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4人入所決定〜歓喜と赤字〜

資料を何から何まで作り上げ、漏れがないように入念にチェックをしてお家へと向かった。

ママ友含む4名の方がいた。

実はわたしは大人が苦手だ。
中でも女性は特に苦手だったりする。
わたしは物事を素直にそのまま受け止めるタイプなので本音と建前を器用に使える大人の女性が苦手なのだ。顔は笑っているけど本当は怒っていたり、優しい言葉かと思ったらそれは嫌味だったり。わけわからん。しかし、子どもが生まれ、ママ友ができ、付き合っていくにつれて、多少は理解できるように(本当か⁈)だんだんと苦手な分野は減ってきてはいるんだがやはりちょい年上の女性は苦手である。

ただ!そんなことは言ってられない。
今まで頑張って培ってきた営業のスキルもある。
電話営業でも衣料販売でも売り上げ成績No.1になったことがある。
そのスキルを存分に発揮し、自分をアピールし、ぜひ、わたしに預けて欲しいとお願いをした。

すぐに決断とは至らなかったが好印象ではあった。
ママ友に「なんで、わたしに声をかけてくれたの?」って聞いたら、

あさぎくんみたいにうちの子もなって欲しいって思ったから

わたしからしたら最高の褒め言葉!
あさぎとはうちの長男のことである。
うちの長男のようにということは、わたしの育て方を認められているのも一緒。
嬉しすぎるー!!

その言葉だけでも嬉しいがこちらは生活がかかっているのでそういうわけにはいかず。
「マキ頑張るから宜しくお願いします!」と頭を下げてお家を後にした。

どうかな…

入ってくれるかな…

かなり心配だった。
1日待つだけでもしんどかった。
これで入ってもらえなかったら見込み客はいない。
どうにかして1名でもいいから、わたしが他人の子を育て成長させられたという実績が欲しい。

祈る思いで毎日を送り、数日後、とうとう

入会させてください!

初めての入会者。
嬉しかった。
本当に嬉しかった。

みんなが入らなくても入ろうと思っていました

そういってママさんが申し込みに来てくれました。
嬉しくて嬉しくて。

ありがとうございます。
本当にありがとうございます。
全力で育ませていただきます!!

わたしはそういって何度も頭を下げた。
これでこれで実績を出すことができる。
0人では何とも出来ないし、学童は機能しない。
生徒あっての学童だから。
ただ、ラッキーなことに1人入会してくれた。
1人いるだけでも実績は作れるし、学童が機能する。
本当に本当に嬉しかった。
わたしはこの家族たちとは今だに仲がいいし、これからだって大切な家族だ。
いつかこの子もここで紹介したいと思う。

これを皮切りに次々入会申し込みがきた。
なんと!おうちで入所説明をした方々4人全員入会してくれたのでした。

嬉しすぎるー!!

その夜は泣きました。
嬉しくて嬉しくて泣きました。
周りから見たらたった4人かもしれないけど
私からしたら新規立ち上げた学童で
経験なしコネなし何もない状態のわたしに4人も預けようとしてくれた。
ここからやっていこう。

もう3月も過ぎていたので入会者の見込みはないであろうと思い、この4名の子どもたちを全力で育み、成長させていこうと心に誓ったのでした。

ただわたしは経営者
先を見越して動かないといけない。
損益分岐点が15名
現状4名では赤字必須。
売上原価が4人なので少ないといえど、かなりやばい状態になるだろうなと思っていた。

抑えるとこは抑えよう
動いて、探して、労力は惜しみなく使い切ろう
教育で使うお金はケチるのはやめよう

先のことを考えつつ、全力で育もうと4人の生徒共にtogetoge 学童が始まったのでした。

不安要素はあるものの、それでも4人の生徒が入会し、学童がスタートしました。
しかし、ここから楽しくも苦しい毎日がやってくるのでした。

また次回をお楽しみに。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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