eBASEBALLと中日ドラゴンズと私

色々と書き綴る前に……

まずは中日ドラゴンズチームのぶんた選手、デジうち選手、みかん選手、みぞれん選手、本当にお疲れ様でした。たくさんの感動をありがとうございました。ここまで長い期間皆さんを応援させていただけて、本当に幸せでした。
皆さんの戦いを見ていて、毎節毎節強く心を揺さぶられました。特に後半の怒濤の追い上げは凄まじく、私は完全に皆さんの虜になってしまいました。
この昂ぶりをどこかに発散したい、文章にしたいと思い、こうして書き綴ることにしました。
ツイッターでもぽつぽつ呟いてはいたのですが、140字という制限はあまりに短く……かといって連投をするのもなんだかなあと思ったので、こうしてnoteにまとめてみようと思った次第です。
文章の大半が自分語りですし、パワプロというゲームに関してド素人の人間が書いているので色々と間違っていたりするところがあるかもしれませんが、こんなふうに見てた奴もいるんだ、くらいの感覚で読んでいただければ幸いです。


1.私とeBASEBALLの出逢い

私はプロ野球の中日ドラゴンズのファンです。
eBASEBALLに関しては、プロリーグが始まった昨年から見ています。
とはいえ、私はパワプロというゲームを、これまでほとんどプレイしたことがありません。学生時代、弟が友達から借りてきたGCのパワプロ9で遊んでいたことがあるくらい。当時MAJORという野球漫画にハマっていたので、MAJORのキャラをサクセスで作って楽しむ程度のものでした。
ですから、昨年プロリーグが始まった時も、そういうのができたんだ、esports流行ってるなぁ、くらいのもので、面白そうとは感じていながらも、積極的に見ようとは思っていませんでした。

――開幕戦で、ふが選手の操作する平田選手が攻守に大活躍! という話を聞くまでは。

それを知ってすぐ、配信をかぶりつくようにして見ました。私が見始めた時間には既にふが選手の試合は終わっていましたが、次のでらナゴ選手の試合が始まっていました。
まずはパワプロならではの選手起用に驚きました。1番ビシエドってなんだ!? ライトアルモンテ、センター平田、レフト大島って現実でやったらやばそう……なんて、当時の私はツイートしていたようです。他にも、現実では二軍暮らしが続いていた高松選手が貴重な代走要員として幾度も起用されていたことにも驚きました。
とにかく驚きの連続だった私でしたが、例えば1番ビシエドにはきちんとした理由があって、彼に「併殺」という能力がついているから、1打席目確実にランナーのいない場面で出せる1番で起用するんだ、ということを、解説のハル飯田さんが丁寧に説明してくださっていて、なるほどと納得しました。
確かに現実では有り得ないと思えるような采配だけど、野球のセオリーとはまた別にパワプロというゲームの中でのセオリーが存在していること。それに則って選手の皆さんはプレーされているんだと知ったときは、こんな世界があったのかと言いようのない感動を覚えました。更に2番手のでらナゴ選手が、その高い分析力を武器に、盗塁などを絡めた鮮やかな試合運びでスワローズ相手に勝利をおさめたのを見て、一気にeBASEBALLにのめり込んでいきました。
それからは毎週、欠かさずにeBASEBALLの試合を見ました。でらナゴ選手の、前述した高い分析力と堅実な采配、思わず上手いなぁと唸ってしまうような巧みな操作。どんな逆境でもはねのけ、勝利を掴み取ろうと最後まで諦めずに戦うエース・ふが選手の勇姿。何が起こるか分からない、最後まで目が離せないm.o.m.o選手の、楽しくも緊張感のあるプレー。その全てに魅了されていきました。こんなにも全員違った個性があるのに、皆が皆をカバーして、一丸となって戦おうとするドラゴンズチームが本当に大好きで、応援していた約1ヶ月間、とても楽しかったことを覚えています。
私がeBASEBALLを見るようになったのは、間違いなく初代ドラゴンズ代表のでらナゴ選手、ふが選手、m.o.m.o選手のおかげです。ここで改めて、毎週熱い戦いをありがとうございました。応援できて本当に楽しかったですと、感謝を伝えたいです。


