
【議事録】水素絵本PJ 11/16(後半)
こんにちは、とびちゃんです!今回も新しいプロジェクト「水素の絵本」について進捗を共有したいと思います。前回の打ち合わせでの議論から得たアイデアを元に、ストーリーを少しずつ固めていっています。
水素絵本PJとは?↓
今回のミーティングの様子はこちら
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前回の話を受けて
前回、各キャラの性質について話し合った上で、科学的な性質をどの程度話に盛り込むのか、という点が課題となっていました。
そこで今回は、改めて絵本で一番伝えたいことを考え、それに基づいて、情報の取捨選択をしていく、という方向で議論を進めていきました。
水素君のストーリーに込めた想い
今回の絵本で最も伝えたいこと、それは「水素くんには水素くんの良さがある」というメッセージです。
僕はこのメッセージは、水素とか全く関係なく、全ての子供達に伝えたいメッセージだと考えています。普段生活をしていると、周りの人がすごく見えて、自分なんてダメだとか、自分の魅力がわからなくなる瞬間が必ずやってきます。でもそんな時に、思い出して欲しいのは、あなたにはあなたにしかできないことがあるということ。水素は化石燃料に比べ決して燃料として優秀ではありませんが、二酸化炭素を出さず環境にやさしいという唯一無二の性質を持っています。それと同じように、人には強さだったり、賢さだったり、器用さだったり、面白さだったり、そして、優しさだったり色々なベクトルの良さがある、そんなメッセージをこの絵本を通じて、子供達に伝えられたらと考えています。
水素くんの良さをどうやって描くか
さて、伝えたいメッセージが決まったところで、それをどのように描くかという本題に入っていきます。やぎちゃん(やぎまる:イラストレーター)曰く、絵本のセオリーとして、パットしない主人公が物語の終盤みんなの危機を救い、みんなから評価をされるという流れが存在しています。
それを踏まえ、冒頭では水素くんを冴えない感じで描き、石油・石炭・天然ガスにフォーカスをあて、絵本の後半でみんなのピンチを水素くんが救う、という筋書きを書くことにしました。
水素くんの良さをどうやって描くか
さて、ここで問題になるのが、「ピンチ」って一体何?という点
このピンチはいわば絵本の軸のようなもので、ここの置き方次第で全ての流れが変わってきます。しかし、このピンチがなかなか思いつかない!笑
科学的な概念を程よく踏まえながら「水素くんには水素くんの良さがある」こと、そして、その良さは「優しさ」であること、をうまく表現できなくてはいけません。
そこで、僕とやぎちゃんで一緒に話を進めて行った結果、今回のミーティングでは、水素君がピンチに陥った地球をモチーフにしたおじいちゃん(以下、地球おじいちゃん)を助けるという展開が有力候補になりました。
この地球おじいちゃんが体調を崩し、化石燃料を使ったキャラクターたちが一生懸命助けようとするも、三人の力では、逆に状況が悪化してしまう、そこで水素君が登場し、地球おじいちゃんを優しく介抱することでおじいちゃんが助かる、といったストーリーです。
簡単にいうと「水素くんの優しさが、地球を救う」というストーリーです。
3人の化石燃料キャラクターたち
ただ議論を進めていく上で、石炭君、石油ちゃん、天然ガス君の3人のキャラクターについても、どのように描かれるべきかについて話し合いました。
ただ、その上で1つ僕がこだわっていたことが「決して3人を悪者として描かないこと」です。
水素の実験教室を行うときに、水素の魅力を伝えるためにどうしても他の燃料、とりわけ石油・石炭・天然ガスをはじめとした化石燃料の問題点についてフォーカスする必要があります。ですが、その度に、化石燃料=悪いものとして伝わってしまうことがいつもとても歯がゆいと感じています。
なぜなら、彼らがいなければこれまでの歴史は成り立ってこなかったし、彼らを使うことが必ずしも悪いことではないから。私たちの生活は日々(日本では本当に毎日)、化石燃料に助けられています。その上で、彼らを完全に悪いもの、と描くのは何だか違うんじゃないかと感じます。
それに今回伝えたいメッセージは「水素くんには水素くんの良さがある」ということ。これは裏を返せば、「水素くん以外の子達には水素くんとは違った良さがある」ということ。これまで活躍してくれた化石燃料にも敬意を持ってストーリーを描きたい、そう考えています。
地球のおじいちゃんを助ける燃料たち
それらを踏まえ、彼ら3人はそれぞれの方法でおじいちゃんを助けようとするのですが、どうしても逆効果になってしまう、というストーリーを描こうと考えました。それぞれの良さはあるものの、時と場合によっては地球に害を及ぼしてしまう、という要素を抽出した結果になります。彼らは彼らなりの優しさで地球と接しようとしてくれている、そんな方向性です。
そうしてその中で最終的に、水素君がおじいちゃんに寄り添い、優しく看病し続けることで、おじいちゃんは少しずつ元気を取り戻す、水素くんには水素くんの「優しさ」という魅力がある、という締めくくりで考えています。
最後は4人みんなで「よかったね」とおじいちゃんの回復を喜びます。
地球も4人全員に「ありがとう」といいます。
(素敵でしょ?)
次のステップ
はい、!ということで、いかがだったでしょうか。
現在、このストーリーの流れをスプレッドシートにまとめて、さらに詳細(ページのコマ割りやセリフなど)を練っているところです。今後、キャラクターデザインや絵のイメージなども具体的にしていきたいと思っていますのでお楽しみに!
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