なかなか体を動かさなくなる傾向があるのはわかってましたが、こういう理由もあったのかと思うと勉強になります。
動く意欲も減退する中で、男性は特に”自分はまだ大丈夫”と思っている方が多いと思いますので、余計にそうなのかもしれません。
あきらかにふらふらしているんですけど、自分はまだ杖を使う必要はない、と頑として聞き入れてくれない男性は多かったです。
杖のレンタルをしても本人が使う意思がないので玄関の飾りになっていたり。口うるさく持って歩くよう促しても、本当に持って歩いているだけというケースは多いです。
こういう場合に自分の歩行している姿を動画で見てもらって、というのは一定の効果がありそうなのですが、あまりそういう動画を活用した評価やモニタリングをしている所はなさそうです。田舎だからかなぁ・・・。
リハビリをしっかりやっている事業所は、すでにそういう動画を活用した情報提供など活用している事例は聞いたことがあります。
年をとったら余計に肉を食べましょう、というのは数年前からいろんな所で目にするようになりました。
コレステロールもあまり気にしなくてよくなりましたよね。
昔はたまごを食べすぎたらダメだ、というのが僕の中では常識としてありましたのでたまご大好きな僕としては何個でも食べたかったのを我慢していましたが、今では気にしなくてもよいそうです。
女性は本当に元気な人は元気ですよね。
男性ホルモンが増加しているから元気だったのか、と思うと若干複雑な気持ちになります。
女性は本当にちょっとした衝撃で骨が折れてしまう方が多いですし、気が付かない間に背骨が圧迫骨折でつぶれていたりします。
本当に丁寧に触れないと危ないんですよね、皮膚も薄く弱くなっているのでびっくりするくらい簡単に剥がれたり内出血したりしますので、大事に大事に触れないといけません。
日光を浴びるというのは昼夜逆転を緩和するのにも役に立ちますし、日光下で歩く(骨に振動を与える)事で骨が丈夫になります。
ビタミンDは、干しシイタケに豊富に含まれているので、干しシイタケを食べて牛乳を飲んで散歩に出かけましょう、と言うと大抵笑いが取れます。
最近は暑いので外に出るなら熱中症には十分に気を付けてください。
日に当たらない生活が長いとうつになりやすい、というのは初耳だったので勉強になりました。
デイサービスでも脳トレや色塗りは熱心に提供されていますが、体操やおしゃべりをしっかりされている方に比べると、やはり認知症の進行は早いと思います。まぁ、これは感覚的な評価なので何とも言えませんが。
デイサービスであろうが自宅であろうが、その生活の空間が、普通にごく当たり前の生活の空間であればよいと思っています。
そういう普通の生活ができるようになるために、陰から支える脇役が僕ら介護職ですので、当然当たり前のように会話も楽しみながら、生活の延長上で自立支援が提供できればよいと思います。
○○療法とか小難しく考えずに、普通の生活の場を演出すればよいと思うのですが、まぁ既成概念などがあって難しいですね。
それに馴染んでしまっている介護職も今更ケアのアプローチを変えようなんて思っている人は少ない(思っていたら既に変えている)ので、本当に途中から変える、というのは大変です。
こういうのが地域包括ケアだと思います。
認知症になってもできる事は出来るし、出来る事が出来るようにお手伝いする。そういうのを地域ぐるみでできるようになればよいと思っています。
その際に、やはり地域で役割を発揮するのは介護事業所でなくてはならないとも思っています。
記事では70歳以上の高齢者に向けたメッセージですが、これは全ての介護職にも伝えたい言葉です。
他人と比べていられる程の余裕があるのであれば、今自分に出来る事を追求してほしいと思います。