「逆コーン」と呼ぶべき謎の層

 なんとなく、前から思っていたモヤモヤを記事として昇華したい。そんな思いで書く記事なのでだいぶふわっとしていますがご了承願います。

 私は一年ちょっと前くらいから見始めたホロリスナーである。にじさんじも見るが、舞元啓介氏単推しなので彼の個人配信と彼が主催する大型企画くらいが見る範囲である。もうちょい広いが、そんなには詳しくない。

 ホロライブはアイドル事務所であり、その弊害から男性と絡むことを極端に嫌う視聴者層、いわゆるコーンという呼称(蔑称)のリスナー層が少なくともいると言われている。そして、これは真だ。正確にはホロライブの一部アイドルに付いている、だが。ファン層の1%どころか0.1%も居ないであろう絶滅危惧種だとは思うが、居ることは確かだ。

 私は一人のリスナーとして彼女たちが羽ばたけるのならば、男女関係なくコラボしても良いと思う。そういう意味では自分の好みを押し付けて活動の足かせとなりかねない(なっている)意思表示をしてる彼らを当然好ましく思っていない。ただ、同時に。最近それも違うんじゃないか? という意見を見るようになったとも感じる

 それが今回の記事タイトルである「逆コーン」ともいえる存在である。きっかけはにじの社築にホロの夏色まつりが凸し二年ぶりの再会をしている一幕の切り抜きである。もっと言うとその切り抜きのコメント欄である。「何故この二人はコラボしなくなったんだろうね」という話から始まり、即座に「それはホロがアイドル売りをしていてコーンを抱えているからだ」というコメントが付き、皆がそれに賛同していく。正直???である。何故かというと、夏色まつりはホロでも数少ない男性と普通にコラボする一人である。夏色まつりはコーンが存在しない、もしくは存在したとしても無視をしてコラボをする人だ。「ホロライブは何で男性とコラボしないんだろうね?」の問いへの回答として「それはホロがアイドル売りをしていてコーンを抱えているからだ」という文言が出てくるなら理解できる。ただ、夏色まつりと社築がなぜコラボしなくなったのかという問いへの回答には的外れもいいところである。早い話、夏色まつりを何も知らないで勝手に都合の良いことをベラベラとしゃべっているだけなのだ。あとコメント欄で清楚になったなって感動してた人には悪いけれど、下ネタは今も絶好調で言ってるし、ちゃんとセクハラは欠かさない子です。

 そして、この切り抜きのコメント欄で思ったもう一つの疑問点は、異性と絡むことを絶対的正義のように語る人の多さである。異性コラボで視聴者が求めているものは関係性、てぇてぇであると私は思う。切り抜きで見る程度だが自分もエビマルは好きだし、それこそ大空家が最推しだからそれは理解できる(大空家はなんかてぇてぇとはまた違う気もするが)。ただ、それは異性コラボでしか得られないものかと言われればそれは違うと断言できる。異性コラボでしか得られないというならば、エビマルと比べてさんばかが劣るとでも言うのだろうか。いや、言わない(反語)。ホロライブは同性の箱であるがゆえに、同性同士のてぇてぇが強化されている。最近では言語の壁を超えた国際交流も盛んになっており、少なくとも関係性という側面で供給が足りないというわけではないのだ。

 そして、コラボというのは①もう関係を構築したライバー同士が楽しく配信をしたいからするパターン②コラボしてみたいと思った相手を誘うパターンの二種類があると思われる。そして後者は②ーA純粋な興味があるパターン②-B相手のファン層と自身のファン層の共有などを目的としたいわゆる戦略的なパターンのさらに二種に分けられる。ホロライブの場合は①はよくあるし、②-Aもちょくちょくあるように感じる。ただ、海外ファン層という独自のファン層を得ているホロライブには②-Bのメリットはほぼ無い。よって、ホロライブと異性がコラボする状況はほぼ男性側からホロライブの誰かに声をかけてコラボするという極めて限定的なパターンに限られることとなる。こうやっていくと、ホロライブは異性とコラボなんてそりゃあしないよとなるのが分かるだろうか。ここについてはあくまで私の推測であり抜けも多くあるとは思うが、それなりの理はあると考えている。

 確かに、見たことのない化学反応を求めて異性コラボを期待すること自体は理解できる。ただ、現状では「ホロライブは異性コラボをしない」ことをホロライブを叩くために使っていることは拭えない。異性コラボを極端に嫌う層が「コーン」と呼ばれるならば、異性コラボをしないことを理由に叩くことは「逆コーン」に他ならないのではないだろうか。個人的には異性とコラボしても何も思わないが、異性とコラボしないことは悪いことのように言う人間たちにも辟易としている。そういうもやもやでした。念のため繰り返しますが、活動範囲を狭める可能性があるユニコーンは私も嫌いです。

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