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利き目

近所のショッピングプラザの前で,ちょっとしたイベントをやっていた。たびたび,週末にこのようなイベントが開催され,ローカルアイドルが歌を歌ったり,模擬店が出店されたりしている。その中に射的の店があった。

僕 「長男君は射的を打つとき片目をつぶるっているでしょ?どっちの目をつぶっている?」
長男「右目。」
僕 「長男君は自分の利き目がどっちか知っている?」
長男「利き目って何?」

僕 「こうやって,親指と人指し指で丸を作るでしょ?そうして,手を伸ばして,この丸の中に遠くの目標を入れる。そこの信号がちょうどよいね。両目で見たときに,そこの信号が指で作った丸の中に入るようにしてみて。」
長男「丸の中に入るようにしたよ。」
僕 「そうしたら,そのまま手を動かさないで,片目をつぶってみて。」
長男「信号が丸の中から外れた。」
僕 「それなら,そっちの目(左目)は長男くんの利き目じゃないね。こんどは逆側の目をつぶってみて。」

 長男が手こずっている。

長男「こっちの目だけはつぶれないよー。」
僕 「長男君は左目だけつぶれないのか。それじゃ,射的で片目をつぶる意味ないね(笑。」

次男「オレは片目だけつぶれるよー。オレすごい?」

 次男を見ると,両目をつぶりながらアゴがしゃくれている。

僕 「次男君のそれは片目をつぶっているんじゃなくて,アゴがしゃくれているだけだよ(笑。」

僕 「こないだ電圧と電流を測定したでしょ?そういうときも"利き目"で見るようにするんだよ。そうしないと,値がずれちゃうからね。そのためにも,はやく左目だけつぶれるように練習しないとね。」

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