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セントビンセント日記

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カリブ海はセントビンセントでの日々のブログ。青年海外協力隊(JICA海外協力隊)2019‐2021 として駆け抜けた2年間で見聞きして考えたことをつらつらと。南国の風を添えて。 … もっと読む
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2019年10月の記事一覧

俺、20か国くらいの人たちとキューバでいっしょに勉強してたんだよ

俺、キューバに留学してたんだよ、という人に会った。

以前、この国の教育費は高いから大学なんてまじで奨学金がないと無理というような話をどこかで書いた。その話を聞いたとき、政府からの奨学金、アメリカの奨学金、メキシコの他、キューバも奨学金をだしているという話だった。

メキシコやキューバに行く人たちは当然スペイン語能力を求められる。

キューバは医療支援でここセントビンセントに入っている。グアテマラ

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え、宿題まだ手書きでやってんの?!

え、宿題まだ手書きでやってんの?!

パーティーのチケットがあるんだけど行かない?と言われるがまま連れていかれた先は、こじゃれたバーで、ラテンナイトというイベントが開かれていた。

普段、金曜日の夜にサルサやバチャータを踊って楽しんでいるグループが主催のパーティーだそうだ。

ワインが飲み放題でチーズやクラッカーなどのフィンガーフードも充実していて良いパーティーだった。

毎度のことながらKと台湾人のファンといっしょに行ったのだけど、

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ここらで鯨肉の食レポをしておこうか

ここらで鯨肉の食レポをしておこうか

セントビンセントは捕鯨をする国である。分類的に言うと、先住民捕鯨国ということになる。詳しいことは知らないけれど、国際捕鯨委員会(IWC)も先住民の栄養源としての必要性と文化的な背景を理由に昨年新たな捕獲枠を設けて承認している。商業捕鯨は認めていない。

これたしか、ザトウクジラが対象でその先住民捕鯨を行っているのはセントビンセントの本島からフェリーで1時間のベクエ島。捕獲枠も1つのようだから、ほん

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本日、セントビンセントは独立40年を迎えました

本日、セントビンセントは独立40年を迎えました

10月27日の早朝、独立40周年のイベントが行われて参加した。

ものすごくバタバタした。1週間前くらいは朝10時スタートなんじゃない?みたいな話だったんだけれど、前々日くらいになって朝8時前スタートで7時40分くらいまでには来てないと立ち見になってしまうよという連絡がきた。

これは教えてくれた人がちゃんとしてなかったのか、情報が錯そうしているのか、連絡網が機能してないのかどういうことなんだとか

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多様性のなさが光った展示会

多様性のなさが光った展示会

年に一度開かれるという展示会、エブリシング・ビンシーエキスポに行ってきた。

ここ一週間ほど、ラジオなどで頻繁に「エブリシング・ビンシーエキスポ♪」と連呼するCMに遭遇していたし台湾もブースをだすという話だったから、(台湾がだすソーセージ目当てで)様子を見に行った。

ソーセージを出すと言っていたし、他の国(キューバやベネズエラなど)の料理のブースもあるというし、今年は100店舗以上出展してるとい

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クラウドファンディングちょっとかじってみた

クラウドファンディングちょっとかじってみた

ちょっとかじってみたというか、ポッドキャストで告知をした。(そうなんです、そういうメディアになってきたんです、FMもなか)

数日前にそのポッドキャストを公開してどれくらい支援してくれる人がいるのかをチェックしてるんだけど、公開後に支援してくれた人は1人いるかどうか。やっぱり難しいんだなと思った。

一般に、ブログメディアは読者との関係を広く浅く築けるもので、ポッドキャストは狭く深く築けると言われ

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ぼくに集められたストレスの行き先はいずこ

ぼくに集められたストレスの行き先はいずこ

朝、出勤前に大家に愚痴られた。

たびたび発生する家賃の振り込みの遅れについてだ。うちの場合は、家賃をJICAが払っているのでJICAに落ち度があることになる。

毎月に10日に支払われる契約なのに、20日を過ぎてもまだ払われてないんだけど…から始まるこの話が長い。たぶん3回目くらいで毎度同じ話を1度捕まると30分ほどくらう。

