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『歩きたい』その心のつぶやきを聴いたから生き抜いた~生きた証を追って2           

~生きた証、そして今も生き抜く背中を追って2)~


おはようございます
生命という器の中にある命
その命を愛し、そして生き切り
よく死ぬ事を考える、とある看護師です。

8月25日の記事で、
私は、『まさか』という坂を生き抜いている方
その出逢いとその生き抜く証を追いかけました。
内尾英嗣さんです。
Facebook

https://note.com/toarusekitomo/n/nd0868b29e9c0

 今回はその続きを記していきたいです
人は、『まさか』という坂に、日々遭遇しています。
それが、小さい些細なものから、大きなものまで。
その坂にあたったとき、心が揺らぐどころか
真っ暗に視界が闇に入る感覚もある
そんな感覚の中、どう光を見出したかそこを。



1)内尾さんが乗り越えた手術

内尾さんは、たまたま受けた脳ドックで、
みかん大の髄膜腫という腫瘍が見つかり
実に1年に5回手術を受けています。

前回の記事はこちらから☟
『まさか。。』を共に生き抜く人があなたの私の前に、いてくれる。大丈夫。|命に向き合うとある看護師 (note.com)

その中で内尾さんは、
5回目の手術をしたところで思うのです。
『もうこれだけ頑張れば、退院出来るのだろう』
でもまた、新たなところに問題(脳動静脈瘻)が発見され
手術を医師から説明されます。

脳動静脈瘻についてはこちらを
東京慈恵会医科大学附属病院 脳血管内治療センター│硬膜動静脈瘻 (endovascular.jp

手術をしないと、痙攣や脳出血などの可能性もある
医師からは、そのリスクと
6回目の手術の必要性を説明される。
でも内尾さんは6回目の手術をする
そのリスクをわかったうえで
6回目の手術をすることを
止め、退院することを決めました。
そして、医師へ訴えるのでした

『先生頭ですよ。手や足でなく、頭を6回も開けれません。
堪忍してください
病院から出して、退院させてください』

医師から、異常があったときにすぐに受診をすることを
条件に退院となります。

今、内尾さんは社会復帰され、新たな生きがい
目的に向かって生きています。
退院してからもう8年が経っております

 退院が決まり、これからゆっくりできる
そう思ったのですが、
退院し自宅に戻った
内尾さんには、新たな壁が立ちはだかったのです。

2)歩けない。という現実からくる辛さ

 5回の手術をして、内尾さんは尖足麻痺となり
全く歩けないという状況でした。
退院時身体障害者2級保持をすることとなるのです。

身体障害者手帳についてはこちらを↓

 https://ouchiyushin.com/tetyou-toukyu/

仕事もできない
まず歩けない。
自宅で、何処か行くにも
歩けないので、上下肢で這う様に
いくことになる。

人に会うことなどとても考えられず
家族のほかは、顔を合わせない日々。
そして想いがよぎるのです

『歩けない。もう人生が終わりだ』

『このまま生きていても私の存在感がない』
そう思い
台所に行き包丁を眺めて
『これを首や喉、腹に刺したら、死ねるのだろうか』
そんなことが心によぎる
日々だったそうです。

でも死ねない。

そんな葛藤する日々。

3)死のうとして、でもそこからその暗闇から手を伸ばした。


台所の、包丁をみて、死のうとした。
でも死ぬことはできなかった。
それはなぜか。

心の奥から
『生きたい』そういう
かすかな想いを聴いたと

そして、たくさんの心の闇に落ちそうになり
それでも、心の奥の声『生きていきたい』に耳を傾ける。
でも内尾さんの心の振り子は
死ぬしかないという閉塞感、絶望
生きたいというかすかな希望、光
その葛藤の中で
日常の現実
周囲の御家族の支え

それが生きようとする支えにもなり
時に閉塞感や絶望につながり
そして心の振り子は、大きく振れた。

それでも内尾さんは、最終的に
『生きたい、いや生きる』を選んだ。
一度生きるを選んだら
内尾さんは、
こう考えるのでした。

~自らが生きぬくために、必要なこと
死にたいと思ってしまう原因
それは何なのか。~

それは
歩けないという絶望でした。
歩けること
それが、生きる希望であり
とにかく生きるために
歩けるようになりたい、
そう思うことができた。

病院では、6回目の手術が必要
頭には脳動脈瘻がまだ残存していて
いつ痙攣や脳出血を起こすかわからない。
そんなことを言われ

おそらく
私は歩けないんだ
私はできないんだ
障害者2級なんだ
生きていてもどうしようもない存在なのだ
という思い込みを
どうしても持ってしまった
持たされてしまった。
それを選んでしまった。

