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バナナの木からカバンを作るテスト!道のりは果てしないぜ

ぼくは全然知らなかったんだけど、世の中にはバナナの木を使って紙をつくる人たちがいる。アフリカのどこかとかぼくのいるカリブだとジャマイカでは日本の支援も入っていたりするらしい。

バナナの木というのは面白くて、一度、バナナの実がなるとその木はそれでお終いになるらしい。つまり腐るのをまつだけになる。けど、多年生植物なので同じ株から何度も生えてくるらしい。

木で多年生っていうイメージがまったく湧かなくて、どっちかが間違ってるんだろうなと思っていた。一度実をつけたらお終いって、次実をつけるまでまた木が成長するまで収穫もまたなくちゃならないから、それってめちゃくちゃ時間かかるんじゃない?だったらバナナってもっと高価なものになってるんじゃないかとか、木で多年生って収穫何年かかるんだよとかいろいろ思った。

で、実物のバナナの木の収穫後しばらく経ったあとの木の断面みると、中から新しいのが生えてきてる。とても奇妙な生え方をしている。それが今日の見出し写真なんだけど、ぼくがイメージしてたは年輪があって…っていう一般的な木の幹だったんだけど、イメージとしては玉ねぎに近いなと思った。古いのはどんどん剥がれ落ちていく構造なのかもしれない。

この構造なら多年生植物という説明も納得できた。そしてこうしてばっさり切ってもちゃんと生えてくるほどに生命力が強いんだということも。

で、以前ポッドキャストにゲストにきてくれたでウガンダ隊員のきくちゃんからバナナの木から紙を作る方法は聞いていたんだけど、それをうちの協会でやるにはスキルがマッチしないしシナジーがなあ…と思っていたんだけど、生地をつくることもできるということを最近知った。台湾の少数民族はバナナの木から服を作ったりしているらしい。(なんだかゴールデンカムイっぽい)

いつか、カバンをつくりたいと思ってたんだけど良い素材がセントビンセントでは手に入らないなと思っていたから、バナナの産地であるここでもバナナの木から生地が作れれば話題つくりにも良いと思い、とりあえずやってみることにした。

知り合いのバナナ農園から、60㎝くらいのバナナの幹をとりあず2本ほどもらってきて、いざ実験。

幹はほんとに玉ねぎのようにいくつかの層になっているだけなので簡単に剥がすことができる。

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YouTube先生によると、その剥がしたものの外側の膜が生地になるようで、内側と間に入ってる細胞壁というか分厚いところをこそぎ落とさねばならない。

すぐに気づいたのだけどこれはなかなか骨の折れる作業だ。めちゃくちゃ力いるし、本来なら機械でされるべき作業だ。ぼくは目が見えない人でもできるかどうかという観点からみてるんだけど、体力的には問題ないだろうけど、余分なものをこそぎ落とす過程のクオリティチェックはどうするか課題だなと思った。しなり具合で判断してもらうしかないのかもしれないけれそ、ぼくが現時点で思ってるしなり具合って結構時間かかる。なにかしらの器具をつくるべきかもしれない。

1~2時間ほどしてようやく1本終わったけれど、半年前のタピオカミルクティーをイチから作ったときのことを思い出した。トータル作業時間4時間くらいかけて作ったけど、なんか微妙だったときのことを。

いやな記憶が頭をよぎる。

しかも何が正解かよくわかってないときてる。

結局、3時間半ほどこなして、水ぶくれやマメを作り力尽きたところで今日の作業終了。

バナナの木1本は使ったけど、もう1本は半分くらい残った。気力がない。

休日にいったい何をやってるんだという気分にもなった。けど、仕事になるかどうかわからない前段階のことだから仕方ない。仕込みだし。

で、取れた膜をしっかり乾燥させる。

来週オフィスで製糸は無理だけど、紐をつくってプロトタイプの作成まで持っていきたい。

手応えはまったくないけど、ポジティブなぼくはなんとかなるんじゃないかと思っている。

あとは、染色をどうするか考えないといけない。ハイビスカスか、桑の実くらいしかアイデアがない。

(ざっと計算して、ぼくが全行程1週間でできたとして、協会の人たちなら1カ月はかかるだろうから、作業量的にカバン1つ1万円くらいで売れないと割り合わん気がしてきた…。けどモップみたいに作業を工業化できれば生産性あがるから価格落とせるか…な)

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