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セントビンセント日記

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カリブ海はセントビンセントでの日々のブログ。青年海外協力隊(JICA海外協力隊)2019‐2021 として駆け抜けた2年間で見聞きして考えたことをつらつらと。南国の風を添えて。 … もっと読む
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2019年7月の記事一覧

競合出現によりペーパーバスケットプロジェクトがピンチ!?

競合出現によりペーパーバスケットプロジェクトがピンチ!?

相変わらずペーパーバスケットがうれていない。

まあ、ストリートに売りに出ていないというのが大きな理由なんだけれど。(モップ製作と竹細工家具の修理が繁忙期だったのと、ちょうど陰になるような良い場所が他の行商にもれなく抑えられていて良いスポットがない)

それで、竹細工家具修理が落ち着いてきて、そろそろ外にいっしょに売りに行ってみるかと良さげな場所を、人通りの多い昼間に偵察にでたのだけど驚いた。

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うーん、タピオカ粉でわらび餅を作ったけど反応はいまいちだぞ

うーん、タピオカ粉でわらび餅を作ったけど反応はいまいちだぞ

前回、フード事業兼PR施策としてあてにしていたタピオカミルクティーがこけたことを書いた。

それで、じゃあわらび餅をつくるしかないかという答えにいたったわけだ。わらび粉は当然ないけれど、ようはでんぷんなので、キャッサバのでんぷんを抽出したものがタピオカ粉(たぶん)だから、なにかしら餅はできるはず。

ということで何度かトライして、作業数少なく、わりに簡単にできることがわかったから今度は、現地の人に

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カリブで3Dのライオンキングが観れるなんて

カリブで3Dのライオンキングが観れるなんて

カーニバルが終わるとイベントはほんとに何もなくなる。

ほんとに、盆と正月いっしょに来たようなてんてこ舞いの忙しさだったわけだ。

平和でゆったりした日常と言えば聞こえは良いけれど、東京で娯楽にどっぷり浸かって生きてきたぼくのような人間にとっては退屈で退屈で干からびそうになる。

そんなわけで、この国に来て半年、ようやくセントビンセント唯一の映画館に行ってきた。

昔は2館あったそうだが、1つは残

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カリブでもアマゾンUSが利用できるんだが…

カリブでもアマゾンUSが利用できるんだが…

カリブに来て間もない頃、こっちでもアマゾンUSで買い物できるんだよと言われた。

フロリダで仮の住所を登録してそこから週何便かこのあたりに届けてくれる業者があるらしい。その運賃もサイズによるけれど、たかだか1,000円そこらでそこまで高くないという。

セントルシアの先輩隊員から聞いた話だ。

それは良いニュースだ。

こっちで売ってるもの、例えばガジェットなんていうのは皆無に等しいし、あったとし

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途上国でサブスクしようと思ったらマネーロンダリングに詳しくなった話

途上国でサブスクしようと思ったらマネーロンダリングに詳しくなった話

ここに来て間もない頃、マンスリーサポーターを募って毎月寄付金を集めようとしたけれど、送金システムを提供するソフトウェア(ペイパルやストライプなど)が途上国はサポートされてないから使えず挫折した、という話をした。

結局、アメリカに法人つくって銀行口座開設して、その口座からこっちの口座に振り込みをしないといけず、そこで国際送金となるからめちゃくちゃ高い手数料を支払わねばならない。

法人設立の初期費

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日本に行きたい!途上国からのALTは注目されている

日本に行きたい!途上国からのALTは注目されている

ALTというはアシスタント・ラングイッチ・ティーチャーの略で、簡単にいうとネイティブの英語の先生。

これが、母語・公用語が英語の国の途上国の間で注目を集めているらしい。

出稼ぎ労働者として注目されているようだ。

出稼ぎ労働者が途上国支援にとって一番有効なんだという論を数年前に読んだことがある。

上記の本によると、途上国にお金を直接渡すと、上からどんどん謎の手数料で引かれていって、ほんとに必

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任短がネガティブなことだと思ってた時期がぼくにもありました

任短がネガティブなことだと思ってた時期がぼくにもありました

もう1週間前のことになるけれど、セントビンセントの隊員が1人任期短縮で帰国した。

ぼくの1つ前の隊次で派遣された隊員で9カ月ほど活動したことになる。

理由は、肉体的と精神的なストレスからくる健康問題だ。

日本をはじめとする先進国や途上国でもハイクラスなところで生活してると想像できないけれど、途上国での生活というのは、現地の人よりちょっと良い生活水準だとしても結構しんどい。基本が現地の人レベル

