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それって本当に必要?心を軽くするために自分を見つめ直す

年間500冊という圧巻の書評を誇る著者がまとめた、情報・モノを取捨選択する力についての一冊。「それはきっと必要ない」(印南敦史 著)。

行きやすさを求め、ネットから情報をかき集めた結果、頭も心もパンパン状態。良くしょうと思ったことが、逆になにをすればいいのかわからず、悪くなってしまうことに。

なにかに追われているような忙しい日々を抜け出すためには、要らない情報を捨てることが大事です。本書では、仕事、コミュニケーション、生活習慣などから筆者の目線で、必要ないと思われるモノを解説してくれています。

自分でよさそうだなと共感できることを選んで、実行に移せやすい一冊だと思います。

今回は、第3章”その「インプット」は必要ない”に注目しました。

SNS、メディアの記事、ネット社会の現代で、つい見失ってしまいそうになる自分の在り方を見つめ直す。


〇SNSの自分とリアルな自分

インスタなどのSNSで、「いいね!」をもらおうとネットでの自分を演じていませんか?

僕もnoteで記事を書いていて、ほかの方の投稿のように「いいね!」をもっともらおうと意識してしまうことはあります。単純にもっと評価してもらいたい欲が出てしまうんですよね。

インスタなどで充実した幸せそうな写真をみると、自分も負けないように幸せをアピールしようと、どんどん投稿を重ねていきます。しかし、それがいきすぎると、リアルな自分とSNSでの自分が余計にかけ離れてしまい、心はむなしくなる一方。

でも、そんなことをくり返すことによって「日常」が「虚構」に近づいていけばいくほど、本来の「楽しさ」から遠ざかっていくのではないかと感じます。そんな虚構で「いいね!」をもらうより、ありのままの自分で「いいね!」をもらったほうが、自己顕示欲は満たされるのではないでしょうか。

それはきっと必要ないより

楽しい投稿をして自分も楽しもうと思っていたものが、承認欲求や自己顕示欲を満たすためだけに使うのでは、なにかさみしい気もします。

SNSでの役を演じて無理に投稿を続けるよりも、リアルな自分を発信することに意味がある。

〇ランキングに騙されない

インターネットでよく見かけるランキング形式での紹介。今売れている○○ランキングなど。

上位に紹介されているものを特に何も考えず購入してしまいがちですが、人気のあるものとはいえ、自分に合っているかはわかりません。ランキングよりも、自分は何を求めているのかというシンプルな発想が大切です。

「売れているかもしれないけど、自分にとっては必要なのか?」
「自分は本当にそれを好きなのか? それを、自分は求めているのか?」
そう考えていけば感性がどんどん研ぎ澄まされていき、「自分の好きなもの」「自分に必要なもの」がより明確になってくるはずです。そして、突き詰めていけば、「自分らしさ」がさらに際立ち、いずれランキングなど必要なくなるのではないかと思うのです。

それはきっと必要ないより

考えてみると、僕もよく知らない分野のことは、とりあえずランキングを見て1~3位のものを買うクセがついているように思います。知らないときはネットで商品や性能を調べて、納得してから購入するのが一番ですね。

自分は何を求めているのか。シンプルに考えることで、自分の感性が磨かれます。

〇読書からの行動は必須

いままでは捨てることに焦点をあてましたが、今回は必要なことについて。

読書をしたら行動に移すのが必要。特にビジネス書などは、悩みを解決したいから読むのであり、それを実践したほうが効果は高いです。なかなか本を読めない・読まない人にも、読書をするというだけでも意味はあると思いますが。

ポイントは、読書は自分のためにすることであり、本の意味を筆者の意図することを完全に理解しようとしなくてもいいということ。

逆にいえば、「すべてをものにしよう」と大それたことを考えてしまうから、結局は読了できなかったり、読めたとしても「理解が足りない」という思いだけが残り、行動に移せなくなってしまうのです。そもそもその本、その読書は「自分のため」のもの。そして自分のための読書の先には、今後するべき行動が待っています。だからこそ、自由に本を使いこなし、行動につなげてみるべきなのです。

それはきっと必要ないより

自分が行動するために読むのが読書で、もっと自由に読んでもいい。非常に共感できる文章です。

取捨選択するなかで、とっておくべきもののひとつは読書。


リアルな自分を発信、自分が求めているものをシンプルに考える、自分ために起こす行動。心をラクにする、捨てる技術は、いかにありのままの自分と向き合えるかにあると思います。

情報の海でおぼれない思考力をつけ、そのままの自分と向き合っていくことが、これからの長い人生を生きていくコツだと感じました。

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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