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お手本のような伏線に魅了される… 「リアルフェイス」

知念実希人さん小説。

どんでん返しもさることながら、終盤に進んでいくまでの伏線がとても細かく作り上げられている印象を受けました。

毎度のことながら、よく思い付くよなぁと感心しかありません…


○ざっくりストーリー

天才整形外科医の柊が運営するクリニックに、麻酔医として紹介された明日香。

突出したオペの腕を持つ柊は、法外な手術料を取るものの、どんな人でも手術するスタンスから依頼は絶えない。

有名資産家、暴力団組長、一世を風靡した女優など、世間には言えない後ろめたい事情がある人たちが、こぞってクリニックへと足を運ぶ。

そんな柊の過去について調べる記者、ある事件について事情聴取にくる刑事たち。

自分の中の美を追求する柊に迫る過去の事件の暗い影。

一つ一つの患者とのストーリーが最後に繋がって完結する大作!

○個人的感想

今回の作品は、どんでん返しよりも、それまでの伏線の張り方と回収がすごくキレイな印象でした。

依頼にきた患者一人一人のエピソードがエンディングを迎えながら、どんどん繋がっていく感じがスッキリというか作り込まれているなと思いました。

もちろん、驚きもありますが、このストーリー展開に脱帽でした。

○まとめ

個人的オススメポイントは、伏線・回収。

こんなキレイに展開されて、何気ない行動が全て回収されていく感じは感動を覚えました。

ミステリー小説を読んだ満足感を覚える小説。

そして、知念実希人さん作品には、病院が舞台作品が多いことから、おなじみの登場人物も出てきます。

ほかの作品も読んで、どういったキャラクターなのかとかも考えながら読むとさらに面白さが倍増します。

気になる方はぜひどうぞ。

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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