは、ひとえに周りの人たちの度量の大きさと、自分の楽天的な性格が強引に引き寄せた運のよさのおかげだと思う。感謝。

3 東京にアパートが見つかり、新生活がスタートした。

  私の場合、東京の生活を楽しめるかどうかは気に入った場所に住めるかどうかにかかっていると言っていい。私はなぜか住むところに恵まれていて、いつもいいアパートが見つかる。東京でこの家賃でこれ以上条件が揃ったところはなかなかないというくらい気にいった部屋が見つかった。

4 髪を切った。

  小学生の頃からずっとショートヘアだった私がNYでは髪を伸ばしていた。これはショートヘアだと美容院代がかかってしょうがないがゆえ。いまにして思えば、私にとってはロングヘアはビンボーの象徴だった。引越しして髪を切ったら、人生が新しいフェーズに入った感がハンパない。

5 ジャンベを習い始めた。

  無趣味時代が長かった私に趣味ができた。コンガを習おうと買いに行って、長続きするかどうかわからないので一番安いコンガを買ったつもりが、実は買ったのはコンガじゃなくてジャンベだったのでコンガじゃなくてジャンベを習うことになる。人生という大河の流れに逆らわない主義を貫く。

6 アスレチックジムで筋活、ピラテス、ステップのクラスを取る。

  アスレチックジム歴30年以上。NYでももちろんジムに行っていたが、安いジムでクラスはなく、自分で生ぬるく運動していた。今はインストラクターの指導のもと、中高年のブートキャンプ並みの運動量。汗もかくし適度な筋肉痛もあるしで、運動後のビールの量が増えてしまったじゃないか!

7 長年ご無沙汰していた友人と連絡が取れた。

  失くしていた友人の連絡先が見つかり、15年ほど音信不通になっていた友人数人と連絡が取れるようになった。数十年間会っていない友人といつか再会して、会えなかった時間のお互いの人生について語り合いたい。彼女たちにもいろいろあっただろう、私にもいろいろあったように。

8 「ニューヨーク、ときどきDIARY」がスタート。

  ひょんなことからNY在住のふたりと元NY在住の私と3人で始めた「ニューヨーク、ときどきDIARY」。ひとつのテーマをそれぞれの体験をベースに3人3様の視点で書き綴るという実験的試み。3人ともNYには20年以上暮らしながら、見ていたものはかなり違うことに改めて新鮮な驚きを感じる。

9 なま卵かけご飯とぬか漬けがおいしい。

  ↑それ以上でもそれ以下でもありません。アメリカでは生卵はボツリヌス菌に汚染されている可能性があるという常識があり、生卵を食べる人はまずいない。でも、映画「ロッキー」では、ロッキーが練習前にビールのジョッキに生卵6つを割り入れて飲み込むシーンがあったよね。

10  アパートで洗濯して干せる幸せに浸る。

  ↑それ以上でもそれ以下でもありません。仕事しながら、食事の準備しながら「ながら洗濯」ができるしあわせ。NYではサンタクロースのように洗濯物を入れた大きな袋を担いでランドリーまで行かなければならず、とても面倒だった。今は太陽光で自然乾燥できるのもエコで気分がいい。


らうす・こんぶ/仕事は日本語を教えたり、日本語で書いたりすること。21年間のニューヨーク生活に終止符を打ち、東京在住。やっぱり日本語で話したり、書いたり、読んだり、考えたりするのがいちばん気持ちいいので、これからはもっと日本語と深く関わっていきたい。

らうす・こんぶのnote: 

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「ことば」、「農業」、「これからの生き方」をテーマとしたカジュアルに考えを交換し合うためのプラットフォームです。



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