見出し画像

2年目にやりたいこと、できそうなこと

昨日は1年目にできたことと当時思ってたことを書いたので、今日はラストイヤーの2年目やりたいことを。

テレビ取材を受けるという幸運に恵まれたのと、ぼくがやりたいことっていうのをいろんな人に知ってもらえたので、実現するかどうかはともかく、結構いろんな話をもらってる。その中で、うまく手広くやりたいなと思ってる。

エクスカーションの一部に組み込みたい

協会のオフィスが首都にあって、その首都には欧米から巨大なクルーズ船が寄港する。だいたい朝着いて、夕暮れどきに次の国へ行く。その観光客は半日程度の島をめぐるツアーに参加したり、町歩きを楽しむ。

ツアーは植物園に行ったり、パイレーツオブカリビアンのロケ地やイギリス統治時代の古い要塞を巡る。そのツアーの一部に視覚障害者協会のオフィス訪問を組み込みたいと思っている。

彼らのモップ作りや籐の家具の修理の様子を見学してもらって、寄付金をもらったり、ペーパークラフトの何かを買ってもらおうという目論見だ。

そのツアーは、ツアーと言ってもタクシーの運転手が客の意向を聞きつつ定番の観光地を周るというものなので、タクシーの中に、協会のパンフレット的なものを置いてもらうことで集客する作戦を取りたい。

見学には1時間も2時間もかかるものじゃなくて10~20分程度だからちょろっと寄ってもらうだけで良いから負担にはならない。それに、目が見えない人たちの洗練された手さばきと完成品は写真でみるより驚きがあるからコンテンツとして強い。忖度なしに十分楽しんでもらえる。

それでもわずか20分程度ではさびしい気もするから、コンテンツ量を増やさないといけない、クラフトの種類を増やして飽きさせない仕組みにしないといけないと思っていて、あと2~3種ほど増やしてからか、最近、障害者協会(視覚障害者協会ではなく全体)のオフィスも視覚障害者協会の近くに移転してきたので、そことも連携して観光客向けのコンテンツを開発したいと思っている。

バナナの木でサイザルバッグ的なのを作りたい

これは今年のぼくの中での目玉というか最も期待してるところ。

というのも、いくらペーパークラフトで良いものを作ってもなかなか売れないし、再生紙だから高い値段をつけにくい。

PRには効いても、商売には効いてない。

だから、今年は商売にフォーカスしたいところもあるので、商売の基本に立ち返って女性と口を狙おうと思う。

口とは飲食のことで、人間である以上お腹が減るので常に需要がある。女性とはアクセサリーとかアパレル系。

飲食の可能性はずっと探ってるんだけど、やっぱり視覚障害者にとっては(同じ味のおいしいものを作るというクオリティ面で)ハードルが高そうなので、ちょっと置いておいて、いまの籐の家具の延長線上にありそうな、編んでできそうなサイザルバッグを、この国に余りまくってるであろうバナナの木から作りたいなと。

バナナって一度実をつけるとその茎はおしまいでゴミにしかならないようなので。それを資源として捉えると大量にあるので、それを使って、エコの文脈を乗せたり乗せなかったりして、うまくいけばセントビンセントのお土産の定番としての地位を狙いたいなと。プロトタイプの用意もできてないけど、現状のセントビンセントのお土産ってチョコレートくらいしかないから。

展示会に出展したい

年に1回開かれる展示会に出展したい。この存在を知らなかった。自分たちの商品を多くの人に知ってもらう良い機会だし、よいPRになり得ると思った。実際に訪れた印象としては、たいしたものがなかったので、存在感を十分に示せると思う。その時までに、出展用の意味も込めてバッグ的な魅せるコンテンツもいくつか用意したいと思っている。

問題は出展料がいくらなのか、そのお金が用意できるのかという点。上記1つ目のエクスカーションの観光客向けパンフレットの製作費にJICAの業務活動費的なのを使おうと思っているので、いくらかかるのかはほんとに大きな問題。

女性グループにクラフトを販売してもらう?

