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第1回 転職ノススメ「『どこでも通用する人材』なんて幻想や」

あのな、会社でむっちゃ仕事できるやつって、おるやんか。これ読んどるモマエ自身がそうかもしれへん。
でやな、そうすると「こいつ(ワイ)は、どこでも通用するんやないか」って思う訳や。せやろ?

けどな、けどもやで。

レジュメの国士無双ゆわれるくらい多くの仕事をやって、外からも中からも人を観てきたワイが断言したる。

「それは、ない!」

むしろ、ある組織でむっちゃ成功しとるやつは、だいたいその組織に「過適応」しとることが普通やんか。

立ち振る舞い、姿かたち、知識に経験、その他諸々、その環境にジャストミートして、ズバコーンって上手くいっとるんや。ちゅうことはやで、実は、環境が少し変わってまうと、全くそのパフォーマンスが発揮できなくなるゆうことが起きるんや。

なんでかゆうたら、そもそも同じ程度の人間が集まっている組織で、そこまで飛びぬけるゆうことは、持っとるリソース(持ってるもん、器)が環境に過剰に適合してもうとるゆうことや。

恐竜みたいなもんやな。何億年も繁栄して、その当時の環境に極限まで適合してもうたから、環境が変わったとたん、あっとゆうまに絶滅してもうたやん。

で、その後に繁栄したのは、恐竜時代にはまったく鳴かず飛ばずやった、ワイらのご先祖様たちや。

誤解したらアカンで。恐竜の能力が低いから滅んだわけでも、ワイらのご先祖様たちの能力が恐竜よりも高かったから繁栄したわけでもないで。

恐竜は前の環境にピッタシやったから、新しい環境に適合する余地がなかったんや。ワイらのご先祖様は、前の環境にはいまいち適合してへんかったから、新しい環境に適合する余地があったんや。

かの天才バスケットボールプレイヤー、マイケル・ジョーダンかて、いっぺん引退して、メジャーリーグ(野球)を目指したけど、まったくアカンかったやんか。
「もうアスリートとして衰えてもうたから、こんなんやったのかな。全盛期の反射神経なら全然ちがったんやろなー」
ってみんなが思うとったら、またバスケに復帰して、相変わらずの超人ぷりを発揮したの憶えとやろ。

マイケル・ジョーダンは、バスケに適応しつくしとったんや。

そういった意味では、しばしばダーウィン先生の言葉として引用される
「生き残る種とは、 最も強いものでも、 最も賢いものでもない。 それは、最もよく適応したものである」
ちゅうのも、まあ、正しいとはいわれへん。適応しすぎたやつは次の変化に対応できんくなってもうとるわけやから。

ちな、これ、ホンマはダーウィン先生の言葉とはちゃうと思うでww

閑話休題。

要するに、ある組織で大成功収め取るようなやつは、限りなく似たような環境やない限り、その成功を再現することが基本的に出来ひんゆうことやね。別になんも悪いことないで、そうゆう環境が得られたやつは、その成功と既得権益を極限までしゃぶりつくすのが一番やwww

しやけど、あまりに上手くいっとるときは、「もしかして過適応しとるかも」ちゅう可能性を頭の片隅に置いておかんと、環境が変わったとたんアカンことになってまうかもしれへんのには注意が必要やろな。

一方、もし今の仕事で、そんな大成功になっとらんやつは、別の環境に行ったらジャストミートで、ズバコーンの可能性があるわけや。

せやから、今の環境で「あんまり上手くいっとらんなー」って思ってたら、転職も考えてみたらええと思うで。環境をちゃんと選べば、今よりずっと高い価値を発揮できる可能性は十分にある

今のところで成功してないことが、他でも成功できないことには全くならへんのや。そしてそういうなかで転職を選ぶのは、挫折でも、撤退でもない。違う方向への前進や!

ワイからしても、万能の超人やからこうゆう経歴になったわけやなくて、むしろ組織や仕事に過適応してこなかったからこそ、今みたいな経歴になったゆうことは間違いない。

ちゅう訳で、結論は「どこでも通用する人材なんて幻想や」し、「どこでも通用しいひん人材ちゅうのもまた幻想や」ゆうことやね。

次回は、「万能の能力はない」ゆうことを話そうと思うけど、変わったらスマソwwww

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