
色彩体験「○で遊ぼう♪」
【色と線から始まる世界】
今回はそのプログラムの part 3 でした。



【今回のテーマ】
○で遊ぼう♪
今回のアートプログラムは、「自分だけの星」を生み出す特別な「○」でした。
大切にしたのは、「うまく描くこと」ではなく、
「自分の心の中にあるものを素直に表現すること」
その過程で見えてきた、子どもたち一人ひとりの輝きを、ここに残したいと思います。




【プログラムの流れ】
1. いろんな丸を描いてみよう!
まずは、「丸ってどんな形があるかな?」と問いかけるところからスタートしました。
まんまるの丸
いびつでゆがんだ丸
もこもこ膨らんだ丸
ギザギザした丸や、角ばった四角に近い丸、など
思い思いに線を引き、「丸って、こんなに自由でいいんだ!」という発見を楽しんでいただきました。
「どんな丸も、描いた瞬間からそれは“自分だけの丸”になる。」
そんな気づきを、言葉ではなく、手を動かすことで感じ取ってくれていたように思います。



2. 丸の中に、好きな色を塗ってみよう!
描いた丸の中に、自分の好きな色、気になる色、ちょっと冒険したい色を自由に塗っていきました。
にじませた色
重ねた色
はみ出した色
同じ色を何度も塗り重ねる子もいれば、色を混ぜて「新しい色」を発明する子もいました。
ここで伝えたかったのは、「色にルールはない」ということ。
その色を選べた気持ちが素晴らしいということ。
子どもたちは、少しずつ自分の手で色と仲良くなる感覚をつかんでいきました。


3. 最後のステップ:自分だけの「星」を描こう
いろんな丸と、いろんな色を経験した後、最後にお願いしたのは、「今までの体験を全部使って、自分だけの星を描いてみよう!」ということ。
「星って何?」「どんな形でもいいの?」
そんな質問もありましたが、答えはひとつだけ。
「自分が思う星なら、どんな形でもいいんだよ。」
その結果、「今の自分の気持ちが、この丸の中に全部入っている。」そんなふうに、子どもたちは言葉にならない感情を、線や色で表現してくれました。







【この体験で伝えたかったこと】
私が伝えたかったのは、「絵を上手に描くこと」ではありません。「自分の中にある気持ちを、そのまま表現してもいい」ということです。
丸がいびつでも、それは個性。
色がはみ出しても、それは自由。
どんな線も、どんな形も、そこに「あなた」がいる。
子どもたちは、「自分の星を描く」という体験を通して、
「自分自身と向き合う」という、とても大切なプロセスを歩んでくれました。それは、自分を信じる力であり、誰かと比べない「自分だけの表現」を見つける時間だったと思います。
最後に、今回のプログラムにご参加いただいた皆さま、そして温かく見守ってくださったにこにこ塾様に、心から感謝いたします。また、皆様と一緒に楽しく絵を描けるのを楽しみにしています。




【次回の内容】
次回はクロッキー生き物をやる予定です。
