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新しい暮らしのデザイン

これは フェンリル デザインとテクノロジー Advent Calendar 2020 25日目の記事です。

2020年は、シゴトもリモートワークとなり、休日もあそびに出かけなくなり、とても長い時間おうちで過ごすことになりました。こんなにずっとおうちで過ごしたのは人生で初めての経験です。

あぁ…時間があったらやりたいのにな・・・というなにげによくつかってたこのコトバ。

もう使えません。時間は有り余るくらいたっぷりあったので、かたっぱしからやっていくことに。

・長時間かかる料理をゆっくりつくりたい
・キッチンの壁にタイルをはりたい
・ダイニングテーブルに合う椅子を見つけたい
・毎日部屋をきれいにしていたい
・お庭をつくりたい

私は今年、お庭をつくった

去年、中古で買ったおうちに荒れ果てたお庭がついていて、きれいにしたいなとおもっていました。

仕事でアイデアがいきづまったとき、窓からきれいなお庭が見られたら、さぞかし気持ちが晴れやかになりそうではないですか。

イメージは、ウッドフェンスで囲まれたナチュラルガーデン

果樹やオリーブの実、ハーブを収穫できるおいしいお庭

庭師の友だちのたっちゃんと自分たちの手だけでゼロからお庭をつくることにしました。たっちゃんも快くいいよって言ってくれて9月の下旬から、休みになると一緒に作業をしていきました。

簡単に考えていた。

なめてたなめてたなめてた。後悔後悔後悔。このズブの素人が。淡い夢を。なんという浅はかさでしょうか。

とんでもない肉体労働

わたしは驚異的に力がなく重いものを全然持てません。握力はたぶん12くらいです。それでも木を切り倒し、根っこを掘り返し、ウッドフェンスのための支柱をたてる穴を50cm以上掘り、支柱を固定するためのモルタルを大量にこね、木材の塗装をし、インパクトでフェンスも打ち付けてやりました。

毎週、信じられないくらいの筋肉痛になりながら、ココロも途中何度か折れながら、(お金でなんとかしようかなとさえ)たっちゃんに励まされながらなんとかやりきりました。

たっちゃんも想像を上回る大変さだったっと言ってました!笑

庭師ってかっこいい

庭のイメージをよく写真をみせあいながら、シェアしていました。ウッドフェンス、植える木、植える植物、床面のデザイン、レンガ、石畳、照明、水道の蛇口など。

こんなイメージが良いとおもってるって伝えると、たくさんの書籍(木の図鑑やハーブの育て方、庭の作り方)をもってきてくれて、ひとつずつイメージを膨らませてくれました。

庭とどう付き合っていきたいかをよく聞いてくれました。私は料理も好きなので、日々の料理にハーブを使えるようにいろいろセレクトして買ってきてくれました。

たっちゃんが言ってたのは、庭を愛してくれる人が増えて欲しい

普段の現場でも、お客さんから「できるだけ手がかからないようにしたい」や、建築物の費用がかさみ過ぎてくると一番に庭が予算から削られる、と。

だから私たちみたいに、どんな庭をつくるかワクワクしながら自分たちの手だけでひとつずつ丁寧につくろうとする人を応援してくれたのかと思う。

植物の話や庭の話になると、夜中遅くまでずっと話し続けてくれました。

こんな作り手でありたいなと業界は違えど思わされました。

お金の使い方もかわった

この1年、外向きの洋服や化粧品の購入・会食などのお金の支出はとても減りましたが、内向きの自分の暮らしには、その何倍ものお金を投じました。

今回のお庭づくりもそうですし、憧れの椅子を買ったり、キッチンにタイルをはったり、良い家電を買ったり、暮らしを豊かにしてくれるものにたくさんお金を使いました。

しかし快適さはお金だけでなんともならないものです。どんなにものに溢れていてもココロが、満たされていないと難しいです。今回の体を動かして庭をつくるという行為自体もストレスの発散になっていたのかもしれません。

イマジネーションに必要な環境

集中してデザインの仕事をしながら、自分の家でピザを焼いて食べたり
美味しいコーヒーを淹れて、庭をみながら休息したり

掃除や洗濯をしながら、あたまの整理をしてみたり
ココロも含めてバランス良く暮らすという環境を整えることが出来ました。

今までオフィスがあるからこそON/OFFできると思い込んでいたけれど、自分なりの生活スタイルを大切にしながら、仕事とプライベートを共存させることができるんだなと改めて感じました。

これがわたしにとってのサスティナブルな働き方なのかもしれないですね。

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