M-1グランプリ2019ファイナリストについて書き殴ってみた①
今年もM-1の季節がやってきましたね。
今年のM-1ファイナリストは、9組中7組が決勝初進出というまさかまさかの結果になりました。
正に群雄割拠で、どのコンビにも優勝の可能性があると思います。
今年はM-1史上初めて、準決勝が全国の映画館でライブビューイングされることになり、僕は迷いましたがライブビューイングを観てきました。
いつもなら決勝当日までネタを楽しみにしているのですが、今年は準決勝でネタを観たため
あのネタが決勝でハマるのかという別の楽しみが増えました(準決勝のネタを決勝で披露しない可能性もあるけれど)
そして準決勝の全ネタを観たため、例年よりも決勝進出者や準決勝敗退者に感情移入してしまっています。
なので今日から3日間、自称・お笑いコンシェルジュの飛田将行が、『M-1グランプリ2019』ファイナリストの紹介も兼ねて、考察などを書いていこうと思います。
核心には触れていませんが、多少のネタバレはあると思うので、決勝をまっさらな気持ちで観たい方はここで画面を閉じることをオススメします。
『M-1』を楽しく観るための予習、簡単な参考書だと思って読んで頂けるとありがたいです。
今日から3日間、よろしくお願いします。
それでは第1回目、スタート!!!
━✂️━━━━━━━━━━━━━━━━━
ニューヨーク
決勝初出場
吉本興業/2010年結成
ボケ・嶋佐和也(左)
ツッコミ・屋敷裕政(右)
決勝進出した9組の中では、個人的に1番愛着や思い入れのあるコンビ。
今年は単独ライブを2回観に行っているので余計そう思うのかもしれない。
なので少し文章が長くなると思います。
2013年に半年間放送されたフジテレビ深夜のお笑い番組『バチバチエレキテる』のレギュラーメンバーになった時から、ずっと推している芸人さん。
ネクストブレイク芸人と言われ続けること早10年。
漫才もコントも両方器用にこなす実力派で、『M-1グランプリ』も『キングオブコント』も準決勝まで行くも、あと1歩の所で敗退し続けてきた。
渋谷の∞(無限大)ホールのトップ芸人でありながらもここ数年は、ゆにばーす、空気階段ら若手の突き上げに合いトップ組の座から陥落。
賞レースでも2回戦敗退、準々決勝敗退と苦汁を舐め続け、『ゴッドタン』の「腐り芸人」に呼ばれるくらい伸び悩んだ。
しかしここ1年は一念発起して、単独ライブの構成を変えたり、YouTubeを始めたりと再浮上の基盤作りをしてきた。
そして今年、念願の決勝初進出を果たした。
ただ、贔屓目を抜きにした場合、決勝進出メンバーの中では劣っているようにも思う。
決勝に来れた理由を突き詰めると、準決勝進出組の中で唯一の歌ネタを披露し、他のコンビのネタと差別化を図れたから、逆に面白く感じたという側面があるように思う(僕はめちゃめちゃ好きなネタ)。
優勝を狙うなら、決勝で披露するネタは変えたほうが良いと思うが、ニューヨークはどんな戦略を取ってくるのだろうか?
個人的にはニューヨークお得意の皮肉たっぷりの「偏見ネタ」をぶちかまして、SNSが炎上するくらいの爪痕を残してほしいと思っている。
━✂️━━━━━━━━━━━━━━━━━
ぺこぱ
決勝初出場
サンミュージック/2008年結成
ボケ・シュウペイ(左)
ツッコミ・松陰寺太勇(右)
決勝進出者では唯一の非吉本の芸人。
2015年に放送されたNHK-BSプレミアムの番組『笑けずり』を観ていた人ならご存知のコンビ。
あれから4年が経ち、ボケとツッコミの役割を変え、キャラも変えて芸風も変えた。
着実にモデルチェンジして、今年の元旦に放送された『ぐるナイ』の「おもしろ荘」で優勝した。
準決勝では松陰寺さんのツッコミがすべてハマるという『M-1グランプリ2004』の南海キャンディーズ山里亮太を彷彿とさせた。
松陰寺さんのツッコミは見たことあるようで実は見たことのない型のツッコミで、決して相手を攻撃しない、否定しないツッコミ。
だから僕はぺこぱの漫才を「ポジティブ漫才」「肯定漫才」と呼んでいる。
松陰寺さんのキャラが、決勝でどう評価されるのかが楽しみだ。
思う存分に弾けてほしい。
━✂️━━━━━━━━━━━━━━━━━
オズワルド
決勝初出場
吉本興業/2014年結成
ボケ・畠中悠(左)
ツッコミ・伊藤俊介(右)
渋谷の∞ホールを主戦場とするコンビであり、決勝進出者の中では1番コンビ歴が若い。
今年の『ゴッドタン』で、「こいつは天才だ!と一目置かれている芸人部門」で第4位にランクインした逸材である。
2人とも白シャツにサスペンダーの出で立ちで、飄々と奇妙でサイコパスなことを言う掴み所のない畑中さんに対して
なだめたりブチギレたりしながらツッコむ伊藤さんのワードセンスが笑いを誘う。
準決勝では後半戦のトップバッターとして登場し、伊藤さんのワードがハマって爆笑をかっさらった。
決勝に行ってもおかしくないと思ったけど、知名度の低さで見送られると予想していただけに、名前を呼ばれた時は嬉しかった。
ぺこぱもそうなんだけど、フレッシュさが弾けたコンビをストレートで決勝に行かせるM-1審査員には好感を持ちました。
変化球タイプのローテンション漫才なので、会場が温まった頃、7番手くらいの出番が理想かな?
余談だけど、ツッコミの伊藤さんの妹は女優の伊藤沙莉さんであり、それをネタにメディアの露出も増えている。
今日は以上です。
明日は見取り図、インディアンス、すゑひろがりずを紹介します(更新しました)
M-1グランプリ2019ファイナリストについて書き殴ってみた②|
お楽しみにー!!!
2019/12/18
飛田将行 とびたまさゆき
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?