ほとほとうんざりだ。

前回、前々回は事務所の凡ミスで今回は銀行トラ

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作りかけて放置してるお家、廃墟と見るか資産と見るか

作りかけて放置してるお家、廃墟と見るか資産と見るか

途上国を訪れたとき、その国や地域がどの程度発展からとり残されたところなのか見る指標のひとつとして、ブロックで積んだ作りかけの家がどの程度あるかを見ている。

ちなみに、ぼくの隣の家のカナダ人の新居は予定日よりおよそ1カ月遅れて完成した。見出し画像は最後の追い込みで塗装をしているところ。

昔、インドを旅行していたときなんかは、そういうブロックを積んでセメントで固めた作りかけで放置されて草がぼーぼー

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ここの人たちは自分たちがどこから来たのか知らないんだ

台湾人のジェリーがふとそんなことを言った。

アフリカ各地からセネガルのゴレ島に集められた黒人がカリブやアメリカに運ばれていたわけだから知ってるわけないだろと思うのだけどジェリーは気になるようだった。

自分がどこから来たのか、ルーツはどこにあるのか。それを科学的に、具体的には遺伝子から分析してくれるサービスが欧米で人気が出始めている。イギリスのウィリアム王子にインド人の血が少し流れているというニ

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私たちの仕事はね、辞めない限り母国に帰ることはないんだよ

私たちの仕事はね、辞めない限り母国に帰ることはないんだよ

なんだか最近頻度がどんどん増えている、ICDF(台湾版JICA)のセントビンセントのボス、ジェリー家とのディナー。

ほんとは今日、昼過ぎからいっしょにパンを焼く予定だったのだけど急遽仕事が入ったとのことで餃子会になった。ぜっぶジェリーが用意してくれた。

ぼくは食べて飲んでニコニコする専門だった。

ジェリーは料理が上手い。抜群にうまい。

前回はメンマと台湾風牛スジだとかいろいろ作っていたし、

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ネイチャートレイルで野生のカカオに出会う

ネイチャートレイルで野生のカカオに出会う

久しぶりに山に入った。

3月にスフレに登って以来の山だから半年ぶり。

普段の週末は家でごろごろするか、海でぽけぇーとするかの2択だからたまにはこういうのも良い。いやとても良い。

今回行ったのはVermont Nature Trailというちょっとした自然公園のようなところで、だいたい1時間ほどで周れてしまう小さなところ。

入り口。

夜中に結構な量の雨が降っていたからどうかと思ったんだけど

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ここは選ばれし者しか来れないんですよ

ここは選ばれし者しか来れないんですよ

JICA事務所がないことで、なにか不便なことはないですか?

セントルシア事務所から出張してきた調整員さんと夕食を共にしているときに改めて聞いてきた。最近電話で何度か聞かれたことでもある。

ぼくが派遣されているセントビンセント及びグレナディーン諸島という国にはJICA事務所がなくて、隣国のセントルシア事務所が管轄している。

はっきり言ってよくわからない。だって最初からなかったんだから、事務所が

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あまのじゃくなので無理だと言われたら燃えてくる

あまのじゃくなので無理だと言われたら燃えてくる

新しくやってきた調整員さんが任地にやってきた。目的は顔合わせと、最近JICA関係者の犯罪被害が続いているのでその対策というか、住居のセキュリティのチェックと、ぼくらの後任をどうするかのヒアリング。

現在、セントビンセントに派遣されている日本人はぼくを含めて3人。在住日本人もその3人だけ。

要請は自動車整備と、栄養士、そしてぼくのマーケティング。

自動車整備はリクエストから5年以上経ってようや

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組織としては成功、個人的にはほろ苦い結果になったTVインタビュー

組織としては成功、個人的にはほろ苦い結果になったTVインタビュー

ほんとに取材してくれるのか確証がなかったからnoteでも紹介していなかったけれど、視覚障害者協会の取り組みや仕事を特集するTVの収録があった。

これは控えめに言って完全に120%ぼくの功績。マーケティングとPRの仕事で1年目としては及第点をもらって良いと思う、まじで。だってメディアになんとか注目してもらおうとここ数カ月あれこれ話題づくりに取り組んできたんだから。

すごい面白いことやってるんです

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