お勧め映画「ペンギン・ハイウェイ」/2018

監督：石田祐康
出演：北香那,蒼井優,釘宮理恵,西島秀俊

　最初は人間関係模様を描かれている、ほのぼのストーリーなのかと思いきや、良い意味で裏切られるファンタジー。少年らしい純粋なワクワクを探究していく姿が微笑ましく、何よりペンギンが可愛くてたまらない。

　劇中に使用されている優しい音楽が、映画全体を心地よくまとめていて綺麗な情景にマッチして和やかな気持ちになります。

　少々強引な設定もあるが、それも含めて楽しめる映画だと思います。

ーーーーーー　以下　あらすじ　ーーーーーー

　主人公「アオヤマ」少年が住む田舎町に急にペンギンが現れた。

　町は大人も子どもも大騒ぎとなるが、なぜペンギンがいるのか、どこからきたのかは不明。しかし日々ペンギンが現れているのだ。研究好きなアオヤマ少年は小学校の友達である「ウチダ」少年と一緒に、ペンギンを研究することを決める。

　近所にある医院の歯科助手である「お姉さん」。アオヤマ少年が時々父親を迎えに行く待ち合わせのカフェで、チェスの相手をしながら時間を潰してアオヤマ少年の面倒を見てくれている。大人びた言動の生意気なアオヤマ少年を、かわいがっているようだ。

　ペンギンは度々集団で歩き、車に引かれても死なず、保護したと思ったらいつの間にか消えてしまう不思議な存在。

　研究を続けるアオヤマ少年とウチダ少年は、ある探索中にペンギンを見つけたのだが、追跡する途中にクラスのいじめっこに見つかってこらしめられてしまう。

　一人きりになったアオヤマ少年の前に、偶然通りかかるお姉さんだったのだが、その場での出会いがきっかけとなりペンギンの研究は大きく進展する。

　何気ない日常の中から、ふとしたきっかけで生まれるファンタジーな内容だが、純粋に研究を求めるアオヤマ少年の甘酸っぱい夏の思い出が描かれた作品。ペンギンはなぜ現れ、どこに向かうのか。お姉さんとペンギンの関係は。

　読めない展開のストーリーに、後々明らかになる思い切った設定に引き込まれてしまう映画だ。

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お勧め評価：★★★★☆