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Aマッソ『滑稽』はお笑いライブの皮を被った新興宗教のヤバい催しだった

女性お笑いコンビ・Aマッソとテレビ東京の若手ディレクター・大森時生さんがコラボした単独ライブに行ってきました。

1回目は2/25の東京夜公演、2回目は3/14の大阪公演千秋楽を観劇してきました。

とにかくヤバかったとしか言えない。すごい体験をしたと言いますか、普通にAマッソのネタを観て笑いにきたのに、何でこんな想いをしなければいけないんだ…

とにかくAマッソと大森さんには1回謝って頂きたい(笑)

もうこれは現地で体験した人にしかわからない感情で、配信でももちろんこのライブの異常さや怖さがわかるけど、現場ではとにかくすごいことが起きていたんだぞと声を大にして言いたい!

例えるなら、友達に「面白いから」「すごいから」と薦められて連れて来られたけど、どうも会場に入った瞬間から違和感というか居心地の悪さをずっと感じてそれが拭えない。

そして途中で
「あ、これネットワークビジネスの勧誘だ!」と気付いた時の怖さと似ている。

最初に感じていた違和感の点と点が一気に線となり、すべてが怪しく見えてしまう感じ。

もしかしたら、ここにいる全員はサクラで自分だけが騙されているんじゃないかと、疑心暗鬼になってしまう、そんなライブでした。

『世にも奇妙な物語』の世界に迷い込んでしまった主人公のような

映画『ミッドサマー』で祝祭の本当の怖さに気付いてしまった主要人物のような感じ。

とにかく怖かった…
気持ち悪かった…

Aマッソ『滑稽』大阪公演in松下IMPホール

お笑いライブに行って、「怖い!」ってどういうことなのって思うかもしれませんが、ネタとネタの間の幕間映像がエグすぎるんですよね。

一見、ライブとは何の関係もない
「今、俺は何を観せられているんだろう?」と思っていた映像が、実はAマッソのネタにも観客側にもリンクしていることが後半になるにつれて明白になり、そのカラクリに気付いた時の恐怖。

現実と虚構の境界線を曖昧にされて頭バグっておかしくなりました。

いくつも仕掛けが施されていて、綿密で、とにかく最悪で最低で、だけれども中毒性があるというかその気持ち悪さがクセになって、この衝撃をもう1度味わってみたいと思って大阪公演にも行ってしまった僕は「あぁ、何て滑稽なんだろう」と思います。

劇中に出てきたバンが会場外に止まってる恐怖

時期尚早かもしれませんが、「2023年の1番のエンタメはAマッソの『滑稽』だった!」と年末に言っている自信があります!

僕の人生の中でも1位2位を争うくらいの恐怖体験でした。

配信が売れに売れまくっていて、3月31日まで配信が観れるので、ぜひとも共犯者になってもらえると嬉しいです。

2023/03/15

飛田将行 とびたまさゆき

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