MMTを知ろう! 政府の黒字は民間の赤字! 頑張れ西田昌司議員!
kindle unlilmitedで「MMT(現代貨幣理論)で解ける財政問題」を読んだ。
著者はシェイブテイルさん。
多分、日本人。
内容はタイトル通りMMTの話し。
私のような経済のド素人向けに書かれており、非常に分かりやすい。
MMTとは「Modern Monetary Theory」の略で、日本語では「現代貨幣理論」。
MMTとは政府の財政理論が主で、政府の財政支出は入ってくる税収の大きさで決めるのではなく、インフレ率の維持を目的として決めるべきとしている。
現在の日本はデフレ。
デフレであるということは、世の中にお金が出回ってないということ。
MMTによると、デフレ時にあっては世の中にお金を供給するために、政府は国債を発行し、公共事業を行う。更に減税する。
逆にインフレになり過ぎた場合(世の中にお金が出回り過ぎた場合)は、財政支出を止めて増税する。
つまり、税を支出の財源とみなすのではなく、お金の供給量の調整装置と見なす。
このことについて、自民党参議院議員の西田昌司議員がyoutubeで分かりやすく解説している。
しかし、国債を発行するということは借金が増えるということではないか?との疑問が出てくる。
これに対しMMTは、自国で通貨を発行できる場合は、通貨を発行すれば済むので破たんしないとする。
現に日本は多額の国債を発行しているが破たんしていない。
そして、国債は「政府」の借金であり、政府の借金は民間の預金になっている。つまり、国全体でみれば、お金の量は増えも減りもしていない。
ところが、財務省は政府の財政収支(プライマリーバランス)の黒字化を目指している。
消費税率のアップなどにより増税し、支出を抑えた緊縮財政を行おうとしている。
プライマリーバランスが黒字化するということは、世の中に出回っているお金を吸い上げ、その吸い上げたお金を払い出さないわけだから、デフレになるに決まっている。
簡単にいうと、政府の黒字は民間の赤字なのである。
私はこの理論が本当に正しいのか分からないが、かなりの説得力があることは間違いない。
先に紹介した西田議員は、MMTの実践を実現しようして頑張っていらっしゃる。
MMTの実現に向けての国会答弁が非常に面白い。
日銀総裁に対して厳しい質問。
分かりやすいし、本質を突いている。
一方、日銀総裁の言っていることは意味不明。
私がバカなだけか。。。
当然、西田議員は現在の日本の情勢から減税を求める。特に新型コロナの影響で、経済の落ち込みが激しい中、消費税の廃止を提起する。
同じ自民党の党首である総理に対し、堂々たる質問及び提言。
MMT理論と同時に西田議員の言動に、これからも注目すべし。
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