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「脳トレはほぼ無意味だった」認知症になっても進行がゆっくりな人が毎日していたこと【2022上半期BEST5】、という記事の紹介。

「ロコモ(ロコモティブシンドローム=運動器症候群)」が目立ってくるのも、70代からの特徴です。

70代こそ意識して体を動かす必要があるのですが、前頭葉が萎縮(いしゅく)し、動脈硬化もかなり進行していますから、なかなか動こうとしない人が増えてきます。これは男性に顕著な傾向です。男性ホルモンが減り、行動意欲が失われているからです。

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なかなか体を動かさなくなる傾向があるのはわかってましたが、こういう理由もあったのかと思うと勉強になります。
動く意欲も減退する中で、男性は特に”自分はまだ大丈夫”と思っている方が多いと思いますので、余計にそうなのかもしれません。

あきらかにふらふらしているんですけど、自分はまだ杖を使う必要はない、と頑として聞き入れてくれない男性は多かったです。
杖のレンタルをしても本人が使う意思がないので玄関の飾りになっていたり。口うるさく持って歩くよう促しても、本当に持って歩いているだけというケースは多いです。

こういう場合に自分の歩行している姿を動画で見てもらって、というのは一定の効果がありそうなのですが、あまりそういう動画を活用した評価やモニタリングをしている所はなさそうです。田舎だからかなぁ・・・。
リハビリをしっかりやっている事業所は、すでにそういう動画を活用した情報提供など活用している事例は聞いたことがあります。

歳をとればとるほど、毎日の食事を通じて男性ホルモンの材料になる肉やコレステロールを摂取する必要があります。コレステロールは主要な男性ホルモンである「テストステロン」の材料であり、コレステロールが気になるからとこれを減らすのは、ホルモン医学の立場で言えば、まったくの逆効果でしかありません。

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年をとったら余計に肉を食べましょう、というのは数年前からいろんな所で目にするようになりました。
コレステロールもあまり気にしなくてよくなりましたよね。
昔はたまごを食べすぎたらダメだ、というのが僕の中では常識としてありましたのでたまご大好きな僕としては何個でも食べたかったのを我慢していましたが、今では気にしなくてもよいそうです。

女性の場合、男性ホルモンが増加するので、むしろ元気になる人が多いのですが、その一方で女性ホルモンが減るため、それにともなう問題がないわけではありません。

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女性は本当に元気な人は元気ですよね。
男性ホルモンが増加しているから元気だったのか、と思うと若干複雑な気持ちになります。

ホルモンが減ることの弊害としては、肌つやが悪くなることのほか、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の原因にもなることがわかっています。

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女性は本当にちょっとした衝撃で骨が折れてしまう方が多いですし、気が付かない間に背骨が圧迫骨折でつぶれていたりします。
本当に丁寧に触れないと危ないんですよね、皮膚も薄く弱くなっているのでびっくりするくらい簡単に剥がれたり内出血したりしますので、大事に大事に触れないといけません。

骨粗鬆症を防ぐには適度な運動をし、戸外を散歩するなどして日光によく当たること、あるいはビタミンDが多く含まれている食品をとるなど、ごく常識的なことをする心がけが必要です。

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日光を浴びるというのは昼夜逆転を緩和するのにも役に立ちますし、日光下で歩く(骨に振動を与える)事で骨が丈夫になります。
ビタミンDは、干しシイタケに豊富に含まれているので、干しシイタケを食べて牛乳を飲んで散歩に出かけましょう、と言うと大抵笑いが取れます。

最近は暑いので外に出るなら熱中症には十分に気を付けてください。

日に当たらない生活があまり長く続くとうつになりやすいのは、広く知られているとおりです。日光浴は、うつ病や不眠症を予防し、骨粗鬆症の予防にもなる70代女性にとっての格好の健康法なのです。

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日に当たらない生活が長いとうつになりやすい、というのは初耳だったので勉強になりました。

ただ「脳トレ」は残念ながら、認知症予防という観点からはほとんど無意味だということが、最近行われた海外の研究で明らかになっています。

『ネイチャー』や『JAMA』(アメリカの医学会雑誌)のような超一流の医学誌に、この効果にまつわる大規模調査の結果が発表されています。

そのうちの1つ、アラバマ大学のカーリーン・ボール氏による2832人の高齢者に対する研究では、たとえば言語を記憶する、問題解決能力を上げる、問題処理の能力を上げるというようなトレーニングをさせた場合、練習した課題のテストの点だけは上がるのですが、ほかの認知機能がさっぱり上がらないことがわかっています。

つまり、与えられた課題のトレーニングにはなっても、脳全体のトレーニングにはまったくなっていないことが確認されたというのです。

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デイサービスでも脳トレや色塗りは熱心に提供されていますが、体操やおしゃべりをしっかりされている方に比べると、やはり認知症の進行は早いと思います。まぁ、これは感覚的な評価なので何とも言えませんが。

他人とのおしゃべりでは、自分の話したいことに対して相手から反応が返ってきますし、強制的に頭を働かせなくてはいけない局面が増えます。もちろん、仕事や家事も複数の知的作業をともなうので、「頭を使う」ことにつながります。「生涯現役」というスタンスも、有力な脳のトレーニング法といえるでしょう。

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デイサービスであろうが自宅であろうが、その生活の空間が、普通にごく当たり前の生活の空間であればよいと思っています。
そういう普通の生活ができるようになるために、陰から支える脇役が僕ら介護職ですので、当然当たり前のように会話も楽しみながら、生活の延長上で自立支援が提供できればよいと思います。
○○療法とか小難しく考えずに、普通の生活の場を演出すればよいと思うのですが、まぁ既成概念などがあって難しいですね。
それに馴染んでしまっている介護職も今更ケアのアプローチを変えようなんて思っている人は少ない(思っていたら既に変えている)ので、本当に途中から変える、というのは大変です。

当時はまだ介護保険が始まる前でしたから、杉並区の高齢者たちは、認知症になるとその多くが家に閉じ込められたのに対し、鹿嶋市では、比較的気ままに近所を歩き回らせていることが多かったのです。

それでも、出歩いた認知症高齢者が家に帰れなくなっていると、すぐに近所の誰かが見つけて連れて帰ってくれるので、あまり困った事態になることはありません。

農業や漁業の従事者に関していえば、認知症が発症しても、それまでと変わりなく仕事を続けている人も少なくありませんでした。

認知症が発見されると、一般的には周囲が先回りして外出や仕事などいろいろなことをやめさせてしまうことが多いのですが、“オール・オア・ナッシング”で考える必要はありません。

「この仕事、この家事は、もうできなくなったからやめる」

「この家事は、できるからしばらくは続けよう」

そういう判断があっていいはずなのです。

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こういうのが地域包括ケアだと思います。
認知症になってもできる事は出来るし、出来る事が出来るようにお手伝いする。そういうのを地域ぐるみでできるようになればよいと思っています。

その際に、やはり地域で役割を発揮するのは介護事業所でなくてはならないとも思っています。

この世に同じ人は一人も存在せず、誰もがみんなとちょっとずつ変わっているのですから、自分を他人と比べているかぎりは苦しさから抜け出せません。他人にはできて、自分にはできないことについて思いを巡らせて悶々(もんもん)とするよりは、「いまの自分に何ができるのか」ということを前向きに考えたほうが、ずっと健康的に生きられます。

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記事では70歳以上の高齢者に向けたメッセージですが、これは全ての介護職にも伝えたい言葉です。
他人と比べていられる程の余裕があるのであれば、今自分に出来る事を追求してほしいと思います。

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