でもそこから、
生きたい
歩けるようになりたい、いやするんだという
気持ちを
彼は選んだ。

選び直したんです。

そして、歩けるようになるにはどうすればいいだろう。
病院では歩けるようになる
方法なんて教えてもらえず
退院となった。
どこかで、何かできないか

そう探す中で自宅近くの
治療院を見つけることになります
~薬に頼らず
人間の自然治癒力生かす~
上記のテーマで、鍼や施術をする治療院へ
通うことになります。

4)治療院の先生の言葉

先生のところに
1週間に一度通い施術をしてもらうけれど
全く歩けない。
 そんな状況のため、
先生へ歩けないじゃないかという
思いを、吐露することもありました

 そこのやりとりで、先生に言われた言葉。

『内尾さん
 本当に歩けるって思わないと、歩けないよ』

潜在意識の図を示しながら心の底から
自分で想うこと、決める事を先生は説明してくれた。

そんなやり取りの中で
目の前の足は動かないけど
内尾さんは
『歩けるようになる、歩く』
そう決めた。
そんな中で
少しずつ一歩一歩、足を前に出すところから
1m,2mへと歩くようになった。

上の写真は、現在の内尾さんの脳MRI画像です。
頭の上側の白い高吸収、白く浮き出ている部分
これが病巣です。
現在手術ではなく、
放射線療法で拡大しないように治療しています。
内尾さんは、この今も
いつ出血するか、いつ痙攣するかわからない
リスクを抱えて
それを十分わかったうえで、
今日も
精一杯、そして楽しく、内尾さんらしく
生きています。
この事実を、ぜひ、見て頂きたい
そう思って内尾さんの許可もあり
添付させて頂きました。

4)あなたは選び直して、生きるを選ぶことができる。

~今日は内尾さんの動かない足が動けるようになるまでの
生きた証、内尾さんのまさに今生きている、
命の背中を追いました。~

人は、多かれ少なかれ
生まれたその直後から

様々な出来事があり
自分の中に
観念というベールが
心の中に覆われる。

それが
時に
自分にこれが限界という設定を作る
これは無理
私にはできない
私とは別の世界。

~内尾さんもそうだった
歩けないじゃないですかと
治療院の先生に
訴えていた~

でも自分のその心の設定を
思い直す、決め直すことが
日々、私達は
生きていると与えられる。
もう一度思い直して
『私にはできうるかもしれない
いや私にはできる』
『私はここにいていい。』

そう何度も何度も決め直す 
自分で自分に言いかせて

そんなふうに静かに
心の中で自分が決める事
そして可能だったらそれを
周りに周囲に言っていくこと

それが、生き抜くこと。

その中で
時に大きな『まさか』という壁に
ぶちあたるとき
人は
命を終わらせたい、
死んだ方が楽になるのではないか
そう思うときもある

そのとき
一度立ち止まって
もう一度
心の声を聴いて欲しい
内尾さんが自らの
心の奥底の『生きたい』という
声を聴いたように。

一人では聴けないときもある
そのときは
周りを頼っていい
助けてと叫び
泣き
そして気持ちを言っていいんです

私達の周りは、
想ったより
あなたの『助けて』を
聴いてくれると人が
その場があります

また心に暗い闇が覆ったとき
その闇だけにフォーカスするのでなく
窓の外にちょっと目を向けてください。
下を見て泣いているその顔を
泣きながら、ちょっと上へ上げて欲しい

そして深く息してください。
周囲を見渡してください。
大丈夫です。
あなたは生かされているのだから。
あとは
あなたが決める事。
生きると。できると。
そしてあなたが決めることを
信じて、ずっと待ってくれている
誰かが
必ずいるんです。
誰もいない?
いいえ少なくとも
力は微力でも、ここでnoteを書いて
信じて
待っている私がいます。待っております。

~そしてそんな生きた背中を示し今も生き抜く
内尾さんが実行委員長の、講演会
腰塚勇人先生の『命の授業』10月22日
ぜひ参加して命の授業一緒に、受けてみませんか。
一緒に生きることを、考えたいです。
待ってます。

https://inochi-jyugyo.com/k-calendar/#kouen-id-38574


~今日は
もう無理かも、もうできないまさに死にたい
それぞれが宿す
それぞれの暗い闇
思い込みの観念
それを、一緒に風穴を開け、
あなたの心の奥底にある
生きたいという心の叫びを聴くために
その生きるを選ぶために
内尾さんという人間の
生きている背中、今も生き抜く証を
お伝えさせていただきました。~

今日、私もあなたも
それぞれの繋がった命を感じ
命を使って
自分で自分の闇に針穴を開け
生きる、やれるを決めることが
できると信じ、祈って
今日の命を生きたいと、思います
今日のあなたと私の命にありがとうございます

言葉では伝えきれない気持ちを
歌に乗せて伝えたいので聴いてください。
内尾さんからのご紹介です。

竹内まりやさんの
『いのちの歌』

竹内まりや - いのちの歌(Music Video)


 今日もあなたと私の命があり

ここに生きていることに
感謝します。
あなたが、
今ここにいてくれることに、
ただいてくれることに

ありがとうございます。
今日もいってきます
あなたもいってらっしゃませ。






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