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いま必要なのは大局を見て手札を増やすこと

なんだかんだで帰国してから1カ月経ってしまった。

一時退避中は就労しても良いことになっているので、よし働くぞ!と思っていたけれど、結局、もともと頼まれていた仕事を1つ引き受けることに留まっている。お仕事募集記事を書くぞと言っていたけど、書いていない。

お得意のやるやる詐欺と言っても過言ではない。

ここ1カ月、精力的に取り組んでいたのはTwitterのTLで素っ頓狂なつぶやきをしていたアカウントを片っ端からミュートやブロックしていたくらい。いまのぼくはTLの多様性<自分の心の健全なので、建設的でない不快な投稿は1発アウトでぼくのTLから退場してもらっている。

なんとまあ陰気なことをと思うかもしれない。事実そうだろうと思う。朝から晩までStay home。その実態は朝から晩までコタツでだらだら。生産性がゼロなんだから。

これはぼくの不徳の致すところでもあるんだけれど、そんなに焦る必要もないかと思ったのもある。

ぼくの場合、幸いにして時間はあるように見えるので(少なくとも短期的には頑張って生活費稼がないといけないわけではない)、ここで焦って何かすることで忙しく振舞うより、ちょっと一旦冷静になって自分との対話の時間を多く作るべきではないかと思った。ぼくの抱える本当の問題に向き合うべきではないかと。

ぼくは来月30歳になる。

ぼくの尊敬するちきりんさんのブログポスト「キャリアのVSOP」によると20代はVariety (多様性)。いろんな経験をして、視野を広め、見えている世界をできるだけ広げ、大いに迷い悩むのが大事なのだそうだ。

そして30代はSpeciality (専門性)。20代で見聞きしたものの中から「俺はコレ」と分野を決めて専門性を磨いていく時期。自分は何屋なのかを明確にしていく。○○ならYUKIさんに聞こう!という状態を作っていく。30代は迷ってはいけない。迷わないために20代で大いに悩むのだから。

なのでぼくは悩んでいない、と言えればカッコよかったけれど現実はさてどうしたものかと思っていたりする。30歳になった瞬間から、よし、じゃあぼくはコレで!言えるような雰囲気はない。

そもそも自分は何ができるんだ、得意なんだという話から始めないといけないかもしれない。

出典は忘れてしまったけれど、昔誰か偉い人が言っていたのは、

その人にとって本当の強み、他人には容易に真似できない強みっていうのは本人にとってはできて当然で、当たり前過ぎて気にも留めないことで、それを強みだと指摘されても当たり前すぎてピンとこない

のだそうだ。

昔、それを読むか聞くかしたときにまず思ったのは、「行動力がすごい」だった。当時、ふらりと海外に1人で行ってしまったり、シェアハウスに住んだり、仕事が決まってもないのに東京にとりあえず住んだりしていた時期だったと思うんだけど、ぼくの中では取るに足らないことだけれど、あるコミュニティ内ではそういう評価だった。協力隊コミュニティでは普通のことかもしれない。

昔も今もぼくは行動力がないと思っているんだけど、今思うと、当時はそれくらいしか褒めることがなかったのかもしれない。二十歳そこそこだったし。納得。

脳内の記憶をほじくり返す。褒められたこと、褒められたこと。できれば最近…。

よく観察してるね、さすがの洞察、冷静ですね…

あと、こうして書く文章もたまに褒めてもらえることがある。いろんなことを知ってるねと言われることもある。

まあこんなものだろうと思う。

このあたりを伸ばして武器にすべきなのかもしれない。

そして偶然にもこれはぼくがこれから武器にしたい、もっとできるようになりたいことと符合する。すなわちデータ分析、マーケティング、ちょっとかすってブランディング。

こういうのは実際に働きながらインプットしていくのが1番伸びるのだけど、ちょっとまずは基礎を勉強して、少ない情報から見える範囲を広げて、きたるべきタイミングで適切に力を発揮できるように仕込んでおきたいと思う。

焦らず、冷静に、自分がコントロールできないことに感情を左右されず、自分ができることにフォーカスをあてていきたい。

1人の時間が多くなることで、毎日YouTubeやNetflixを見ることにも飽きてきて、ようやく自分と向き合えるまとまった時間ができてきたように思う。

もうちょっとで何かつかめそうな気がする。輪郭がおぼろげながら見えてきたような気がする。

そんな29歳無職独身のstay home.

神よ、願わくばわたくしに、変えることの出来ない物事を受け入れる落ち着きと変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵をさずけたまえ   ― ニーバーの祈り ―

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