ねじねじ録#9「見えない敵」を読んで

見えない敵は、1人1つ生まれながらに備わってる装置みたいで、会うといつもにこにこしているあの人も、皆に何でも出来ちゃうと思われてるあの人にもきっと表に出さないだけで、この装置はあるかもしれないと思いました。
集中が切れたり、自信がない時などによく現れる見えない装置は、上手くいかない感情を敏感に察知して起動してるのかもしれないとぼんやりですが、気付く事が出来ました。あの声が聞こえるから起動するのか、無意識に起動させているのか、見えない敵をまた違う視点で捉えるきっかけになりました。

「ソファで読みたくもない漫画を何時間も開いたり〜」はどうにかしたいのにどうにも出来ないもどかしさや気分転換の為にとりあえず漫画を読んでみても、全然良くならずに悪化するばかり、ただただ焦燥感が募るだけの頭をがりがりと掻きむしりたくなる姿を想像しました。なので、この方法を教えて貰えた瞬間のさおりさんは光を掴めたのかなと文字を追いながら安心感がありました。
見えない敵と闘うというよりは自分の思考を受け入れていて、素直な気持ちにとことん付き合っていると思いました。見て見ぬふりをし続けていた本来の自分と向き合う事にもなっていて、時々現れるあの敵と共存出来たなら今よりも少しだけ生きやすくなりそうです。

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