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無料は得か。低賃金は得か。

昨今はGoogleで調べたらなんでも欲しい情報が手に入ります。例えばあなたがダイエットに興味を持ったら、「ダイエット 楽々」などいくつかのキーワードを検索にかければ、大量のダイエットに関する情報を手にすることがでるでしょう。中にはプロのトレーナーさんが解説してくれるような記事もあると思います。YouTubeでも説明してくれる動画があるでしょう。

ググった側から考えればこれは素晴らしいことです。自分がいつどこにいても欲しい情報が手に入る、それも無料で。その範囲はどんどん拡大しており、もはや音楽や漫画は誰にでも公開されるべきと考え、お金を払うことに抵抗を感じる人もいるかもしれません。

一方で情報を発信している側からすれば、情報あるいは作品をタダで持って行かれてしまいます。どれだけ必死に作ったものであれ、ひょいと持って行かれる。もちろんそのあと商機につなげたり、広告費をもらったりとかはあると思いますが、情報(作品)自体は無料で公開することになります。

ここで一つ想像して欲しいのですが、もしあなたが3万円で〇〇という作品(記事、イラスト、音楽など)を作って欲しいとお願いされたら、どういうものを作ろうと思いますか?きちんと価値を提供しなければいけないという気になるはずです。少なくともただで作る場合よりもやる気を持って取り組むと思います。

ここに落とし穴があると思います。つまり、無料のものは質の担保が何もないということです。ちゃんと丁寧に作ったものもあれば、テキトーなバッタもんもたくさん無料情報の海に放り込まれる。その2つの割合がどれほどかはわかりません。しかし、有料のものだと後者の割合は減るはずです(とんでもない高額ボッタクリ商品は別ですが)。お金を払った方がいい海で泳げる。

これは、労働者(雇われ側)は安く買い叩けばいいと考える経営者(雇い側)の落とし穴でもあると思います。賃金を渋らない方が結果的に良いワーカーが、良いプロダクトが、良いリターンが得られるのではないでしょうか。イチロー選手がなぜ自己管理にそこまで厳しいのか問われた時に「僕いくらもらってるかわかりますか?」と答えたのが強く印象に残っていますが、これくらいのプロ意識を持った人は給料をケチっているところにはこないと思います。

まとめですが今日は、対価をきちんと払っておいた方が得なのではないか、という話をしました。無料のもので楽しむのも悪くないですが、信頼性や質を求める場合はきちんと投資した方が結果的に得るものが大きいと思います。

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