2.新たな年の幕開け

プロリーグ2年目の衝撃は、前年度の代表選手の継続契約が全くなかったことから始まりました。今年はもうドラゴンズの代表としてプレーする3人は見られないんだと思うと、とても寂しい気持ちになったことを覚えています。
2019年のドラゴンズ代表に選ばれた4人の選手は、前年度に解説をされていたぶんた選手以外、失礼ながら全く知らない方達ばかりでした。まだ少し前年度のメンバーに未練がありながらも、今年はどんな戦いを見せてもらえるのかなという小さな期待を抱きながら、ドラゴンズチームの試合を見始めました。
そんな私の心がぐっと惹き付けられたのは、第2節のタイガース戦でした。現役高校生ながら代表に選出され、この時はまだデジタル操作で最後まで相手にしぶとく食らいついていったみかん選手。初回から打線爆発し終始優位に試合を進めたデジうち選手(試合中のクールな表情と、ヒーローインタビューでのゆったりとした口調のギャップに驚きました)。レジェンドOB川上投手を巧みに操り、キレッキレのカットボールで相手打線を完璧に封じたみぞれん選手。どれも見応えのある試合ばかりで、すごく面白い! と、一気に今年のチームに夢中になったことを覚えています。
交流戦は残念ながらチーム成績が振るわず、悔しい思いをしながら第3節を見ていましたが、ここでチームを上昇気流に乗せるきっかけを作ったのは、今や誰もが認めるドラゴンズのエース、みぞれん選手でした。
レジェンドOB谷繁選手を使用して勝利をおさめ、第3節終了時点で最下位であったにもかかわらず、「ここから上昇気竜に乗っていきますよ!」という力強いコメント。応援している私でさえ、そうなったらいいのになあ、でもなぁ……なんて期待半分、諦め半分で聞いていたそのコメントを、ドラゴンズチームの皆さんはそれ以降、現実のものにしてくれました。