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一晩寝かしたタピオカは見る影もなかった

一晩寝かしたタピオカは見る影もなかった

先日つくったタピオカミルクティーは、あれこんな感じだっけ?と消化不良に終わった。

あのままじゃ、わざわざタピオカを使う意味がわからないし、ミルクティーだけでいい。相乗効果のようなものがない。完全に無駄。

けれど、シロップへの漬け込みが甘かったんじゃないかという一縷の望みをかけて、一晩つけてみた。

味が染みて、タピオカ自体がおいしくなっているんじゃないか、一発逆転があるんじゃないかと期待した。

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カリブの島で生活を始めてから半年が経ちました

青年海外協力隊としてセントビンセントに派遣されてから半年、任期の4分の1が終わった。かなりあっという間だったなという印象。

みんなの憧れ、カリブ海の南の島での生活。

ぼくのような南の島に派遣される隊員は、一般に「リゾート隊員」と羨望と嫉妬を込めて呼ばれる。

常夏、透き通ったきれいな海、陽気な人々、トロピカルなフルーツ…。

そんなイメージがあったし、ネパールの山奥での凍えるような生活や、アフ

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ポッドキャスト始めたら自分の考え方のクセに気づいた

ポッドキャスト始めたら自分の考え方のクセに気づいた

ついこの間、ようやくポッドキャストの1回目を公開した。

思いのほか多くの人に聞いてもらえていてうれしい。

今日の時点で2回収録していて、たぶん3~4回分くらいのエピソードはあると思う。編集作業が遅くてすぐ更新というわけにはいかないけれど、3日坊主にはならなそう。

今はまだnoteでしか公開できていないけれど、iTunes(これをするとiPhoneのデフォルトアプリのPodcastsに配信でき

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君が…タピオカミルクティー…なのか?―粉から作ってみた―

君が…タピオカミルクティー…なのか?―粉から作ってみた―

ちょうど1カ月ほど前、タピオカミルクティーをカリブで売ろうと思うんだという記事を書いた。

カリブには、セントビンセントにはタピオカミルクティーなんていう概念がないし、タピオカを粒にしようという発想もない(たぶん)。こっちではタピオカは片栗粉的な使われ方をしている。

実際、ぼくも普段は片栗粉してタピオカ粉を買ってオムレツに入れたりしている。

タピオカミルクティー屋さんをここセントビンセントで開

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カリブはとにかくお金がかかって仕方ない。コスパが悪い

カリブはとにかくお金がかかって仕方ない。コスパが悪い

定期的にちょっと良いものが食べたくなる。

ちょっと良いもの、と言っても日本でいうところのごくごく普通の、ちょっと洒落たカフェでランチするレベルのものだけれど。

東京にいたときは100%外食で、こっちに来てからはほぼ100%自炊。

故にレパートリーが少ないし、新たにレパートリーを増やそうと積極的に料理プランを練るほど料理好きじゃない。悲しいけどね。そんなに料理に自分の脳のCPU使いたくないと思

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わかっちゃいるけど…なアドバイスは俺らに響かない

わかっちゃいるけど…なアドバイスは俺らに響かない

同期隊員のKは定期的に「英語が…言いたいことが言えねぇ…」と嘆く。

ぼくは冷たい人間だから、半ばネタのように思っているんだけれど、だんだん本気度が上がってきているような気もする。

彼は自動車整備の先生として専門学校に派遣されているんだけれど、熱心な生徒からの質問に満足に答えてあげられないのが申し訳ないのだそうだ。

もっともな理由だ。

何度目も「どうやって英語べんきょうしたんですか?」とぼく

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国の功労者の葬儀に行ってきた

国の功労者の葬儀に行ってきた

グロリア・バレンタインという女性の葬儀に参列してきた。

ひょっとしたら、向こうはぼくの存在を認識していたのかもしれないけれど、面識はない。少なくとも、ぼくはまったく知らない人。

新聞記事によると、彼女は本物の愛国者だったようだ。

ネットボールを始めとする、国のスポーツ振興を推し進めたのが最も大きな功績らしい。初の女性首相まであと一歩のところまでいったとも言われている。

なぜ、ぼくがそんな人

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