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蛍光灯とLED電球の違い

先日,息子と地下野菜工場の話をした後で,気になったので,簡易分光器を作り,我が家のLED電球の色について調べてみた。分光器とは,いろいろな色が混じっている光を色ごとに分ける装置である。分光器を使うことにより,光に含まれている色を調べることができる。下の写真は,白熱電球,蛍光灯,LED電球のスペクトルである(息子は分光器をのぞきながら,「これはLEDだね。これは蛍光灯だね。」と家じゅうの電球をチェックしていた)。

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白熱電球

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蛍光灯:強く見える線は,おそらく水銀によるものだろう。

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LED電球:思ったより幅広い色が混じっており,蛍光灯に比べるとだいぶ太陽光に近い。白熱電球に比べて赤い色が少ないのは,昼白色のものだからかもしれないし,LED電球の特徴なのかもしれない。電球色のものが我が家になかったので,それは確かめることはできなかった。
 「蛍光灯の光があたたかみがないから嫌い」という人がいるが,そういう人はLED電球の光を見てなんていうのだろうか。

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分光器の作り方

【材料】
・ラップの芯
・厚紙
・分光シート
・ビニールテープ

 分光シートは通信販売で買うことができる。

【作り方】
① 厚紙をラップの芯に蓋ができるように,丸く切る(2個)。
② ①で作った丸の中心に1つは5mm✕5mm程度の穴を,もう1つは5mm✕0.5mm程度の細い穴をあける。
③ 大きな穴のあいた丸い厚紙の穴に分光シートを貼る。
④ 丸い厚紙の蓋をラップの芯につける。分光シート側から穴の長い方を立てて蛍光灯をのぞいたときに,横方向に分かれるように分光シートの向きを調整する。

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2020年から水銀による環境の汚染の防止に関する法律が変わり,特定水銀使用製品の製造が禁止されるが,蛍光灯は大丈夫なのだろうか。そう思って調べてみたら,日本照明工業会によれば,会員企業の製造される蛍光灯の水銀含有量は基準をすでに達成していて問題がないらしい。
 「2020年から蛍光灯が使えなくなるので,LEDに変えませんか?」という営業も行われているようなので注意しなければならない。

環境省:水銀による環境の汚染の防止に関する法律(pdf)
日本照明工業会:照明に関する水俣条約への 正しい理解について(pdf)
日本照明工業会:会員企業


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