3.初めての現地観戦

去年配信で見ていた頃から、一度は現地観戦してみたいなあと思っていました。ただパワプロのド素人の私が見に行っても大丈夫なんだろうか……という躊躇いの気持ちがあり、なかなか実現しませんでした。
でも去年行けなかった分、今年は一度で良いから見に行ってみよう! ということでなんとか踏ん切りがつき、2019年12月15日、セリーグ第4節の試合をフジテレビまで見に行きました。
まず会場に入ってびっくりしたのは、本当に入ってすぐのところでやってるんだ……ということ。特設会場とは聞いていたけど、受付の真ん前に設営して行われているとは想像もしなかったので驚きました。
有料のチケットを購入していたので、比較的前の方で座って観戦することができ、選手の皆さんや解説席の皆さんがより近くで見られたのは良かったです。
第1カードのスワローズ対ベイスターズを見ながら、現地の選手達の熱気やファンの方々の熱気がすごいということを実際に肌で感じました。特にこのカードはユニフォームを着て観戦するファンの方が多く、プロ野球と変わらないテンションで応援しても大丈夫なんだな、と少し安堵したことを覚えています。
そしていよいよ第2カード。ドラゴンズ対カープの試合は3連勝という素晴らしい結果に終わりました。みぞれん選手が前節コメントした通りの上昇気竜! まさか現地観戦した試合で3連勝するなんて思ってもみなかったので、心底行って良かった! と思いました。このカードの解説がふがさんだったこともあり、前年度から応援している私にとってはこの上なく幸せな一日となりました。
1番手のぶんた選手といえば、なんといってもこの日大暴れした直倫選手で確定スリーランを打ったシーン! 初回からこの上なく痺れる展開となりました。その後も絶好調の柳投手を操って相手に点を与えず圧勝。キャプテンの安定感を見せつけられた試合でした。その後のヒーローインタビューも終始ニコニコしながら、「やっと勝てました!」と楽しそうにお話しされていたのが印象的でした。私の贔屓選手でもあるビシエド選手でホームラン打ちたかった、他の2人が打ってくれると思う、と期待を込めたコメントで締めくくっておられて、ワクワク感が更に高まったのを覚えています。
2番手のデジうち選手といえば、やはり外野前進からの大島ファインプレーキャッチ! これなしには語れないと思います。ヒーローインタビューでは、「他のメンバーから指摘されたけど、自分の直感を信じてプレーした」と語られていました。現地にいた時の私は、単にさすが大島さん! としか思いませんでしたが、冷静になってアーカイブを見返すと、「代打○」の能力を持った磯村選手相手に外野前進は普通しない、ということがよくわかって、改めてこの時直感で外野前進を選択してしっかりアウトを取ったデジうち選手の凄さが分かると同時に、そのプレースタイルに強く惹かれました。ヒーローインタビューでの「勝てて良かった~」というデジうち選手らしい安堵の言葉も含め、デジうち選手の強烈な個性が明るみに出た試合でもあったと思います。
3番手のみぞれん選手。能力で見ると圧倒的強さを誇っていたレジェンドOB・黒田投手から、初回にいきなり福田選手がソロホームラン! 確定ではなかったのですがみぞれん選手がいち早く手を挙げていて、もしかして、と見守った後に本当に入ったときは嬉しくて思わず力一杯拍手していました。その後、大野投手を先発起用していたもののなかなかナイスピッチが出ず、早い段階で藤嶋投手にスイッチして試合が安定。初回のリードを守り切り、3連勝という結果になりました。
このナイスピッチが出る・出ないの感覚は、実際にプレイしていない私には分からないのですが、以前でらナゴさんがツイッターでナイピを出せるようになるための練習の話をされていたことを思い出して、なるほどと納得することができました。昨年から色んなものを見たり聞いたりしているうちにパワプロならではのプレーや起用が少しずつ分かるようになってきて、見る楽しさが更に増したように感じます。
試合後のプロ選手との交流会ではドラゴンズチームの皆さんからカードをいただき、直接お話しできたのがとても嬉しかったし楽しかったです。CSに向けてのここからの戦い、全力で応援しよう! という気持ちが強くなりました。


4.CS進出、そして

第5節は圧倒的強さを誇るジャイアンツ相手ということもあり、どんな戦いになるのか、はらはらしながら見守りました。
1番手のみかん選手、このシーズン中にデジタル操作からアナログ操作に変えて臨んだ一戦。アルモンテの確定ツーランの時、力強く吼えていたのが印象的でした。1点差で勝利し、ヒーローインタビューでの言葉を聞きながら、一勝の重みを感じると同時に、ここに来るまでにどれほどの努力を積み重ねてこられたんだろうと思うと、思わず胸が熱くなりました。
2番手のみぞれん選手の対戦相手は、あの強打を誇るてぃーの選手。前節現地観戦した際もホームランをポンポン放って、これぞてぃーの選手とも言うべき圧倒的な実力を見せつけられていただけに、どんな試合になるのだろうかとはらはらしていました。けれども、ここまで「上昇気竜に乗る」「絶対にCSに行く」と力強く宣言し、それを現実のものとしてきたみぞれん選手なら、絶対に大丈夫という思いも同時にありました。
結果はスコアレスドロー。ヒーローインタビューでも話されていた通り、点を取るチャンスは確かにあったので、悔しかっただろうとは思います。けれどもあの強振・ホームランの代名詞たるてぃーの選手を0に抑えるなんて、なかなかできないこと。ピッチングが今までで一番良かったと語っていた通り、この日のみぞれんさんの投球術は本当に素晴らしくて溜息が出るほどでした。エースという言葉の定義が“負けない人”だとするならば、みぞれん選手はこの時点で間違いなくエースだったと思います。格好良かったです。
3番手のデジうち選手はなんといっても「岡久スペシャル」。第4節で明るみに出た個性がここでも大爆発していました。ファーストに投手を置いて、試合状況に応じて投手を入れ替えていく采配を見ながら、パワプロでもこんなことができるんだ! という驚きと楽しさがありました。誰もが勝つために全力なのは間違いありませんし、デジうち選手も例外ではないのですが、なんというか、デジうち選手は生粋のアイデアマンかつエンターテイナーなのかもしれないとこの時に思いました。楽しみながらプレーしているんだなとより強く感じたというか……。そのせいなのか、心なしか、第4節、第5節、CSと終盤になるにつれ試合中の笑顔が増えていたように思います。
第3カードの結果を待って、ギリギリのところで見事に3位に滑り込んだドラゴンズ。この時の歓喜は凄まじいものがありました。間違いなくぶんた選手、デジうち選手、みかん選手、みぞれん選手の4人が自分たちで手にしたものだし、皆さんでなければできなかったことだと思います。試合を経るごとに確実に成長し進化していくドラゴンズチームの皆さんが、とても眩しく頼もしく見えました。

