「健常者と結婚した障害者」というだけで幸せ者なのか

私たち夫婦は、私はいわゆる「聴覚障害者」で夫はいわゆる「健常者」である。

先日、夫のネトフリ字幕に関するツイートがバズったところ、以下のようなリプライがあった。

画像1

「奥さん、幸せものですね」。
アッわたしが庇護される側ね〜〜〜!?!?

いや、好き合って結婚しているわけだし確かに幸せは幸せなのですが、今回のネトフリに関しては、夫なんにもしてねーぞ!?!?

ネトフリで邦画やアニメに字幕がつくと聞いて調べたのは私だし、ネトフリ契約したのも私だし、なんなら支払いも私のカードだし。
夫、ネトフリに関しては別にいろいろ考えてね〜〜〜ぞ!?!?
私が調べて私が契約して私が字幕設定して再生した番組をパッと見て、「ネトフリ字幕いいね!」ってツイートしただけだぞ〜〜〜!?!?

*****

これは夫disでもなんでもなくて、「(障害者が健常者と結婚できてよかったね、健常者の旦那さんがいろいろサポートしてくれるから障害者の)奥さん幸せ者だね」ってのが透け透けに透けて見えるんです。

私は電話もできないし、お店とかで聞き取れなくて教えてもらうことも多いし、確かにサポートはたくさんしてもらっている。
それは、本当にありがたいことだし、助かっている。手助けしてもらえて、本当に幸せだと思う。

けれど、私は耳に障害はあっても普通に正社員で働いてるし、付き合った当初は私のほうが社会に出たのが早かったためビジネスマナーとかビジネスメールの書き方も教えてきたし、結婚して一緒に暮らすまで洗濯機を回したことがないくらい家事力ほぼゼロに等しい成人男性(夫)に、買い物して食事作って洗い物して洗濯して…と日々の生活のサポートをしているわけだよ。
成人男性に洗濯機の使い方を教えることになるとは思わなかったよ。なんなら夫の洗濯物の干し方は結婚から数年たってもムキー!ってなること多数だよ。
こっちが夫を庇護してるわ!と思うことも多数だよ。

誤解しないでほしいのは「夫が家事をやらない!できない!」って怒っているのではなく、こんなようなことは、障害のあるなし関係なく結婚した男女のほとんどが似たようなことは思っていると思う。幸せか幸せでないかの話ではない。
つまり、「健常者と結婚した障害者」というだけで幸せ者になるのかどうかには、疑問を抱くね。という話。

夫、ちゃんと家事の手伝いをしてくれようとはしてるから大丈夫です。

*****

家事を奥さんがやるのは当たり前という世間の認識のせいなのだろうけど、「旦那さん幸せだね」って言われないのはなんでなんだろうね?
夫もたまに洗い物をしてくれたりするけど、それを書くと途端に「すてきな旦那さん」と言われる。

障害とか関係なく、「すてきな旦那さん!奥さん幸せだね」はよく言われるのに対して「すてきな奥さん!旦那さん幸せだね」と言われることがほとんどないのでモヤモヤするよね。
たぶん世の中の奥さんのほとんどはそう思ってる。

あいかわらず話の論点があっちこっちに行く。

いただいたサポートは、双子のおやつ代や絵本代、母の本代にします!