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無印良品の衣類リユース

決して関係者(回し者)ではないのですが。

出先でなんとなく入った無印の店舗にて、ブルー系の服で埋め尽くされた棚があって。
最初は新しい製品ラインなのかと思ったのですが、よく見たら型やサイズの違う服を染め直して売られてました。
今度はそうきたか。

ブランド紹介のページはこちら。

以前、自社製品限定で古着の回収をしていた記憶はありました。
「エネルギーとして再生」という具体的なところは素人で全然わかりませんが、まあ回収された古着って、再び衣類にはならないパターンが多いですよね。その認識はなんとなくありました。

それを今回、「使えそうなものをピックアップして、洗浄したうえでまとめて藍染めにして、再び衣服として売る」という新しい取り組みが行われ、その結果の製品がこちらの「ReMUJI」ということらしい。

藍染めにするのは、細かい色落ちなんかをリセットするためなのかな。
なかなか大胆な発想だと思います。

―― ただこちら、お値段は新品のシャツ等とそんなには変わらない水準の模様。
おそらく生産工程にはそれなりのコストがかかるし、それこそ事業として持続させるためには、赤字前提には出来ない訳で。
「中古・リユース品なら新品より安いはず」というイメージに反し、さほど安くはならないんですよね。
再生紙が意外と高かったりするのも理由は同じ。

しかし消費者行動としては「だったらリユースでなく新しいものを買う」となってしまうのもまた自然なことで。
どちらも如何ともしがたい現実なので、ビジネスとして継続させるのは容易ではないかもしれない、と思う。
このブランドがうまく定着するとしたら、やっぱり意識の部分というか、イメージ的な付加価値として「無印の藍染めのリユース製品を着ることのカッコ良さ」みたいなものが浸透するかどうか次第なのかな。

しかし今回改めて思いましたが、無印良品って、彼等自身は「SDGs」という言葉をあまり使ってないですよね。
以前も話題にしましたが、そんな用語が出回る前から環境負荷を考えた製品づくりを追求しているから、あえて最近の言葉を使っては語らないということか。
確かに、地球に優しいシンプルさを「安さ」ではなく「ブランド力」に転じるという事をずっとやってきた企業なので、今の世に求められる価値を今後も産み出していってくれればと思います。
藍染めリユース、今は一部店舗のみの販売のようですが、果たして今後広がるかどうか。

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