まさに昨日開催されたCSファーストステージにおいては、ドラゴンズチームの皆さんのこれまでの努力、成長、進化、その集大成となったのではないかと思います。あの強打を誇るジャイアンツチーム相手に、しかも狭い東京ドームで、負けじと打ち合いを繰り広げ第三試合までもつれこませたこと! 本当に素晴らしいとしか言い様がありません。
中でも光っていたのはみぞれん選手でした。彼はまごうことなき中日ドラゴンズのエースでした。第一試合では初回に取られた点を自分の担当の間にしっかり返してドローのまま次へとバトンを渡し、第二試合では言わずもがな、チームを勝利に導くプレー! あのスクイズは本当に痺れました。第三試合では圧倒的ビハインドでバトンを渡されながら、最後まで諦めずに笑顔で食らいついていくプレーに、強く心を揺さぶられました。みぞれん選手ならやってくれるはずだ。第三試合のあの窮地であっても、ドラゴンズを応援してきたファンなら皆そう思ったはずです。周囲の人々をそんなふうに思わせることのできる存在――あの時のみぞれん選手は、間違いなくエースの輝きを放っていました。
みぞれん選手ともう一人、デジうち選手もこの試合を語る上で外せない選手です。3試合ともに2番手を担当し、第一試合では見事に0のまま凌ぎきり、第二試合ではビハインドでバトンを渡されながらいきなり1点返し、その後6回に2連続ホームランで試合を振り出しに戻す活躍。デジうち選手が繋ぎ役として担ったものは本当に大きかったと思います。
そして――第4節でキャプテンのぶんた選手がヒーローインタビューで言っていた、「ビシエドでホームラン打ちたかったけど打てなかった。この後の二人が打ってくれると思う」という言葉。このCSでは、第一試合でみぞれん選手が、第二試合でデジうち選手が、第三試合でぶんた選手がそれぞれビシエドでホームランを打ってくれました。勝手ながらあの時の伏線回収をここでされたのかなと思って、ビシエドファンの私はとても嬉しかったです。


5.最後に

結果としてみれば、ドラゴンズはCSファーストステージ敗退で終わりました。
けれども、ドラゴンズチームの皆さんが与えてくれた感動はその悔しさ以上のものであったと思います。正直なところ、2019年度のプロリーグが始まった時、こんなことになるなんて予想もしていませんでした。第3節終了時点で最下位だったチームがここまで奮闘するなんて、ファンの私でも想像できなかった。けれど、ドラゴンズチームの皆さんは、たゆまぬ努力と決して諦めない心で、ファンに新たなステージを見せてくれました。
実は私は谷繁政権になってからの歴の浅いドラゴンズファンで、中日ドラゴンズがCSに行ったところを一度も見たことがありません。けれども、皆さんはそれを見せてくれた。CSで贔屓のチームが戦う姿を見られることはこんなにも幸せなことなんだ、と思わせてくださった皆さんに、最上級の感謝の言葉を贈りたいです。
ぶんた選手、デジうち選手、みかん選手、みぞれん選手、本当にありがとうございました! そして、これまで本当に本当に、お疲れ様でした!

勢いに任せて書き始めましたが、書いていたら休みを一日費やしてしまいました。おまけに6000字超え……
もしここまで読んでくださった方がいらっしゃったら、本当に感謝しかありません。ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?