女性グループにマーケティングとか会計教えてあげてくれないかという話をもらっている。ほんとにそんな機会がほんとにやってくるのかは大いに疑問だけれど、そこで知り合った人たちに、協会でつくってるペーパークラフトやモップを売ってもらうのも悪くないかなと思っている。

女性グループといっても多くは小売の人たちで、自分で店舗を持ってるというよりフリマスペースに出店してる感じだから。

売れるものなら扱ってくれるだろうし。協会は販売能力に難を抱えているから補い合えるんじゃないかという単純な発想。

問題はというか葛藤を抱えている点は、自分たちの商品を自分たちで販売すると、例えばペーパークラフトなら1つ20ECで売ろうとしてるんだけど、そういう小売(販売店)に卸すとなるといくらかディスカウントしなくてはならない。

なぜなら、ぼくたちが20ECで売れるとして市場にアピールしてるけれど、小売に卸すと、その小売は自分たちの利益を乗っけて販売しないと儲けがないから。20ECで小売に卸して、小売りが25ECで売れるなら良いけど、それにしたって、なかなか捌けない商品の利益が5ECって効率悪くない?って話になるだろうし、普段お菓子や野菜とか2EC~3ECの商品売ってる人たちだから、20ECのもの扱うんならもっと利益欲しいとなるかもしれない。

通常ディスカウントするときって、その分の大量受注が担保されてたりしてwin-win の関係だったりするわけだけど、そもそもクラフト大量生産できるようなものじゃないから、値引きはしんどいという事情もあり、かと言って売れてない現状がある以上 No choice だし、でもぼくとしては、クラフトの製作だけじゃなくて、販売も視覚障害者の人がやることによって、お金と商品の受け渡しの時の小さな交流でも、一般の人の視覚障害の理解につながると思っていて、むしろその一般の人たちとの交流機会増を見込んでクラフトやってたところもあって…と、葛藤している。

ブラインドクリケットを今年こそ!

ここに来た当初、サッカーボール1つあれば、それに鈴をガムテで貼ればブラインドサッカーできるんじゃないかと思って、そういうスポーツイベントを開催しようと思ってたんだけど、うちの協会の人にはサッカーは全然人気なかった。むしろ昔から、ブラインドクリケットなるものがあるらしく、ここの協会の人は以前は何度かプレーしてたようなので、今年はなんとか単発でもそれをさせてあげたい。

幸い、昔やってたからまたやりたいんだよねと言ってくれてる外部の人がいるのでその人と協力して実現させたい。

ちなみにブラインドサッカーもまだあきらめてなかったりする。

けど、まずはブラインドクリケット。話はそれからだ。

視覚障害認知月間で新聞にコラムを寄稿する!

毎年5月は視覚障害認知月間というキャンペーンなんだけど、去年は結局なにもできなかったので今年はなにかしたい。それはイベントなのか、何かしらのキャンペーンなのかはわからない

けれど、その中の1つとして新聞に視覚障害や視覚障害者についてのコラムを掲載してもらいたいな思っている。それはぼくが書くのか、だれかソーシャルワーカーが書くのか、視覚障害を持つ人の言葉を書き起こすかたちになるのかはわからないけれど、1ヵ月まるまるリレー形式みたいな感じでやりたい。


*****

ちょっとした思い付きも含めて6つ、あげてみた。

各項目、それぞれ特有の課題があってどれも難度が高い。たぶん全部できるわけじゃないと思う。1つか2つくらいできれば良いなと思ってる。もちろん全部やりたいんだけど、そういうスピード感で動いている社会じゃないからセントビンセントは。

この6つをどこまで実際にできるかが1つ今年のぼくの活動を見る上での試金石かなと思う。

サポートはいつでもだれでも大歓迎です! もっと勉強して、得た知識をどんどんシェアしたいと思います。