キングコングの漫才を最初に観た時の衝撃
子供の頃からお笑いが好きです。
お笑いが「女の子」だったら間違いなく毎晩抱いています。
それくらい大好きです!
加トちゃんケンちゃん、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、ナインティナイン、爆笑問題など、テレビで活躍していた芸人にはほぼ夢中でしたし、お笑い番組はすべて観ていたと思います。
「爆笑オンエアバトル」というネタ番組が始まるまでの僕の主流は、スタジオコントやロケやトークなどのお笑い番組でした。
それが「爆笑オンエアバトル」が始まって
芸人さんが舞台やライブでやっている漫才やコントを観る機会が増えてから、芸人さんのネタというものに興味を持つようになりました。
特に興味を持ったのは漫才で
中川家、ますだおかだ、ハリガネロック、ルート33、2丁拳銃など
「オンエアバトル」がきっかけで漫才の面白さや楽しさ、漫才師のかっこ良さを知ったと思います。
キングコングに出会ったのはその頃です。
忘れもしません。
あれは僕が高校3年生だった2000年5月の「爆笑オンエアバトル」
そこにキングコングというコンビが現れました。
僕はそのキングコングの漫才を観て衝撃を受けました。
あんなにテンポが速くてスピーディーな漫才を観たことがなかったし、こんな漫才が存在するのかと驚きました。
とにかくキングコングの漫才はすごかったのです!
「M-1グランプリ2007」で中田カウスさんがキングコングの漫才を『ジェットコースターのような漫才』と例えましたが
正にジェットコースターで、あっという間にネタが終わったという感覚です。
僕は録画していたそのキングコングの漫才を何度も何度も観直しました。
自分の2コ上で、たった2歳しか違わない人たちがこんなすごい漫才を作って頑張っている。
それにまだデビューして1ヶ月って、天才じゃんと思いました。
何よりキングコングの2人には圧倒的な華がありました。
数年後、ナインティナインを超えるコンビが現れたと思ったのを覚えています。
特に梶原さんの動きがキレキレで
当時「めちゃイケ」で岡村さんがやっているようなことを数年後は梶原さんがやっているんだろうなと思いました。
すっかりキングコングの魅力にハマってしまった僕は翌日
大阪にいるお笑い好きの友達に「キングコングって知ってる?」と電話していました。
今ならネットでググればすぐに情報を調べられますが、当時はまだIT革命前夜だったのです。
とにかくキングコングの情報を知りたくてウズウズしている僕。
その友達はもちろんキングコングのことを知っていたし、大阪ではすでに人気があることなど、キングコングの色々を教えてくれました。
その話の流れでその友達が「来月キングコングが出るライブに行くんだけど来る?」と言いました。
その時僕は高校3年生で、北海道の帯広市に住んでいたしお金もなかったし行ける保証もなかったけど、咄嗟に「行く!」と答えました。
今思えばなぜそんなことを言ったのでしょうか?
事実、僕は翌月に人生初の大阪に行き、人生初のお笑いライブに行きました。
キングコングがきっかけです!
まあこの話は機会があれば詳しく書こうと思います。
その後キングコングは「新しい波8」という次世代芸人を発掘する番組で大ハマリして
そこからメンバーに抜擢されてデビュー1年目で「はねるのトびら」という冠番組をスタートさせます。
漫才の新人賞を総ナメにし、結成2年目で第1回「M-1グランプリ」の決勝に進出。
飛ぶ鳥落とす勢いでレギュラー番組を増やして、あっという間に人気者になっていきました。
そんなキングコングをデビュー当初からずっと観てきた身としては、その活躍が嬉しかったし
自分に先見の明があったことが証明できて本当に嬉しかった。
当時はテレビから軸足を置き、西野さんが絵本作家やビジネスマン。
梶原さんがYouTuberとして活躍する未来が来ることなんて、全く想像できなかったけどね(笑)。
2019/02/08
飛田将行 とびたまさゆき