【3選】自走する社員の育て方②~『課長2.0』を要約~
今日は、前田鎌利さんの新刊『課長2.0――リモートワーク時代の新しいマネージャーの思考法』に書かれている、「自走する社員の育て方」を3つ、紹介します。
本日は2日目。(1日目は下記)
2. 相手のことを知る
前田鎌利さんは本書の中で、下記のように書かれています。
メンバーを人間として尊重する第1歩はメンバーを知ることに他なりません。
メンバー1人1人がどんな人生を歩んできたか。
何が好きで、何が嫌いか、どんなことに喜びを感じ、どんな夢を持っているのか、そうしたことを知り、それに共感できた時に初めて、メンバーを人間として尊重することができるようになるのです。
それを教えてくれたのは、かつての上司でした。
この上司は、前田鎌利さんが、いちプレーヤーとして、成果が出ず、厳しい叱責を受けて、心が折れそうな思いでいたところ、優しい言葉をかけてくれたそうです。
その言葉こそが
・お前、休日はちゃんと休んでいるのか?
・どんな趣味があるんだ?
・お前、夢って何?
だったそうです。
夢って何?と聞かれた前田鎌利さんは、子供っぽいと思われるかも、と内心思いながら、「ログハウスに住むこと」と答えたそうです。
数日後、その上司は資料を大量に持ってきて、前田さんの机の上にドサッと置きます。
仕事の資料かと思って、見てみると、大量のログハウスのパンフレット。
そんな上司のふるまいに、前田さんは当時のことを振り返りながら、こう思われたそうです。
これは嬉しかった。
辛い時期だっただけに、正直、涙が出るほど嬉しかった。
当時、成果を上げられていなかったために、職場で居場所がなかった自分の夢を、上司がを尊重してくれたことで、自分の存在を認めてくれたような気がした。
そして
「よしこの上司のために、もっともっと頑張ろう」と思われたそうです。
何を考えているか、聞いてくれて、
考えに共感してくれて、
その考えを応援してもらえる
それによって、もっと、この人のために報いよう、そう思えたのです。
前田さんは、本書で、この相手を知る方法を紹介されています。
それは・・・
会議の場でメンバー1人1人に自己紹介プレゼンをしてもらうという方法です。
趣味、仕事で大切にしていること、実現したい夢などのテーマを設定して、1人3分で、順繰りにプレゼンしてもらうのです。
これが実に面白くて、普段、職場で接してるだけでは、知りえないような話が、次から次へと登場します。
そしてそれぞれのメンバーがどんなことを考えているのか、どんなことをやりたいと思っているのかがなんとなくわかってくるとともに、自然と親近感のようなものが生まれてくるのです。
という内容でした。
私も部下約30人を見ることになったとき、最初の会議で、自己開示シートを作り、
・自分の過去の決断経験3つ
・どんな働き方をしたいか
・自分がどんな弱みがあるか
などを発表してもらい、質疑応答をするワークショップをしたことがあります。
非常に盛り上がりましたし、私自身、メンバーの人生を知れて、面白かったです。
一緒に働く人同士の関係性を深めるためには、日々の仕事をこなすための最低限のコミュニケーションだとギスギスしがちなもの。
では、どんな話をすればいいのか?
それが分かるエピソードとワークの紹介が本書でされていて、勉強になりました。
マネジメントをされる立場の方は一読をお勧めします。
明日に続きます。
※このnoteは1記事1,000文字程度の短い記事を70日連続目標で更新しています。本日は5日目です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?