Unseen Serenity
作品名
Unseen Serenity(アンシーン セレニティ)
Unseen → 「見えない」
Serenity → 「安らぎ」
タイトルの意味
見えない安らぎ
このタイトルには、過剰な視覚情報に依存する現代社会を超えて、その先にある本質的な安らぎを探求する想いが込められています。
フォーマット
この作品は、アート作品を展示し、その世界観を体感できる空間でワークシートを配布するという、ソーシャルアートの形式を取っています。また体験型のワークショップもあります。以下に詳細をお伝えいたします。
コンセプト
目を閉じることではじまる世界
現代は「視覚社会」とも呼ばれ、目から入る情報が溢れています。私たちが接する多くのものは、細部に至るまで「良く見える」ように設計されています。
そんな環境で暮らす私たちは、「見える限りよく見てしまう」「知れる限りよく知ってしまう」という特性を持つようになりました。しかし、その過度な情報の取得は、私たちの感情や精神状態に影響を及ぼし、ストレスや不安を引き起こすことがあります。
これは、すべてが明らかになることが、必ずしも最善であるとは限らないことを意味しています。
この作品を通じて問いかけたいのは、「許容」とは何か、「許し」とは何かということです。それは、あえて「見ないこと」や「干渉しない」という選択から生まれる「気にしない」という心の在り方ではないでしょうか。
見えすぎることで失われてしまう人間関係の豊かさが、実は私たちのすぐそばに静かに存在しています。
この作品は、人類の「見すぎてしまう」傾向を見つめ直し、情報過多の現代社会において新たな視点を提示する試みです。見えすぎることで生じる問題が減るきっかけとなることを願って、この作品を制作しました。
展示会イメージ
Unseen Serenity sheet
このワークシートは、日常生活で無意識に気にしてしまい、感情やメンタルに影響を与える可能性のある事柄を明確にするためのものです。以下の各セクションに沿って、自分の思いや感じていることを自由に書き出してみてください。
1. 思い浮かぶ限り、普段気にしていることを書けるだけ書き出してみてください。
2.それを今日一日気にしずに生きてみてください。
このシートが、あなたにとって新たな気づきや心の安らぎをもたらす一助となれば幸いです。
Unseen Serenity sheet sample
まずは書き出すことからはじまります。
「2」はしようとすることに意味があります。
ワークショップ内容
目を閉じることから始まる世界
目を閉じることは、特別な技術や道具を必要としない、最もシンプルな自己探求の手段です。このワークショップを通じて、それがいかに深い可能性を秘めているかを体感していただきたいと思います。
概要
このワークショップでは、「目を閉じる」という誰もがいつでもどこでも行える行為を通じて、自分自身の内面に向き合います。目を閉じたときに浮かぶものには、それぞれの人生や経験が反映されています。そこに込められた「なぜ」を深掘りすることで、自分自身の本質や思考の根底に触れる機会をつくりだし、目を閉じるというシンプルな行為が、現代の視覚社会における「本質的な安らぎ」と「自己理解」への道となることを体感してもらうことを目指します。
ワークショップの流れ
➀目を閉じた瞬間に浮かぶものを通じて、自分自身を深く理解する。
➁浮かんだイメージや感覚に込められた「なぜ」を掘り下げ、自分の価値観や思考のパターンを発見する。
➂誰もがどこでもできるシンプルな行為を通じて、日常の中で安らぎと自己理解を得る方法を見つける。
ワークショップの構成
1. 目を閉じることの意味
「見えない」と「閉じる」の違いを考えます
見えない
外部から視覚が遮断される状態(例:暗闇)。
閉じる
自ら選択して視覚を遮断する行為。
この違いを考え、「閉じる」ことが主体的な選択であることを理解します。
2.目を閉じることの可能性
静かな呼吸をガイドし、目を閉じる準備を整えていき目を閉じる体験を通して内面に浮かぶものを観察します。目を閉じた状態で、以下の問いかけを各自が自分自身に対して行います。「目を閉じたときに、最初にどんなイメージが浮かびますか?」
3. 自分の中の「なぜ」を探る対話
それは色や形、記憶、感情のどれでしたか?
なぜそれが頭に浮かんだのだと思いますか?
上記の質問を参考に、「なぜそのイメージが浮かんだのか?」を考える時間を取ります。できましたら無理なく共有でる人だけ参加者同士で感想を共有し合い、他者の視点を聞ききます。
目を閉じた瞬間に浮かぶものは、偶然ではなく、自分自身が持つ潜在的なテーマや価値観を反映している可能性があることを伝えて終わります。
不安のやめ方
人生=自己信頼の旅
私たちの心の平穏や幸福は、自分自身の内側から生まれるものではないでしょうか。
他者の評価や社会の期待に左右されることなく、自分の本質を深く理解し、自らを信頼することで、安心が生まれます。
不安になる必要がなくなります。
多くの場合、私たちは外部の声に耳を傾けすぎて、自分の本当の願いや価値観を後回しにしてしまい最終的に見失ってしまいやすい環境で暮らしています。
しかし、人生で最も重要なのは、自分自身との信頼関係を築くことではないかと思うのです。自分を信じずに疑って生きることが、実は不安のもととなっていることに気づきました。
自己信頼は、自分の感じていること、考えていることに正直になり、自分自身を受け入れることから始まります。その過程を深めることで初めて他者とも真に向き合うことができるようになります。
でもこれは、自己中心的な生き方を推奨するものではありません。むしろ、自分の内なる声に従いながらも、他者や社会との調和を図ることを諦めてはいないと思っています。
自己信頼が高くなると、自分に合った役割が見えてきます。そこには自分らしい社会と調和がとれた社会参加が生まれているはずです。
自分を偽らず、本来の自分でいることを通して、他者への理解や共感も自然と深まるあり様がそこにあります。
現実について少し深い視点で考えていくと、例えば、宗教や社会の規範は、私たちに道徳や価値観を提供してくれますが、それらに盲目的に従うのではなく、自分の心と照らし合わせることが大切です。善悪の基準は時代や文化によって変わるものですが、自分の本質に合致するかどうかは、自分自身が最もよく知っています。
何ごとも自分に聞いてみる。
自分的にはどうなのか。
例え間違っていたとしても、自身と一緒に成長していくスタイルともいえます。
究極の自己信頼を目指す過程に、「自分に同意して生きる」というプロセスがあります。簡単にいうと自分を偽らない、自分に嘘をつかない。ということです。これは一歩間違えば自己中心的となりやすいですが、自分の選択や行動に責任を持ち、自信を持つことです。それは簡単なことではありませんが、日々の自己対話を通じて達成できる目標です。
私たちはどれほど自分自身を信頼して生きているか一度立ち止まって確認する必要があります。
自分の本質を深く理解し、それを信頼して生きることで、他者や社会の評価に左右されない安定した心を持つことができます。
自己信頼を高めることで不安をやめることができます。